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公開番号
2024178623
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023096900
出願日
2023-06-13
発明の名称
アルカリセルロース材料、ビスコース及びビスコースの製造方法
出願人
レンゴー株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08B
16/00 20060101AFI20241218BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】原料として再生セルロースを用いて、各種セルロース成形物の成形原料として使用するのに適した物性のビスコースを得ることができる、アルカリセルロース材料を提供すること。
【解決手段】二硫化炭素で硫化することでビスコースを製造するための中間材料として使用する、再生セルロース、アルカリ及び水を含むアルカリセルロース材料であって、27~40質量%のセルロース濃度及び8~20質量%のアルカリ濃度を有する、アルカリセルロース材料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
二硫化炭素で硫化することでビスコースを製造するために使用する、再生セルロース、アルカリ及び水を含むアルカリセルロース材料であって、27~40質量%のセルロース濃度及び8~20質量%のアルカリ濃度を有する、アルカリセルロース材料。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
セルロース成分は天然セルロースを含まない、請求項1に記載のアルカリセルロース材料。
【請求項3】
セルロース成分は再生セルロースから成る、請求項1に記載のアルカリセルロース材料。
【請求項4】
前記ビスコースは5質量%以上のセルロース濃度を有する、請求項1に記載のアルカリセルロース材料。
【請求項5】
前記ビスコースは6,000以下の目詰まり度を有する、請求項1に記載のアルカリセルロース材料。
【請求項6】
請求項1に記載のアルカリセルロース材料と、再生セルロース以外のセルロース材料から製造された同じ用途のアルカリセルロース材料とを含む、混合アルカリセルロース材料。
【請求項7】
再生セルロース、アルカリ及び水を含み、27~40質量%のセルロース濃度及び8~20質量%のアルカリ濃度を有するアルカリセルロース材料の二硫化炭素による硫化物。
【請求項8】
請求項7に記載のアルカリセルロース材料の二硫化炭素による硫化物と、再生セルロース以外のセルロース材料から製造された同じ用途のアルカリセルロース材料の二硫化炭素による硫化物とを含む、混合された、アルカリセルロース材料の二硫化炭素による硫化物。
【請求項9】
再生セルロース、アルカリ及び水を含み、27~40質量%のセルロース濃度及び8~20質量%のアルカリ濃度を有するアルカリセルロース材料の二硫化炭素による硫化物を含む、ビスコース。
【請求項10】
請求項9に記載のビスコースと、再生セルロース以外のセルロース材料から製造されたビスコースとを含む、混合ビスコース。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビスコースを製造するための中間材料であるアルカリセルロース材料に関し、特に、原料として再生セルロースを用いるアルカリセルロース材料に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
セロファン、レーヨン及びビーズ等のセルロース製品を製造する際には端材及び規格外品などの副産物が発生する。一方、セルロースは熱可塑性を有さず、汎用の溶媒に溶解しないために、原料としてセルロース製品を使用し、ビスコース等のセルロース溶液を調製して再利用するには、煩雑な作業工程及び高いコストが必要になる。
【0003】
通常、ビスコースは、まず原料の溶解パルプシートを粗粉砕しながら多量のアルカリ水溶液に浸漬してアルカリセルロースとし(マーセル化)、圧搾して余分なアルカリ水溶液を除去後に粉砕し、二硫化炭素と反応させてセルロースザンテートに変換して(硫化)、これをアルカリ水溶液に溶解することで調製される。
【0004】
非特許文献1には、木材パルプを原料に、アルカリ水溶液の使用量を削減する目的で圧搾を省略するため、少量の濃厚苛性ソーダ溶液を均一に噴霧してビスコースを製造する方法(無圧搾法)が記載されている。
【0005】
特許文献1には、再生利用人工セルロース系原材料を原料に、アルカリ水溶液に浸漬し、続けて圧搾する工程により、硫化及び溶解を行うアルカリセルロースを調製することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2018-505973号公報
【非特許文献】
【0007】
万木正、「第1報 無壓搾ヴィスコースの製造實験」、繊維学会誌、2巻2号、79~81頁、1946年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、非特許文献1の方法で製造されたビスコースは、未反応繊維が多く残存しており、分散溶解状態に劣るという問題がある。
【0009】
また、特許文献1のアルカリセルロースは、硫化及び溶解した場合に、セルロースの溶解性が低いために、未溶解分を多く含むビスコースが生成する。そうしたビスコースでは濾過性が悪化する上に、強度物性の低い成形体しか得られず、実用性に劣るという問題がある。
【0010】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、原料として再生セルロースを用いて、各種セルロース成形物の成形原料として使用するのに適した物性のビスコースを得ることができる、アルカリセルロース材料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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