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公開番号2024176266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094702
出願日2023-06-08
発明の名称芯出し治具
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社シンワ
代理人個人
主分類B23Q 3/18 20060101AFI20241212BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】プリセッタによって工具の形状を良好に検出可能な状態にすることができる芯出し治具を実現する。
【解決手段】本開示の一形態に係る芯出し治具(1)は、プリセッタ(2)に固定されたフローチングフォルダ(3)が貫通した状態でフローチングフォルダ(3)を覆うハウジング(5)と、プリセッタ(2)に固定されたフローチングフォルダ(3)のボディー部(3a)の中心軸とハウジング(5)の中心軸との芯出しを行う第1のコレット機構(6)と、プリセッタ(2)に固定されたフローチングフォルダ(3)のフローチング部(3b)の中心軸とハウジング(5)の中心軸との芯出しを行う第2のコレット機構(7)と、を備え、第1のコレット機構(6)と第2のコレット機構(7)とは、予め設定された同心度で芯出し可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
フローチングフォルダに固定された工具の形状をプリセッタによって検出する際に前記工具の芯出しを行うために用いられる芯出し治具であって、
前記プリセッタに固定された前記フローチングフォルダが貫通した状態で当該フローチングフォルダを覆うハウジングと、
前記ハウジングに支持され、前記プリセッタに固定された前記フローチングフォルダのボディー部の中心軸と前記ハウジングの中心軸との芯出しを行う第１のコレット機構と、
前記ハウジングに支持され、前記プリセッタに固定された前記フローチングフォルダにおけるボディー部に対してフロート可能であって、且つ前記工具が固定されるフローチング部の中心軸と前記ハウジングの中心軸との芯出しを行う第２のコレット機構と、
を備え、
前記第１のコレット機構と前記第２のコレット機構とは、予め設定された同心度で芯出し可能である、芯出し治具。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記第１のコレット機構は、
前記ハウジングの内部に前記フローチングフォルダが貫通した状態で、前記フローチングフォルダのボディー部と前記ハウジングとの間に当該ハウジングの中心軸方向に移動可能に配置され、前記ハウジングの中心軸を中心として縮径可能な筒形状のコレット部と、
前記ハウジングの外周側面に形成された雄ねじ部に螺合される雌ねじ部を有するナットと、
前記コレット部の外周側面に形成され、前記ハウジングの内周側面に形成された第１の傾斜面に接触する傾斜面と、
前記ナットにおける前記ハウジングに対する当該ハウジングの中心軸方向の移動を前記コレット部に伝達する伝達部と、
を備え、
前記ナットを一方に回転させて当該ナットを前記ハウジングに対して当該ハウジングの中心軸方向の一方に移動させた場合、前記コレット部が前記ハウジングの第１の傾斜面に倣って前記ハウジングの中心軸方向の一方の側に移動して縮径し、
前記ナットを他方に回転させて当該ナットを前記ハウジングに対して当該ハウジングの中心軸方向の他方に移動させた場合、前記コレット部が前記ハウジングの第１の傾斜面に倣って前記ハウジングの中心軸方向の他方の側に移動して非縮径状態となる、請求項１に記載の芯出し治具。
【請求項３】
前記第２のコレット機構は、
前記ハウジングの内部に前記フローチングフォルダが貫通した状態で、前記フローチングフォルダのフローチング部と前記ハウジングとの間に当該ハウジングの中心軸方向に移動可能に配置され、前記ハウジングの中心軸を中心として縮径可能な筒形状のコレット部と、
前記コレット部の外周側面に形成された雄ねじ部に螺合される雌ねじ部を有し、前記ハウジングに支持されたナットと、
前記コレット部の外周側面に形成され、前記ハウジングの内周側面に形成された第２の傾斜面に接触する傾斜面と、
を備え、
前記ナットを一方に回転させた場合、前記コレット部が前記ハウジングの第２の傾斜面に倣って前記ハウジングの中心軸方向の一方の側に移動して縮径し、
前記ナットを他方に回転させた場合、前記コレット部が前記ハウジングの第２の傾斜面に倣って前記ハウジングの中心軸方向の他方の側に移動して非縮径状態となる、請求項１又は２に記載の芯出し治具。
【請求項４】
前記ハウジングの内周側面には、前記ハウジングの内部に前記フローチングフォルダが貫通した状態で、前記フローチングフォルダのボディー部に形成された段差部に載置される段差部が形成されている、請求項１又は２に記載の芯出し治具。
【請求項５】
前記ハウジングには、前記ハウジングの段差部が前記フローチングフォルダのボディー部の段差部に載置された状態を確認するための開口部が形成されている、請求項４に記載の芯出し治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、芯出し治具に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、特許文献１には、主軸ヘッドに取り付けられた第１芯出し治具とツールホルダに取り付けられた第２芯出し治具とを係合させて、ツールホルダに対する主軸ヘッドの芯出しを行い、芯出しされた状態のツールホルダに対する主軸ヘッドの位置を記憶することで、ツールホルダを用いて工具を交換する際に当該工具に対して主軸ヘッドを適切な位置に配置することができるマシニングセンタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０２０／５９１０７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本出願人は、以下の課題を見出した。一般的にフローチングフォルダに固定されたタップやリーマーなどの工具の形状をプリセッタによって撮像して検出している。このとき、フローチングフォルダによって工具がフロートした状態の場合、工具がプリセッタの撮像範囲から外れ、工具の形状を良好に検出できない場合がある。
【０００５】
本開示は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、プリセッタによって工具の形状を良好に検出可能な状態にすることができる芯出し治具を実現する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の一態様に係る芯出し治具は、フローチングフォルダに固定された工具の形状をプリセッタによって検出する際に前記工具の芯出しを行うために用いられる芯出し治具であって、
前記プリセッタに固定された前記フローチングフォルダが貫通した状態で当該フローチングフォルダを覆うハウジングと、
前記ハウジングに支持され、前記プリセッタに固定された前記フローチングフォルダのボディー部の中心軸と前記ハウジングの中心軸との芯出しを行う第１のコレット機構と、
前記ハウジングに支持され、前記プリセッタに固定された前記フローチングフォルダにおけるボディー部に対してフロート可能であって、且つ前記工具が固定されるフローチング部の中心軸と前記ハウジングの中心軸との芯出しを行う第２のコレット機構と、
を備え、
前記第１のコレット機構と前記第２のコレット機構とは、予め設定された同心度で芯出し可能である。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、プリセッタによって工具の形状を良好に検出可能な状態にすることができる芯出し治具を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態の芯出し治具を用いて工具の芯出しを行う様子を示す部分断面図である。
実施の形態の芯出し治具のＺ軸－側の部分の構成を説明するための図である。
実施の形態の芯出し治具のＺ軸＋側の部分の構成を説明するための図である。
工具が固定されたフローチングフォルダをプリセッタの差し込み部に差し込んで固定した状態を示す図である。
工具が固定されたフローチングフォルダを芯出し治具の内部空間に通した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本開示を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本開示が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。ここで、以下の説明では、説明を明確にするために、三次元（ＸＹＺ）座標系を用いて説明する。
【００１０】
先ず、本実施の形態の芯出し治具の構成を説明する。図１は、本実施の形態の芯出し治具を用いて工具の芯出しを行う様子を示す部分断面図である。図２（ａ）は、本実施の形態の芯出し治具のＺ軸－側の部分の構成を説明するための部分断面図であり、図２（ｂ）は、本実施の形態の芯出し治具のＺ軸－側の部分をＺ軸－側から見た斜視図である。
図３（ａ）は、本実施の形態の芯出し治具のＺ軸＋側の部分の構成を説明するための部分断面図であり、図３（ｂ）は、本実施の形態の芯出し治具のＺ軸＋側の部分をＺ軸＋側から見た斜視図である。
ここで、図２（ａ）及び図３（ａ）では、左側にコレット部がＺ軸－側に配置された状態を示し、右側にコレット部がＺ軸＋側に配置された状態を示している。なお、図１、図２（ａ）及び図３（ａ）では、図を明確にするために一部の断面ハッチを省略し、また、プリセッタ、フローチングフォルダ及び工具を仮想線で示している。
（【００１１】以降は省略されています）

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