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公開番号
2024044289
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-02
出願番号
2022149723
出願日
2022-09-21
発明の名称
給油装置
出願人
株式会社タツノ
代理人
個人
主分類
B67D
7/32 20100101AFI20240326BHJP(びん,広口びんまたは類似の容器の開封または密封;液体の取扱い)
要約
【課題】油種判別機能を有する給油ノズルを備えた給油装置において、油種判別機構の小型化及び単純化を図る。
【解決手段】車両の燃料タンク内に挿入される吐出パイプ2と、吐出パイプが接続され、吐出パイプへの燃料油が流れる流路を有するノズル本体3と、流路を流れる燃料油の流量を制御する弁体とを備え、弁体を付勢手段に抗して開くノズルレバー4がノズル本体の握り部3aに設けられる給油ノズル1を備える給油装置において、ノズル本体の吐出パイプ接続部にベーパ捕集手段5を備え、ベーパ捕集手段に油種検出手段6を備え、油種検出手段からの出力に基づいて油種を判別する油種判別手段8を備える給油装置。ベーパ捕集手段は、吐出パイプ側に開口する固定部5aと、固定部からノズル本体までの間に位置する可動部5bとで構成し、固定部に油種検出手段を配設してもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の燃料タンク内に挿入される吐出パイプと、該吐出パイプが接続され、該吐出パイプへの燃料油が流れる流路を有するノズル本体と、該流路を流れる燃料油の流量を制御する弁体とを備え、該弁体を付勢手段に抗して開くノズルレバーが前記ノズル本体の握り部に設けられる給油ノズルを備える給油装置において、
前記ノズル本体の前記吐出パイプ接続部にベーパ捕集手段を備え、該ベーパ捕集手段に油種検出手段を備え、該油種検出手段からの出力に基づいて油種を判別する油種判別手段を備えることを特徴とする給油装置。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記ベーパ捕集手段は、前記吐出パイプ側に開口する固定部と、該固定部から前記ノズル本体までの間に位置する可動部とで構成され、前記固定部に油種検出手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の給油装置。
【請求項3】
前記可動部は蛇腹状に形成され、該蛇腹状部分の前記ノズル本体に対向する鍔部にベーパ排出口が穿設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の給油装置。
【請求項4】
前記ベーパ排出口を開閉する弁体を備え、該弁体は給油時に前記ベーパ排出口を開き、油種検出時に前記ベーパ排出口を閉じることを特徴とする請求項3に記載の給油装置。
【請求項5】
前記油種検出手段を構成する油種センサは、前記ベーパ捕集手段の前記固定部に連通するベーパ吸入口を備えたセンサケース内に配設され、前記油種センサと前記吸入口との間にはフィルターが設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の給油装置。
【請求項6】
前記センサケースの前面にスリットが形成されることを特徴とする請求項5に記載の給油装置。
【請求項7】
前記ノズルレバーを保護するレバーガード内に前記油種判別手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の給油装置。
【請求項8】
前記油種判別手段からの判別結果を報知する報知器を備えること特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の給油装置。
【請求項9】
前記油種検出手段、前記油種判別手段及び前記報知器を一体に備えること特徴とする請求項8に記載の給油装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油種判別機能を有する給油ノズルを備えた給油装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車の燃料油には軽油とガソリンとがあり、使用すべき燃料油の種類を誤ると自動車のエンジンに重大な支障を来すことになる。このため、給油に先立って給油ノズルや給油装置本体に設けたエアポンプによって自動車の燃料タンク内の燃料油ベーパ(以下「ベーパ」という。)を油種センサまで吸引し、油種が一致した場合にのみ給油を許可する給油装置が実用化されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-352700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載の給油ノズルは、自動車の燃料タンク内のベーパを油種センサに導くためのサンプリング機構を設けることで機器が大型化したり、次回の給油に備えて前記サンプリング機構内を掃気する管路切換え機構を設けることで構造が複雑化したりするおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、油種判別機能を有する給油ノズルを備えた給油装置において、油種判別機構の小型化及び単純化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、車両の燃料タンク内に挿入される吐出パイプと、該吐出パイプが接続され、該吐出パイプへの燃料油が流れる流路を有するノズル本体と、該流路を流れる燃料油の流量を制御する弁体とを備え、該弁体を付勢手段に抗して開くノズルレバーが前記ノズル本体の握り部に設けられる給油ノズルを備える給油装置において、前記ノズル本体の前記吐出パイプ接続部にベーパ捕集手段を備え、該ベーパ捕集手段に油種検出手段を備え、該油種検出手段からの出力に基づいて油種を判別する油種判別手段を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、ベーパ捕集手段によって自動車の燃料タンクからのベーパを捕集することで、燃料タンク内に滞留するベーパ濃度に基づいて確実に燃料油の種類を判別することができる。
【0008】
上記給油装置において、前記ベーパ捕集手段は、前記吐出パイプ側に開口する固定部と、該固定部から前記ノズル本体までの間に位置する可動部とで構成され、前記固定部に油種検出手段を配設することができる。車両の給油口の直近に油種検出手段が設けられているため、検出速度が速く、油種判定に要する時間を短縮することができる。
【0009】
前記可動部を蛇腹状に形成し、該蛇腹状部分の前記ノズル本体に対向する鍔部にベーパ排出口を穿設することで、給油時に燃料タンク内のベーパを排出することができる。
【0010】
上記給油装置は、前記ベーパ排出口を開閉する弁体を備え、該弁体は給油時に前記ベーパ排出口を開き、油種検出時に前記ベーパ排出口を閉じるように構成することで、車両の燃料タンク内の上部にあるベーパを効率よく排出して燃料油の供給を行うことができる。また、油種検出時は弁体が閉じているので、希薄なベーパ濃度でも正確に油種判定を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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