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公開番号2024124074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031993
出願日2023-03-02
発明の名称金型装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類B21D 37/10 20060101AFI20240905BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】ガイドブシュからのボールリテーナの脱離を抑制しつつ、メンテナンス性の低下を抑制できる金型装置を提供する。
【解決手段】金型装置は、ガイドブシュ20が設けられた固定型10と、ガイドポスト60が設けられた可動型50とを備え、ガイドブシュ20の内面とガイドポスト60の外面との間にガイドポスト60の往復動を案内するボールリテーナ70が配置されている。ガイドポスト60には、ボールリテーナ70の軸線方向Aにおいてボールリテーナ70に対向することでガイドブシュ20からのボールリテーナ70の脱離を規制する規制部材80が取り付けられている。可動型50が上死点に位置するときの軸線方向Aにおけるガイドブシュ20と規制部材80との間の距離Hは、ボールリテーナ70の軸線方向Aにおける長さLよりも小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
筒状のガイドブシュが設けられた固定型と、前記ガイドブシュの内部を往復動するガイドポストが設けられた可動型と、を備え、前記ガイドブシュの内面と前記ガイドポストの外面との間に前記ガイドポストの往復動を案内するボールリテーナが配置された金型装置であって、
前記ガイドポストには、前記ボールリテーナの軸線方向において前記ボールリテーナに対向することで前記ガイドブシュからの前記ボールリテーナの脱離を規制する規制部材が取り付けられており、
前記可動型が上死点に位置するときの前記軸線方向における前記ガイドブシュと前記規制部材との間の距離は、前記ボールリテーナの前記軸線方向における長さよりも小さい、
金型装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記規制部材は、弾性材料により形成されている、
請求項1に記載の金型装置。
【請求項3】
前記規制部材は、前記軸線方向において前記ボールリテーナに対向する第1部材と、前記第1部材を挟んで前記ボールリテーナとは反対側において前記第1部材に隣接する第2部材と、により構成されており、
前記第2部材は、弾性材料により形成されている、
請求項1に記載の金型装置。
【請求項4】
前記第1部材は、弾性材料により形成されている、
請求項3に記載の金型装置。
【請求項5】
前記第1部材及び前記第2部材は、前記ガイドポストが挿入される第1挿入孔及び第2挿入孔をそれぞれ有しており、
前記第1挿入孔の内面と前記ガイドポストの外面とは、密着しており、
前記第2挿入孔の内面と前記ガイドポストの外面との間には、隙間が設けられている、
請求項3に記載の金型装置。
【請求項6】
前記規制部材のうち前記ボールリテーナに対向する端部とは反対側の端部に接触することで、前記規制部材の移動を規制する規制面を有している、
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の金型装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金型装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、円筒状のガイドブシュが設けられた固定型と、ガイドブシュの内部を往復動する円柱状のガイドポストが設けられた可動型とを備える金型装置が知られている。ガイドブシュの内面とガイドポストの外面との間には、ガイドポストの往復動を案内する円筒状のボールリテーナが配置されている。
【0003】
ボールリテーナは、円筒状の保持体と、保持体に形成された複数の支持孔にそれぞれ転動自在に支持された複数のボールとを有している。各ボールは、所定の予圧が付与された状態で、ガイドブシュの内面とガイドポストの外面とに接触している。
【0004】
可動型が固定型に対して進退することにより、ガイドポストがガイドブシュの内部を往復動する。このとき、ボールが正逆方向に回転することにより、ボールリテーナがガイドブシュとガイドポストとの間で軸線方向に往復動する。これにより、ガイドポストの往復動が案内される。
【0005】
ボールリテーナの往復動により、ボールリテーナとガイドポストのとの間には、滑りが生じることがある。これにより、ボールリテーナがガイドブシュから抜け出る方向に徐々に移動してガイドブシュから脱離するおそれがある。
【0006】
特許文献1に記載の金型装置は、ガイドブシュからのボールリテーナの脱離を抑制するためのボールリテーナ抜け止めリングを備えている。ボールリテーナ抜け止めリングは、ガイドブシュのうちガイドポストが挿入される側の端部に取り付けられている。ボールリテーナ抜け止めリングは、ガイドポストが挿入されるとともにガイドブシュの内径よりも小さい貫通孔を有している。貫通孔の周縁部は、ボールリテーナの軸線方向の一端面に対向している。これにより、ボールリテーナの移動範囲が制限されるため、ガイドブシュからのボールリテーナの脱離が抑制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開昭53-133852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、金型装置のメンテナンス時には、ガイドポストをガイドブシュから引き抜く作業が必要となることがある。このとき、ボールリテーナのボールに適切な予圧が付与されている場合には、ボールリテーナがガイドポストと共に移動する。このため、ガイドポストをガイドブシュから引き抜く際に、ボールリテーナがボールリテーナ抜け止めリングに干渉する。したがって、ガイドポストをガイドブシュから引き抜くためには、ボールリテーナ抜け止めリングをガイドブシュから一旦取り外す必要がある。こうしたボールリテーナ抜け止めリングの取り外し作業は、金型装置のメンテナンス性を低下させるおそれがある。このため、金型装置では、ガイドブシュからのボールリテーナの脱離の抑制と、メンテナンス性の低下の抑制との両立を図ることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための金型装置は、筒状のガイドブシュが設けられた固定型と、前記ガイドブシュの内部を往復動するガイドポストが設けられた可動型と、を備え、前記ガイドブシュの内面と前記ガイドポストの外面との間に前記ガイドポストの往復動を案内するボールリテーナが配置された金型装置であって、前記ガイドポストには、前記ボールリテーナの軸線方向において前記ボールリテーナに対向することで前記ガイドブシュからの前記ボールリテーナの脱離を規制する規制部材が取り付けられており、前記可動型が上死点に位置するときの前記軸線方向における前記ガイドブシュと前記規制部材との間の距離は、前記ボールリテーナの前記軸線方向における長さよりも小さい。
【0010】
同構成によれば、ガイドポストがガイドブシュの内部を往復動するにつれて、ボールリテーナがガイドブシュとガイドポストとの間を往復動する。ここで、ガイドポストには、ボールリテーナの軸線方向においてボールリテーナに対向する規制部材が取り付けられている。また、可動型が上死点に位置するときのガイドブシュと規制部材との間の距離は、ボールリテーナの軸線方向における長さよりも小さい。このため、ボールリテーナとガイドポストとの間に生じる滑りに起因してボールリテーナの往復動の範囲が可動型に近付いた場合に、ボールリテーナが規制部材に接触する。これにより、ボールリテーナの往復動の範囲が制限されるため、ボールリテーナが規制部材を超えて移動することがない。したがって、ガイドブシュからのボールリテーナの脱離が規制される。
(【0011】以降は省略されています)

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