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公開番号2024123552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031066
出願日2023-03-01
発明の名称金型及びプレス加工装置
出願人ニデック株式会社
代理人個人,個人
主分類B21D 43/00 20060101AFI20240905BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】装置を複雑化せずに、帯状の鋼板をより安定した姿勢で搬送方向に案内可能な金型及びプレス加工装置を提供する。
【解決手段】金型は、金型本体とガイド部材と支持体とを有する。金型本体は、貫通穴を有する。ガイド部材は、厚み方向に延びており、支持体によって、貫通穴内を厚み方向に移動可能に支持される支柱部と、支柱部の一方端部に接続され、鋼板をガイドするガイド部と、を有する。ガイド部は、接続部と、接続部から、搬送方向の少なくとも一方に突出している突出部と、接続部及び突出部に搬送方向に延びているガイド溝部と、を有する。金型本体は、金型本体の厚み方向の一方の面に位置し、貫通穴に繋がるとともにガイド部材の突出部におけるガイド溝部よりも金型本体側に位置する被収容部分を収容可能なザグリ部を有する。ガイド部材は、支持体によって、被収容部分がザグリ部内に収容される位置まで、厚み方向に移動可能に支持される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
帯状の鋼板をプレス加工するための金型であって、
金型本体と、
前記鋼板を搬送路に沿ってガイドするガイド部材と、
前記ガイド部材を前記金型本体に対して支持する支持体と、
を有し、
前記金型本体は、前記搬送路が延びる搬送方向と交差する厚み方向に貫通する貫通穴を有し、
前記ガイド部材は、
前記厚み方向に延びており、前記支持体によって、前記貫通穴内を前記厚み方向に移動可能に支持される支柱部と、
前記支柱部の一方端部に接続され、前記鋼板をガイドするガイド部と、
を有し、
前記ガイド部は、
前記支柱部の一方端部に接続される接続部と、
前記接続部から、前記搬送方向の少なくとも一方に突出している突出部と、
前記搬送方向及び前記厚み方向にそれぞれ直交する幅方向の少なくとも一方に開口し且つ前記接続部及び前記突出部に前記搬送方向に延びているガイド溝部と、
を有し、
前記金型本体は、前記金型本体の厚み方向の一方の面に位置し、前記貫通穴に繋がるとともに前記ガイド部材の前記突出部における前記ガイド溝部よりも前記金型本体側に位置する被収容部分を収容可能なザグリ部を有し、
前記ガイド部材は、前記支持体によって、前記被収容部分が前記ザグリ部内に収容される位置まで、前記厚み方向に移動可能に支持される、
金型。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の金型において、
前記突出部は、前記接続部から前記搬送方向の一方に突出している、
金型。
【請求項3】
請求項2に記載の金型において、
前記貫通穴は、前記金型本体における前記搬送方向の中央よりも前記搬送方向の下流側に位置し、
前記ガイド部は、前記搬送方向の上流側に向かって突出している、
金型。
【請求項4】
請求項2に記載の金型において、
前記貫通穴は、前記金型本体における前記搬送方向の中央よりも前記搬送方向の上流側に位置し、
前記ガイド部は、前記搬送方向の下流側に向かって突出している、
金型。
【請求項5】
(T字型)
請求項1に記載の金型において、
前記突出部は、前記接続部から前記搬送方向の上流側及び下流側にそれぞれ突出している、
金型。
【請求項6】
請求項1に記載の金型において、
前記金型本体は、
前記搬送方向に並んで位置する2つの前記貫通穴と、
前記2つの貫通穴にそれぞれ繋がるザグリ部と、
を有し、
前記ガイド部材は、前記支柱部としての第1の支柱部及び第2の支柱部を有し、
前記金型は、前記支持体としての第1の支持体及び第2の支持体を有し、
前記ガイド部は、前記接続部としての第1の接続部及び第2の接続部を有し、
前記第1の支柱部は、前記第1の接続部と接続され、
前記第2の支柱部は、前記第2の接続部と接続され、
前記第1の支持体は、前記第1の支柱部を支持し、
前記第2の支持体は、前記第2の支柱部を支持し、
前記ガイド部の前記突出部は、前記第1の接続部及び前記第2の接続部に接続されている、
金型。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1つに記載の金型において、
前記ガイド部及び前記支柱部は、別部材である、
金型。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか1つに記載の金型において、
前記ガイド部材としての第1ガイド部材及び第2ガイド部材と、
前記支持体としての第1支持体及び第2支持体と、
を有し、
前記金型本体は、
前記貫通穴としての第1貫通穴及び第2貫通穴と、
前記ザグリ部としての第1ザグリ部及び第2ザグリ部と、
を有し、
前記第1ガイド部材、前記第1貫通穴、前記第1ザグリ部及び前記第1支持体は、前記搬送路に対して前記幅方向の一方に位置し、
前記第1ガイド部材のガイド溝部は、前記幅方向の他方に開口し、
前記第2ガイド部材、前記第2貫通穴、前記第2ザグリ部及び前記第2支持体は、前記搬送路に対して前記幅方向の他方に位置し、
前記第2ガイド部材のガイド溝部は、前記幅方向の一方に開口する、
金型。
【請求項9】
請求項1から6のいずれか1つに記載の金型において、
前記支持体は、前記ガイド部材を前記金型本体に対して弾性支持して、前記ガイド部材が前記厚み方向の他方へ移動した際に弾性復元力を生じる、
金型。
【請求項10】
請求項1から6のいずれか1つに記載の金型において、
前記ガイド部の前記接続部は、前記突出部よりも前記厚み方向の前記一方に突出している段部を有する、
金型。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、帯状の鋼板をプレス加工するための金型及びプレス加工装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
帯板状のワークに対してプレス加工を行うプレス加工装置が知られている。例えば、特許文献1には、金型内に搬送された帯板状のワークに対して、複数回に分けてパンチ加工工程を行うプレス加工装置が開示されている。
【0003】
前記特許文献1の前記プレス加工装置は、ダイプレートの上面において、ワークの搬送路の幅方向の両側部に沿って位置する3対のリフターピンを有する。前記プレス加工装置は、1回のパンチ加工工程毎にワークを所定の長さだけ順次搬送する。前記プレス加工装置では、前記ワークの搬送時には、前記ワークの両側部を前記リフターピンの溝部によって案内する。これにより、前記ワークを前記ダイプレートの上面から浮かせた状態で移動させる。
【0004】
さらに、前記プレス加工装置は、ワークの搬送路の幅方向において、3対のリフターピンよりも外方に位置する一対のワークガイドを有する。前記プレス加工装置は、前記ワークガイドを搬送路に対して進退させるエアシリンダを有する。前記プレス加工装置では、前記一対のワークガイドによって、前記リフターピンに前記ワークを案内する。これにより、前記プレス加工装置では、人手による作業によらなくても、前記リフターピンに前記ワークを案内できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平09-174295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、帯状の鋼板の幅方向両端を支持することによって、鋼板をプレス加工装置の金型内に案内するガイド部材は、前記帯状の鋼板を安定した姿勢で搬送方向に案内することが求められる。前記鋼板を案内する長さが長いほど、前記鋼板をより安定して案内することができる。
【0007】
上述の前記特許文献1の前記プレス加工装置のように、前記リフターピンの溝部によって前記ワークの両側部を案内する構造では、前記搬送方向における溝の長さが、前記ワークを案内する長さである。このため、前記プレス加工装置の前記リフターピンでは、前記搬送方向における溝の長さを前記リフターピンの径よりも大きくできない。したがって、前記プレス加工装置では、前記ワークを案内する長さに限度がある。
【0008】
また、前記特許文献1の前記プレス加工装置は、上述のとおり、前記リフターピンに前記ワークを案内する前記ワークガイドを有する。前記プレス加工装置では、前記ワークガイドは、前記リフターピンとは別部材であり、且つ、金型と干渉を防止しつつ、上述したエアシリンダ等の駆動手段によって前記ワークガイドを進退させる必要がある。そのため、前記プレス加工装置の部品点数が増加して、前記プレス加工装置の構成が複雑化する。
【0009】
そこで、装置を複雑化せずに、前記帯状の鋼板をより安定した姿勢で搬送方向に案内できるような金型が求められている。
【0010】
本発明の目的は、装置を複雑化せずに、帯状の鋼板をより安定した姿勢で搬送方向に案内可能な金型及びプレス加工装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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