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公開番号
2024172728
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090648
出願日
2023-06-01
発明の名称
穿刺深度ガイド
出願人
株式会社八光
代理人
主分類
A61B
17/34 20060101AFI20241205BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】穿刺デバイスの刺入深さを示すガイドであって、成形が容易であり、かつ簡単な操作で機能する穿刺深度ガイドを提供する。
【解決手段】穿刺深度ガイド100は、穿刺デバイス1を軸方向に摺動可能な調節通孔120と、穿刺デバイスを保持可能な保持通孔130と、前記調節通孔120と保持通孔130を連通させるスライド空間140とを備え、前記穿刺デバイスと係合する通孔が、前記調節通孔120と保持通孔130との間でスライド空間140を経て切り替え可能に形成される。そして、前記スライド空間は前記調節通孔と保持通孔の交点131と該調節通孔120の一方端部、及び、前記交点と保持通孔130の一方端部をそれぞれ結ぶ線、並びに、穿刺深度ガイドの外形線とで矩形に区画される第一の断面と、該第一の断面と前記交点を支点として点対称である第二の断面に形成される、前記交点131を支点として回動可能なスリットであることが好ましい。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
人体内のターゲットに経皮的にアクセスする穿刺デバイスの任意の位置に設定し、該穿刺デバイスに対して刺入深度を指標する穿刺深度ガイドにおいて、
穿刺デバイスを軸方向に摺動可能な調節通孔と、
穿刺デバイスを保持可能な保持通孔と、
前記調節通孔と保持通孔を連通するスライド空間と、を備え、
前記穿刺デバイスと係合する通孔が、前記調節通孔と保持通孔との間でスライド空間を経て切り替え可能であることを特徴とする穿刺深度ガイド。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記調節通孔の最小径は前記保持通孔の最大径よりも大きな径を備えることを特徴とする請求項1の穿刺深度ガイド。
【請求項3】
前記調節通孔の開口部はテーパー状に形成される請求項1の穿刺深度ガイド。
【請求項4】
前記穿刺深度ガイドは筒状に形成されることを特徴とする請求項1の穿刺深度ガイド。
【請求項5】
前記穿刺深度ガイドの両端部にはフランジが備えられる請求項4の穿刺深度ガイド。
【請求項6】
前記調節通孔と保持通孔は直行して連通する請求項1の穿刺深度ガイド。
【請求項7】
前記スライド空間は、前記調節通孔と保持通孔の交点を支点とした回動操作により、前記調節通孔と保持通孔とを切り替え可能なスリット形状である、請求項1乃至6のいずれかの穿刺深度ガイド。
【請求項8】
前記スリットは、前記調節通孔と保持通孔の交点と該調節通孔の一方端部、及び、前記交点と該保持通孔の一方端部をそれぞれ結ぶ線、並びに、前記穿刺深度ガイドの外形線とで矩形に区画される第一の断面と、前記交点を支点として該第一の断面と点対称な第二の断面とに形成される請求項7の穿刺深度ガイド。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体内のターゲット部位に経皮的にアクセスする穿刺デバイスに対し、刺入深さを指標する穿刺深度ガイドに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、神経周辺への局所麻酔を行う神経ブロックやカテーテルの挿入を誘導する穿刺針の刺入などといった、経皮的に人体内のターゲット部位に穿刺デバイスをアクセスする際、その刺入深さを把握する手段として、穿刺デバイスの針管の外周面に長手方向に摺動可能な穿刺深度ガイド(指標)を設置する方法が一般的に用いられている(特許文献1)。
【0003】
しかしながら、従来の穿刺深度ガイドは操作時に軽い力で摺動する程度の摩擦嵌めで穿刺デバイスに固定されている場合が一般的であり、穿刺深度ガイドの自重や予期しない外力によって位置がずれてしまう場合や、逆に、穿刺デバイスと穿刺深度ガイドとの篏合がきつく操作時に強い力が必要な場合がある。
【0004】
そこで特許文献2に示すような、穿刺深度ガイド(調節式深度ストップ)であって、穿刺デバイス(カニューレシャフト)に対して移動可能な調節構成と、固定される固定構成との間で操作可能な穿刺深度ガイドが提案されている。この穿刺深度ガイドは、該穿刺深度ガイド本体の開口部に係合するようなねじ切りファスナを設け、ねじにより開口部の有効直径を調節したり、環状本体の一部を着脱可能な楔として、該楔の挿入具合で有効直径を変化させたりすることで、調節構成と固定構成との間で操作可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-175070号公報
特開2019-514543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2における穿刺深度ガイドによると、穿刺デバイスに対して摺動可能な調節構成と、穿刺デバイスに対し固定する固定構成とを分けることにより、穿刺デバイスに対し確実な調節及び固定が可能である。しかし、前記穿刺深度ガイドの構成は複雑であり製造コストがかさむという点や、複雑な操作が必要であるという点で課題が残っている。
【0007】
そこで本発明は、穿刺デバイスの刺入深さを示すガイドであって、単純な構成で成形が容易であり、かつ簡単な操作で機能する穿刺深度ガイドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の穿刺深度ガイドは、穿刺デバイスの任意の位置に設定し、該穿刺デバイスに対して刺入深度を指標するデバイスであって、前記穿刺深度ガイドは、穿刺デバイスを軸方向に摺動可能な調節通孔と、穿刺デバイスを保持可能な保持通孔と、前記調節通孔と保持通孔を連通させるスライド空間と、を備え、前記穿刺デバイスと係合する通孔が、前記調節通孔と保持通孔との間でスライド空間を経て切り替え可能に形成される。
【0009】
前記穿刺深度ガイドは次の通り構成することが好ましい。
・前記調節通孔の最小径は前記保持通孔の最大径よりも大きな径を備える。
・前記調節通孔の開口部はテーパー状に形成される。
・前記穿刺深度ガイドは筒状に形成され、両端にフランジを備える。
【0010】
上述の実施の形態に加えて、前記調節通孔と保持通孔は直行して連通することが好ましく、また、前記スライド空間は前記調節通孔と保持通孔の交点を支点とした回動操作により、前記調節通孔と保持通孔とを切り替え可能であるスリット形状に形成されることが好ましい。具体的には、前記スリットは、前記調節通孔と保持通孔の交点と該調節通孔の一方端部、及び、前記交点と保持通孔の一方端部をそれぞれ結ぶ線、並びに、穿刺深度ガイドの外形線とで矩形に区画される第一の断面と、該第一の断面と前記交点を支点として点対称である第二の断面に形成されるもの等であっても良い。
(【0011】以降は省略されています)
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