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公開番号
2024178008
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096474
出願日
2023-06-12
発明の名称
はすば歯車を備える歯車機構及びはすば歯車の製造方法
出願人
金田工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B21K
1/30 20060101AFI20241217BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】鉄等の硬い素材により構成され、ねじれ角が大きな歯や、モジュールの値が大きな歯を有するはすば歯車、及び、当該はすば歯車を製造するはすば歯車の製造方法を提供すること。
【解決手段】歯車部10と歯車部10と一体成形された回転軸20とを有するはすば歯車1と、はすば歯車1に噛合う歯車10aと、を有する、はすば歯車を備える歯車機構であって、歯車部10の歯11の一方の側面111には、歯元において歯の先端に向かって延び、歯のたけが高くなるにつれて、歯幅方向に向かって延びるように湾曲するファイバーフロー131が形成され、はすば歯車1の歯11の一方の側面111には、歯車10aの歯11aがはすば歯車1の歯11に与える負荷の大きい、歯車10aの歯11aの一方の側面が当接する、はすば歯車を備える歯車機構である。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
歯車部と前記歯車部と一体成形された回転軸とを有するはすば歯車と、前記はすば歯車に噛合う歯車と、を有する、はすば歯車を備える歯車機構であって、前記歯車部の歯の一方の側面には、歯元において歯の先端に向かって延び、歯のたけが高くなるにつれて、歯幅方向に向かって延びるように湾曲するファイバーフローが形成され、前記はすば歯車の歯の一方の側面には、前記歯車の歯が前記はすば歯車の歯に与える負荷の大きい、前記歯車の歯の一方の側面が当接する、はすば歯車を備える歯車機構。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
被加工材を押込み部材により金型に押込みながら前記被加工材を捻り部材により保持して捻ることにより前記金型によって、はすば歯車に成形するはすば歯車成形工程を有し、
前記捻り部材は、所定のタイミングで前記被加工材の捻じりを開始するはすば歯車の製造方法。
【請求項3】
前記捻り部材は、前記金型によって、はすば歯車が成形され始めてから所定時間経過後に、前記被加工材の捻じりを開始する請求項2に記載のはすば歯車の製造方法。
【請求項4】
はすば歯車成形工程では、背圧付加部により前記押込み部材による前記被加工材を押込む力に抗して前記被加工材に対して背圧を付加する請求項3に記載のはすば歯車の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、はすば歯車を備える歯車機構及びはすば歯車の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、ねじれ角を有するはすば歯車を成形する前方押し出し方式の冷間鍛造が知られている(例えば、特許文献1参照)。冷間鍛造を行う歯車成形型においては、第1のダイスによってねじれ角20°の歯を成形し、その成形した歯を第2のダイスによってねじれ角30°の歯に成形する。第1のダイス、第2のダイスによってそれぞれ所定のねじれ角の歯が形成される際には、当該歯を形成するための第1のダイスの歯形、第2のダイスの歯形のそれぞれのねじれ角によって、歯が形成される素材は回転させられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭58-43842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来の前方押し出し方式による冷間鍛造では、例えば、素材として鉄を用いる場合には、30°以上はおろか20°以上のねじれ角が大きな歯を成形することや、モジュール2以上の大きな歯を成形することは実際にはできない。ねじれ角が大きいと、成形荷重により金型の負荷が大きくなり過ぎて、金型が破損するためである。また、モジュールの大きな歯を成形する場合にも、金型の負荷は大きくなり、金型が破損したり金型の寿命が極端に短くなったりするためである。また、ワークが金型歯先まで充填されず、所定の形状に成形できない、ワークを離型できない、という問題も生ずる。
【0005】
本発明は、鉄等の硬い素材により構成され、ねじれ角が大きな歯や、モジュールの値が大きな歯を有するはすば歯車、及び、当該はすば歯車を製造するはすば歯車の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明は、歯車部(例えば、後述の歯車部10)と前記歯車部と一体成形された回転軸(例えば、後述の回転軸部20)とを有するはすば歯車(例えば、後述のはすば歯車1)と、前記はすば歯車に噛合う歯車(例えば、後述の歯車部10a)と、を有する、はすば歯車を備える歯車機構であって、前記歯車部の歯の一方の側面には、歯元において歯の先端に向かって延び、歯のたけが高くなるにつれて、歯幅方向に向かって延びるように湾曲するファイバーフロー(例えば、後述のファイバーフロー131)が形成され、前記はすば歯車の歯の一方の側面(例えば、後述のプレス受面111)には、前記歯車(10a)の歯が前記はすば歯車の歯に与える負荷の大きい、前記歯車の歯の一方の側面が当接する、はすば歯車を備える歯車機構を提供する。
【0007】
また、本発明は、被加工材(例えば、後述のワークW)を押込み部材(例えば、後述のアクチュエータ230)により金型(例えば、後述の金型部300)に押込みながら前記被加工材を捻り部材(例えば、後述のワーク捻り部400)により保持して捻ることにより前記金型によって、はすば歯車に成形するはすば歯車成形工程を有し、前記捻り部材は、所定のタイミングで前記被加工材の捻じりを開始するはすば歯車の製造方法を提供する。
【0008】
また、前記捻り部材は、前記金型によって、はすば歯車が成形され始めてから所定時間経過後に、前記被加工材の捻じりを開始することが好ましい。
【0009】
また、はすば歯車成形工程では、背圧付加部(例えば、後述のアクチュエータ460)により前記押込み部材による前記被加工材を押込む力に抗して前記被加工材に対して背圧を付加することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、鉄等の硬い素材により構成され、ねじれ角が大きな歯や、モジュールの値が大きな歯を有するはすば歯車、及び、当該はすば歯車を製造するはすば歯車の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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