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公開番号2024178033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-24
出願番号2023096522
出願日2023-06-12
発明の名称無針注射器
出願人岩崎工業株式会社
代理人個人
主分類A61M 5/30 20060101AFI20241217BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】動力源となる気体により発生する音の伝わりを低減することができる無針注射器を提供する。
【解決手段】無針注射器1は、生体に液体を経皮投与するための送出孔100が形成される第1端部1aと第2端部1bとを有し、シリンダ10と、筒状の本体ハウジング3と、プランジャ8と、押圧部材6と、タンク5と、トリガ部材2と、カバー部材7とを備える。シリンダは、送出孔が形成されるとともに、液体を収容するための第1空間S1を画定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生体に液体を経皮投与するための送出孔が形成される第1端部と、前記第1端部の反対側の第2端部とを有する無針注射器であって、
前記送出孔が形成されるとともに、前記液体を収容するための第1空間を画定するシリンダと、
前記シリンダの前記第2端部側において前記シリンダと接続され、前記第1空間と連通する第2空間を画定する筒状の本体ハウジングと、
前記第1空間内及び前記第2空間内を移動可能なプランジャと、
前記第2空間内を移動可能であり、前記プランジャを前記第2端部側から押圧する押圧部材と、
前記第2空間内において前記押圧部材の前記第2端部側に配置され、物質を密閉するタンクと、
前記物質を気体として前記第2空間内に放出して前記押圧部材を駆動すべく、前記タンクの少なくとも一部を破壊可能なトリガ部材と、
前記本体ハウジングの少なくとも一部を外側から覆う筒状のカバー部材と
を備え、
前記カバー部材及び前記本体ハウジングは、前記気体が前記第2空間内に放出された際に、前記気体によって発生する音を低減する音低減機構を形成する、
無針注射器。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記本体ハウジングには、前記第2空間と前記本体ハウジングの外部空間とを連通させる貫通孔が形成され、
前記カバー部材は、前記貫通孔に対向する側壁部を有する、
請求項1に記載の無針注射器。
【請求項3】
前記トリガ部材は、前記カバー部材の外側から外力を加えられることにより動作し、前記タンクの少なくとも一部を破壊可能に構成され、
前記カバー部材は、前記トリガ部材の動作を規制するロックポジションと、前記トリガ部材の動作の規制を解除する解除ポジションとの間を移動可能に構成される、
請求項1または2に記載の無針注射器。
【請求項4】
前記トリガ部材は、前記カバー部材及び前記本体ハウジングを貫通して前記第2空間内に配置される差込部を有し、
前記カバー部材が前記ロックポジションに位置するとき、前記差込部は前記タンクに達さず、
前記カバー部材が前記解除ポジションに位置するとき、前記差込部は、前記トリガ部材に加えられる外力により、前記タンクに達する、
請求項3に記載の無針注射器。
【請求項5】
前記側壁部は、前記本体ハウジングの外周面に対面する内周面であって、前記外周面との間に空間を形成する内周面を有し、
前記空間に充填される充填材をさらに備える、
請求項2に記載の無針注射器。
【請求項6】
前記シリンダは、前記本体ハウジングに対して着脱可能に構成される、
請求項1または2に記載の無針注射器。
【請求項7】
前記気体は、二酸化炭素である、
請求項1または2に記載の無針注射器。
【請求項8】
請求項1または2に記載の無針注射器と、
前記無針注射器の前記第1端部に連結可能なバイアルアダプタと
を備える、
注射器キット。
【請求項9】
生体に液体を経皮投与するための送出孔が形成される第1端部と、前記第1端部の反対側の第2端部とを有する無針注射器を構成するための注射器ユニットであって、
前記送出孔が形成されるとともに、前記液体を収容するための第1空間を画定するシリンダの前記第2端部側に接続され、前記第1空間と連通する第2空間を画定する筒状の本体ハウジングであって、前記第1空間内及び前記第2空間内を移動するプランジャを収容可能な本体ハウジングと、
前記第2空間内を移動可能であり、前記プランジャを前記第2端部側から押圧する押圧部材と、
前記第2空間内において前記押圧部材の前記第2端部側に配置され、物質を密閉するタンクと、
前記物質を気体として前記第2空間内に放出して前記押圧部材を駆動すべく、前記タンクの少なくとも一部を破壊可能なトリガ部材と、
前記本体ハウジングの少なくとも一部を外側から覆う筒状のカバー部材と
を備え、
前記カバー部材及び前記本体ハウジングは、前記気体が前記第2空間内に放出された際に、前記気体によって発生する音を低減する音低減機構を形成する、
注射器ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無針注射器及び注射器ユニットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、無針注射器を開示する。この無針注射器は、動力源を収納したアクチュエータキャップと、アクチュエータキャップの一端側に配置される主ハウジングと、主ハウジングの一端側に取り付け可能な流体入りのアンプルとを備える。動力源は、例えば気体であり、無針注射器の動作前には密閉された状態でアクチュエータキャップに収納される。主ハウジングの内部空間には、プランジャシャフトが配置される。アンプルは、主ハウジングとは反対側の端部に、流体を放出するためのオリフィスを有する。アンプルは、主ハウジングに取り付けられた状態で、その内部空間が主ハウジングの内部空間と連通する。オリフィスを組織に当て、アクチュエータキャップをアンプルの方向に押し出すと、気体の密閉機構が破壊され、気体がアクチュエータキャップから主ハウジングの内部空間へと放出される。放出された気体は、プランジャシャフトをオリフィスに向かって移動させる。これにより、アンプル内の流体がオリフィスを介して排出され、組織の表面下に送出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2005-536273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される無針注射器では、動力源の気体が放出される際、特に、無針注射器の外部に漏れ出る際に、気体が流動することによる音が発生する。この音により、無針注射器を用いて流体を経皮投与される人、あるいは人以外の動物が驚き、咄嗟に動いてしまいかねない。その結果、経皮投与が適切に行えなくなるおそれがある。特許文献1では、このことが考慮されていない。
【0005】
本発明は、動力源となる気体により発生する音の伝わりを低減することができる無針注射器及び注射器ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1観点に係る無針注射器は、生体に液体を経皮投与するための送出孔が形成される第1端部と、前記第1端部の反対側の第2端部とを有する無針注射器であって、シリンダと、筒状の本体ハウジングと、プランジャと、押圧部材と、タンクと、トリガ部材と、カバー部材とを備える。シリンダは、前記送出孔が形成されるとともに、前記液体を収容するための第1空間を画定する。筒状の本体ハウジングは、前記シリンダの前記第2端部側において前記シリンダと接続され、前記第1空間と連通する第2空間を画定する。プランジャは、前記第1空間内及び前記第2空間内を移動可能である。押圧部材は、前記第2空間内を移動可能であり、前記プランジャを前記第2端部側から押圧する。タンクは、前記第2空間内において前記押圧部材の前記第2端部側に配置され、物質を密閉する。トリガ部材は、前記物質を気体として前記第2空間内に放出して前記押圧部材を駆動すべく、前記タンクの少なくとも一部を破壊可能である。筒状のカバー部材は、前記本体ハウジングの少なくとも一部を外側から覆う。前記カバー部材及び前記本体ハウジングは、前記気体が前記第2空間内に放出された際に、前記気体によって発生する音を低減する音低減機構を形成する。
【0007】
本発明の第2観点に係る無針注射器は、第1観点に係る無針注射器であって、前記本体ハウジングには、前記第2空間と前記本体ハウジングの外部空間とを連通させる貫通孔が形成され、前記カバー部材は、前記貫通孔に対向する側壁部を有する。
【0008】
本発明の第3観点に係る無針注射器は、第1観点または第2観点に係る無針注射器であって、前記トリガ部材は、前記カバー部材の外側から外力を加えられることにより動作し、前記タンクの少なくとも一部を破壊可能に構成され、前記カバー部材は、前記トリガ部材の動作を規制するロックポジションと、前記トリガ部材の動作の規制を解除する解除ポジションとの間を移動可能に構成される。
【0009】
本発明の第4観点に係る無針注射器は、第1観点から第3観点のいずれかに係る無針注射器であって、前記トリガ部材は、前記カバー部材及び前記本体ハウジングを貫通して前記第2空間内に配置される差込部を有し、前記カバー部材が前記ロックポジションに位置するとき、前記差込部は前記タンクに達さず、前記カバー部材が前記解除ポジションに位置するとき、前記差込部は、前記トリガ部材に加えられる外力により、前記タンクに達する。
【0010】
本発明の第5観点に係る無針注射器は、第1観点から第4観点のいずれかに係る無針注射器であって、前記側壁部は、前記本体ハウジングの外周面に対面する内周面であって、前記外周面との間に空間を形成する内周面を有し、前記空間に充填される充填材をさらに備える。
(【0011】以降は省略されています)

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