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公開番号
2024177233
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2024169852,2022035806
出願日
2024-09-30,2022-03-09
発明の名称
給油装置
出願人
株式会社タツノ
代理人
弁理士法人高橋特許事務所
主分類
B67D
7/54 20100101AFI20241212BHJP(びん,広口びんまたは類似の容器の開封または密封;液体の取扱い)
要約
【課題】 VRポンプの出口圧力を所定値に保持することが出来る給油装置の提供。
【解決手段】 本発明の給油装置(100-1)は、給油時に発生したベーパーを貯油タンク(5)まで戻すため給油ノズル(6)から貯油タンク(5)に連通するVRライン(1-1)を有し、当該VRライン(1-1)にはVRポンプ(2)が介装されており、VRポンプ(2)吐出側の領域に、当該領域の圧力を計測し且つ計測した圧力を制御装置(10)に送信する機能を有する圧力センサ(7)が介装されており、前記制御装置(10)は、前記圧力センサ(7)で計測された圧力に基づいて、給油量とベーパー回収量が等しくなる様にVRポンプ(2)の回転数を決定する機能を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
給油時に発生したベーパーを貯油タンクまで戻すため給油ノズルから貯油タンクに連通するベーパーリカバリーラインを有し、
当該ベーパーリカバリーラインにはベーパーを吸入して吐出するベーパーリカバリーポンプが介装されており、
ベーパーリカバリーラインのベーパーリカバリーポンプ吐出側の領域に、当該領域の圧力を計測し且つ計測した圧力を制御装置に送信する機能を有する圧力センサが介装されており、
前記制御装置は、前記圧力センサで計測された圧力に基づいて、給油量とベーパー回収量が等しくなる様にベーパーリカバリーポンプの回転数を決定する機能を有することを特徴とする給油装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は給油装置に関し、より詳細には、給油中に発生するベーパーを給油装置外に流出させない技術に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
例えばガソリンの様な揮発性の高い燃料を自動車の燃料タンクに給油する場合に、燃料タンク内に大量のベーパーが発生する。係るベーパーが大気中に放出されると、引火の危険性を招く恐れがあり、また、環境汚染の原因となってしまう。そのため、給油用ノズルを介して燃料タンク内のベーパーを回収する技術が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
また、ベーパーを給油装置(の貯油タンク)側に回収するベーパーリカバリーシステム(VRシステム)が提案されている。係るVRシステムにおいて、給油中のベーパーの大気への放出を防止するために、給油量とベーパー回収量を等しくするべきである。給油量が多い場合には車両タンクの給油口からベーパーが大気中に放出され、ベーパー回収量が多い場合には給油装置の地下タンクに連通する放出管からベーパーが大気中に放出されるからである。
【0003】
ここで、VRシステムの背圧は地下タンク内の圧力と概略等しく、地下タンク内の圧力は、一日における気温の変動や、給油装置を使用して車両等へ給油する給油量等に基づいて変動する。そのため、VRシステムの背圧も変動する。
しかし、VRシステムの背圧が変動すると、VRシステムにおけるベーパーリカバリーポンプ(VRポンプ)の出口圧も変動して、ベーパー回収量も変動する。そのため、給油量とベーパー回収量を同量に調節することが困難である。そしてVRシステムの背圧が変動するため、従来のVRシステムを用いた給油装置では、ベーパーが大気へ放出されることを防止するのが困難であった。
そのため、VRシステムを有する給油装置ではVRポンプの出口圧力を一定にすることが望まれるが、従来技術においては未だに提案されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平2-219794号公報
特開2014-58341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、VRポンプの出口圧力を一定にすることが出来る給油装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の給油装置(100-1)は、
給油時に発生したベーパーを貯油タンク(5)まで戻すため給油ノズル(6)から貯油タンク(5)に連通するベーパーリカバリーライン(1-1:VRライン)を有し、
当該ベーパーリカバリーライン(1-1)にはベーパーを吸入し(加圧し)て吐出するベーパーリカバリーポンプ(2:VRポンプ)が介装されており、
ベーパーリカバリーライン(1-1)のベーパーリカバリーポンプ(2)吐出側の領域に、当該領域(ベーパーリカバリーライン1-1のベーパーリカバリーポンプ2吐出側の領域)の圧力を計測し且つ計測した圧力を制御装置(10)に送信する機能を有する圧力センサ(7:或いは圧力スイッチ)が介装されており、
前記制御装置(10)は、前記圧力センサ(7)で計測された圧力に基づいて、給油量とベーパー回収量が等しくなる様にベーパーリカバリーポンプ(2)の回転数を決定する機能を有することを特徴としている。
【0007】
本発明の給油装置(100)において、
給油時に発生したベーパーを貯油タンク(5)まで戻すため給油ノズル(6)から貯油タンク(5)に連通するベーパーリカバリーライン(1:VRライン)を有し、
当該ベーパーリカバリーライン(1)にはベーパーを吸入し(加圧し)て吐出するベーパーリカバリーポンプ(2:VRポンプ)が介装されており、
ベーパーリカバリーライン(1)のベーパーリカバリーポンプ(2)の吐出側の領域に、ベーパーリカバリーポンプ(2)の吐出口側の圧力を設定値に保持する機能を有する(例えば機械式の)背圧調整弁(3)を介装することが出来る。
【0008】
本発明の給油装置(100-2)は、
ベーパーリカバリーライン(1-2)のベーパーリカバリーポンプ(2)吐出側の領域に、ベーパーリカバリーポンプ(2)の吐出口側の圧力を設定値に保持する機能を有する(例えば機械式の)背圧調整弁(3)が介装されており、
前記制御装置(10)は、ベーパーリカバリーライン(1-2)の背圧調整弁(3)の出口側の領域における圧力(VRシステムの背圧)が、前記背圧調整弁(3)ではベーパーリカバリーポンプ(2)の吐出口側の圧力を設定値に保持することが出来ない圧力以上になった場合(VRシステムの背圧が、背圧調整弁3の入口側圧力を設定値に保持できない圧力以上になった場合)に、警告手段を作動し及び/又は給油作業を中止する機能を有することが出来る。
【発明の効果】
【0009】
上述の構成を具備する本発明によれば、圧力センサ(7:或いは圧力スイッチ)によりVRシステム(20-1)の背圧(VRポンプ2出口側の圧力)を計測する様に構成すれば、圧力センサ(7)によりVRシステム(20-1)の背圧(VRポンプ2吐出側の圧力)を監視し、当該圧力センサ(7)の計測結果を制御装置(10)に送信し、(ポンプ駆動モータ9を制御して)VRポンプ(2)の回転数を圧力センサ(7)で計測されたVRシステム(20-1)の背圧に対応して制御することが出来る。それにより、VRポンプ(2)によるベーパー吸引量を安定して制御することが出来る。その結果、給油量とベーパー回収量が同量となる様に制御することが可能となり、車両Cの図示しないタンクの給油口からベーパーが大気中に放出されてしまうこと、及び、放出管(8)からベーパーが大気中に放出されることが防止できる。
【0010】
また本発明において、圧力センサ(7:或いは圧力スイッチ)を介装することに代えて、VRライン(1)のVRポンプ(2)吐出側に背圧調整弁(3)を介装すれば、VRポンプ(2)の入口側圧力(すなわちVRポンプ2の吸入圧)およびVRシステムの背圧が変動しても、背圧調整弁(3)の入口側の圧力或いはVRポンプ(2)の吐出口側の圧力は常に設定圧となる。そのため、本発明の給油装置(100)により例えば車両(C)に給油する際に、給油量とベーパー回収量を同量となり、車両Cの図示しないタンクの給油口からベーパーが大気中に放出されてしまうことが防止され、或いは、放出管(8)からベーパーが大気中に放出されることも防止される。
(【0011】以降は省略されています)
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