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公開番号
2024175635
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023151658
出願日
2023-09-19
発明の名称
水性白インキ組成物、積層体及びプラスチックラベル
出願人
大日精化工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/037 20140101AFI20241211BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】ベルトコンベヤー用潤滑剤に対する耐性に優れる印刷層を形成できる水性白インキ組成物、及び前記印刷層を有する積層体と、前記積層体を使用して得られるラベル及び飲食料用ラベルの提供。
【解決手段】水性バインダー樹脂と、撥水性シリコーンと、酸化チタンと、を含有する水性白インキ組成物であって、前記水性白インキ組成物をフレキソ印刷によって、印刷対象物に乾燥後の塗工量が2g/m
2
となるように印刷して形成される乾燥塗膜の表面の水接触角が90°以上である、水性白インキ組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水性バインダー樹脂と、撥水性シリコーンと、酸化チタンと、を含有する水性白インキ組成物であって、
前記水性白インキ組成物をフレキソ印刷によって、印刷対象物に乾燥後の塗工量が2g/m
2
となるように印刷して形成される乾燥塗膜の表面の水接触角が90°以上である、水性白インキ組成物。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記撥水性シリコーンの含有量が、前記水性白インキ組成物の不揮発分の総質量に対して0.1質量%以上である、請求項1に記載の水性白インキ組成物。
【請求項3】
前記乾燥塗膜の表面の水接触角が90~110°である、請求項1に記載の水性白インキ組成物。
【請求項4】
前記撥水性シリコーンの含有量が、前記水性白インキ組成物の不揮発分の総質量に対して0.1~1.8質量%である、請求項3に記載の水性白インキ組成物。
【請求項5】
硬化剤とともに使用されるための、請求項1に記載の水性白インキ組成物。
【請求項6】
前記水性バインダー樹脂が、ガラス転移温度が-20~100℃であるアクリル樹脂エマルジョンを含む、請求項1に記載の水性白インキ組成物。
【請求項7】
前記水性バインダー樹脂が、アクリル樹脂エマルジョン及び水溶性アクリル樹脂を含む、請求項1に記載の水性白インキ組成物。
【請求項8】
前記アクリル樹脂エマルジョンと、前記水溶性アクリル樹脂の配合比率が質量比で、前記アクリル樹脂エマルジョン:前記水溶性アクリル樹脂=80:20~99:1である、請求項7に記載の水性白インキ組成物。
【請求項9】
プラスチックフィルムと、
前記プラスチックフィルムの一方の面上に、請求項1~8のいずれか一項に記載の水性白インキ組成物を用いて形成された印刷層と、
を有する、積層体。
【請求項10】
プラスチックフィルムと、
前記プラスチックフィルムの一方の面上に、着色顔料を含む水性インキ組成物を用いて形成された第一の印刷層と、
前記第一の印刷層の前記プラスチックフィルムとは反対の面上に、請求項1~8のいずれか一項に記載の水性白インキ組成物を用いて形成された第二の印刷層と、
を有する、積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水性白インキ組成物、積層体、ラベル及び飲食料用ラベルに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
飲料、惣菜や弁当などの食品、化粧品等の日用品等の包装容器として、プラスチック製容器、金属製容器、紙製容器等が用いられている。これらの包装容器には、プラスチックラベルを装着することが多い。プラスチックラベルとしては、プラスチック容器に巻き付けて接着剤で留めるロールラベルや、熱をかけることで包装容器の形状に追従できる熱収縮性フィルムなどが用いられる。通常、これらのラベルの裏面(包装容器と接する側の面)には、意匠性や機能性等の付与を目的として、着色顔料を含むインキ組成物を用いて形成された印刷層(以下、「カラー印刷層」ともいう。)が設けられている。さらに、前記カラー印刷層を保護する目的や、隠蔽性を付与する目的で、前記カラー印刷層の上には、白インキ組成物を用いて形成された印刷層が積層されることがある。
【0003】
前記白インキ組成物としては、従来、有機溶剤系のものが用いられていた。しかしながら、近年では、環境負荷低減、作業環境改善に対する意識が高まっており、有機溶剤系の白インキ組成物から水性白インキ組成物への変更が求められている。一方、水性白インキ組成物には課題も多く確認されている。
【0004】
例えば、飲食料用の包装容器(以下、「ボトル」ともいう。)にプラスチックラベルを装着する場合、プラスチックラベルの印刷層には、ボトルの充填ラインでの搬送時に使用されるベルトコンベヤー用潤滑剤に対する耐性が求められる。具体的には、搬送後のベルトコンベヤー用潤滑剤が表面に付着したボトルにプラスチックラベルを装着する場合、又はプラスチックラベルが装着されたボトルをベルトコンベヤーで搬送する場合に印刷層のベルトコンベヤー用潤滑剤に対する耐性が求められる。
【0005】
ベルトコンベヤー用潤滑剤は、界面活性剤を含む水溶液である。例えば、特許文献1には、特定のキレート化合物と、非イオン界面活性剤と、水とを含有するボトルコンベア用潤滑剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-197580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の水性白インキ組成物を用いて形成された印刷層を有するプラスチックラベルは、ベルトコンベヤー用潤滑剤に対する耐性が充分ではない。
本発明は、ベルトコンベヤー用潤滑剤に対する耐性に優れる印刷層を形成できる水性白インキ組成物、及び前記印刷層を有する積層体と、前記積層体を使用して得られるラベル及び飲食料用ラベルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の態様を有する。
[1] 水性バインダー樹脂と、撥水性シリコーンと、酸化チタンと、を含有する水性白インキ組成物であって、前記水性白インキ組成物をフレキソ印刷によって、印刷対象物に乾燥後の塗工量が2g/m
2
となるように印刷して形成される乾燥塗膜の表面の水接触角が90°以上である、水性白インキ組成物。
[2] 前記撥水性シリコーンの含有量が、前記水性白インキ組成物の不揮発分の総質量に対して0.1質量%以上である、前記[1]の水性白インキ組成物。
[3] 前記乾燥塗膜の表面の水接触角が90~110°である、前記[1]の水性白インキ組成物。
[4] 前記撥水性シリコーンの含有量が、前記水性白インキ組成物の不揮発分の総質量に対して0.1~1.8質量%である、前記[3]の水性白インキ組成物。
[5] 硬化剤とともに使用されるための、前記[1]~[4]のいずれかの水性白インキ組成物。
[6] 前記水性バインダー樹脂が、ガラス転移温度が-20~100℃であるアクリル樹脂エマルジョンを含む、前記[1]~[5]のいずれかの水性白インキ組成物。
[7] 前記水性バインダー樹脂が、アクリル樹脂エマルジョン及び水溶性アクリル樹脂を含む、前記[1]~[6]のいずれかの水性白インキ組成物。
[8] 前記アクリル樹脂エマルジョンと、前記水溶性アクリル樹脂の配合比率が質量比で、前記アクリル樹脂エマルジョン:前記水溶性アクリル樹脂=80:20~99:1である、前記[7]の水性白インキ組成物。
[9] プラスチックフィルムと、前記プラスチックフィルムの一方の面上に、前記[1]~[8]のいずれかの水性白インキ組成物を用いて形成された印刷層と、を有する、積層体。
[10] プラスチックフィルムと、前記プラスチックフィルムの一方の面上に、着色顔料を含む水性インキ組成物を用いて形成された第一の印刷層と、前記第一の印刷層の前記プラスチックフィルムとは反対の面上に、前記[1]~[8]のいずれかの水性白インキ組成物を用いて形成された第二の印刷層と、を有する、積層体。
[11] 前記[9]の積層体を使用して得られる、ラベル。
[12] 前記[10]の積層体を使用して得られる、ラベル。
[13] 前記水性白インキ組成物が、ベルトコンベヤー用潤滑剤に対する耐性に優れた飲食料用ラベル用のインキであって、当該インキを使用して得られる、飲食料用ラベル用である、前記[9]の積層体。
[14] 前記水性白インキ組成物が、ベルトコンベヤー用潤滑剤に対する耐性に優れた飲食料用ラベル用のインキであって、当該インキを使用して得られる、飲食料用ラベル用である、前記[10]の積層体。
[15] 前記[13]の積層体を使用して得られる、飲食料用ラベル。
[16] 前記[14]の積層体を使用して得られる、飲食料用ラベル。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ベルトコンベヤー用潤滑剤に対する耐性に優れる印刷層を形成できる水性白インキ組成物、及び前記印刷層を有する積層体と、前記積層体を使用して得られるラベル及び飲食料用ラベルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の積層体の一例を模式的に示す断面図である。
本発明の積層体の一例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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