TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024176549
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095135
出願日2023-06-08
発明の名称換気システムおよび換気方法
出願人富士工業株式会社
代理人個人
主分類F24F 7/007 20060101AFI20241212BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】建物の給排気環境を総合的に考慮し、建物内においてエネルギーロスが少なくより快適な空気環境に近づける換気システムを提供する。
【解決手段】換気システム100は、建物の内部空間から外部空間へ空気を排気する少なくとも1つの排気装置10と、建物の外部空間から内部空間へ空気を給気する複数の給気装置20と、排気装置と給気装置の一方または両方を制御する制御部11と、所定の目標空気質を取得する目標空気質取得部113と、を備える。給気装置のそれぞれは、給気装置を介して給気する空気の給気空気質を検出する給気センサ21と、給気装置を介して給気する空気の量を調整する給気量調整部22と、を備える。制御部11は、給気センサのそれぞれが検出した給気空気質を取得し、取得したそれぞれの給気空気質と目標空気質取得部が取得した目標空気質の差の大きさに応じて、それぞれの給気量調整部を制御する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
建物の内部空間から外部空間へ空気を排気する少なくとも1つの排気装置と、
建物の外部空間から内部空間へ空気を給気する複数の給気装置と、
前記排気装置と前記給気装置の一方または両方を制御する制御部と、
所定の目標空気質を取得する目標空気質取得部と、
を備える換気システムであって、
前記給気装置のそれぞれは、
該給気装置を介して給気する空気の給気空気質を検出する給気センサと、
該給気装置を介して給気する空気の量を調整する給気量調整部と、
を備え、
前記制御部は、
前記給気センサのそれぞれが検出した給気空気質を取得し、
取得したそれぞれの給気空気質と前記目標空気質取得部が取得した目標空気質の差の大きさに応じて、それぞれの前記給気量調整部を制御する、
換気システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御部は、全てまたは一部の前記給気センサが検出した給気空気質から算出される所定の値に基づき設定された前記給気装置における給気量の増減に関する条件に従い、それぞれの前記給気量調整部を制御することを特徴とする請求項1に記載の換気システム。
【請求項3】
建物の内部空間の空気質を検出する内部空間空気質センサをさらに備え、
前記制御部は、
前記内部空間空気質センサが検出した内部空間空気質を取得し、
取得した内部空間空気質と、目標空気質と、それぞれの給気空気質とに基づき、それぞれの前記給気量調整部を制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の換気システム。
【請求項4】
前記制御部は、目標空気質と内部空間空気質の差の大きさに基づいて行った目標空気質と内部空間空気質の近似乖離判定に従い、それぞれの前記給気量調整部を制御することを特徴とする請求項3に記載の換気システム。
【請求項5】
前記制御部は、
近似乖離判定において目標空気質と内部空間空気質の差が所定の差未満であると判定した場合には、目標空気質と給気空気質の差が小さい方の前記給気装置から給気量が大きくなるようにそれぞれの前記給気量調整部を制御し、
近似乖離判定において目標空気質と内部空間空気質の差が所定の差以上であると判定した場合には、目標空気質と給気空気質の差が大きい方の前記給気装置から給気量が大きくなるようにそれぞれの前記給気量調整部を制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の換気システム。
【請求項6】
建物の内部空間と建物の外部空間との圧力差を検出する圧力差検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記圧力差検出部が所定の負圧状態を検出した場合、給気量を増加させる余地のある前記給気装置において給気量を増加するようにそれぞれの前記給気量調整部を制御する、
ことを特徴とする請求項5に記載の換気システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記排気装置の排気量の総和と前記複数の給気装置の給気量の総和が等しくなるように、それぞれの前記給気量調整部を制御することを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の換気システム。
【請求項8】
前記排気装置は、排気量を変更可能であり、
前記制御部は、変更される排気量に等しくなるように前記複数の給気装置の給気量の総和を制御することを特徴とする請求項7に記載の換気システム。
【請求項9】
建物の内部空間から外部空間へ空気を排気する少なくとも1つの排気装置と、建物の外部空間から内部空間へ空気を給気する複数の給気装置の一方または両方を制御する換気方法であって、
前記給気装置を介して給気する空気の給気空気質を検出する給気センサのそれぞれが検出した給気空気質を取得し、
取得したそれぞれの給気空気質と所定の目標空気質の差の大きさに応じて、それぞれの前記給気装置を介して給気する空気の量を制御する、
換気方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、換気システムおよび換気方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、住宅においては、建築基準法より毎時0.5回以上の換気ができる換気設備の設置が義務付けられている。また、調理時においてはレンジフード等の局所換気設備による強制換気より上記以上の量の換気が行われている。この様な換気を行う際に問題になってくる事として、換気に伴い給気装置から取込まれてくる空気の温度が、室温で空調されている空気の温度と著しくかけ離れていると、居室空間等の空気環境が悪化し、生活する上での快適性を損なうといった問題があげられる。また、一度損なわれると再び空調する時に生じる空調のためのエネルギーが必要となるという問題もある。
【0003】
このような問題に対処するため様々な技術が提案されている。たとえば、特許文献1は、部屋の換気を行う際に他の部屋の換気量が過多にならないようにできる建物用換気システムを開示する。この換気システムでは、キッチンに換気扇が設けられ、キッチンならびにキッチンと連通しているリビング等に給気口が複数設けられ、リビングに空気質センサが設けられている。この換気システムは、換気扇の自動運転または手動運転の運転状況や室内の空気質の状態によって給気口のダンパの開度を調整する。具体的には、手動運転(調理換気)ではキッチンの給気口のダンパを開き、各部屋の給気口のダンパを閉じるように制御を行い、自動運転(常時換気)ではキッチンの給気口のダンパを閉じ、各部屋の給気口のダンパを開くように制御する。また、室内空気質の状況に応じて自動運転と各部屋の給気口のダンパの開閉制御を行うように構成している。
【0004】
また、特許文献2は、各室の室内空気の汚染状態に応じた必要十分な換気を最小限の設備で実現する換気システムを開示する。この換気システムでは、住宅内の各室には、外気を室内に給気する給気量が可変の給気ダンパ、室の空気質の汚染状態をそれぞれ検出するセンサ、各室につながる通路の端には、各室からの排気を集中排気する換気扇が設けられている。この換気システムは、センサから転送される情報に基づいて、各室の給気ダンパの開度を調整すると共に、換気扇の排気量を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平09-152152号公報
特開平07-103526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来技術では、室内の空気質の情報や換気装置の作動情報に基づいて給気量を調整することで快適性を維持するとともにエネルギーロスが少なくなるようにしている。ここで、給気装置から給気される空気は、天候、季節、設置場所(南か北か、1階か2階か等)、周辺環境(隣家が近く臭いが入ってくる)に応じて変わってくるので、上記従来技術のように室内の空気質の状況に応じて各部屋の給気量を調整するだけでは快適性を保つには十分でない。たとえば、上記従来技術の場合、夏場に高温多湿となる南側の部屋で汚染を検知した場合、空調負荷がかかるとしても南側の部屋から高温多湿の空気を進んで給気することになる。このため、より快適な空気環境を実現するには、給気装置の数や設置場所、排気装置の数や能力等といった建物の給排気環境を総合的に考慮して換気システムを制御する必要があり、エネルギーロスが少なくより快適な空気環境に近づけることが可能な解決手段が求められていた。
【0007】
そこで、本発明は、かかる事情を鑑みて考案されたものであり、建物の給排気環境を総合的に考慮し、建物内においてエネルギーロスが少なくより快適な空気環境に近づけることを目的とした換気システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、建物の内部空間から外部空間へ空気を排気する少なくとも1つの排気装置と、建物の外部空間から内部空間へ空気を給気する複数の給気装置と、排気装置と給気装置の一方または両方を制御する制御部と、所定の目標空気質を取得する目標空気質取得部と、を備える換気システムであって、給気装置のそれぞれは、給気装置を介して給気する空気の給気空気質を検出する給気センサと、給気装置を介して給気する空気の量を調整する給気量調整部とを備え、制御部は、給気センサのそれぞれが検出した給気空気質を取得し、取得したそれぞれの給気空気質と目標空気質取得部が取得した目標空気質の差の大きさに応じて、それぞれの給気量調整部を制御する換気システムが提供される。
これによれば、給気装置を介して給気する空気の給気空気質と所定の目標空気質の差の大きさに応じて、それぞれの給気装置を介して給気する空気の量を制御することで、建物の給排気環境を総合的に考慮し、建物内においてエネルギーロスが少なくより快適な空気環境に近づけることができる換気システムを提供することができる。
【0009】
さらに、制御部は、全てまたは一部の給気センサが検出した給気空気質から算出される所定の値に基づき設定された給気装置における給気量の増減に関する条件に従い、それぞれの給気量調整部を制御することを特徴としてもよい。
これによれば、どの給気装置からの給気量を増加させるかなどの条件に従い、それぞれの給気装置の給気量を制御することで、エネルギーロスが少なくより快適な空気環境に近づけることができる。
【0010】
さらに、建物の内部空間の空気質を検出する内部空間空気質センサをさらに備え、制御部は、内部空間空気質センサが検出した内部空間空気質を取得し、取得した内部空間空気質と、目標空気質と、それぞれの給気空気質とに基づき、それぞれの給気量調整部を制御することを特徴としてもよい。
これによれば、給気空気質と目標空気質に加えて内部空間空気質も含めてそれぞれの給気装置の給気量を制御することで、より的確に快適な空気環境に近づけることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

富士工業株式会社
厨房システム
今日
富士工業株式会社
換気システム
1日前
富士工業株式会社
レンジフード
18日前
富士工業株式会社
換気システム
18日前
富士工業株式会社
換気システムおよび換気方法
1か月前
富士工業株式会社
レンジフード
29日前
個人
即湯器
28日前
株式会社コロナ
加湿器
1か月前
株式会社コロナ
加湿装置
1か月前
株式会社コロナ
空調装置
今日
株式会社コロナ
加湿装置
8日前
株式会社コロナ
給湯装置
29日前
株式会社コロナ
給湯装置
8日前
株式会社コロナ
空調装置
14日前
株式会社コロナ
暖房装置
1か月前
株式会社コロナ
暖房装置
1か月前
株式会社コロナ
空気調和機
1か月前
株式会社コロナ
風呂給湯装置
8日前
株式会社パロマ
給湯器
8日前
株式会社パロマ
給湯器
8日前
個人
ソーラークッカー
8日前
株式会社コロナ
貯湯式給湯装置
21日前
ダイニチ工業株式会社
空調装置
8日前
3ms株式会社
風調整具
1日前
ダイダン株式会社
ブース
18日前
株式会社ヒューテック
屋内装置
18日前
株式会社千石
燃焼機
1日前
株式会社ATJ
空調ダクト
1日前
株式会社ノーリツ
給湯装置
21日前
株式会社スノーピーク
燃焼装置
21日前
株式会社ノーリツ
風呂給湯装置
29日前
株式会社山善
オーブントースタ
8日前
株式会社ノーリツ
風呂給湯装置
29日前
株式会社ノーリツ
風呂給湯装置
21日前
三菱電機株式会社
自動制御装置
1か月前
個人
電子レンジ用フードカバー
29日前
続きを見る