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公開番号2024175502
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093336
出願日2023-06-06
発明の名称インダクタ部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20241211BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高い自己共振周波数の確保と浮遊容量の発生の抑制とが可能なインダクタ部品を提供する。
【解決手段】インダクタ部品は、絶縁体で構成された素体と、素体の内部に設けられたコイル導体と、を備える。コイル導体は、コイル導体の軸方向に間隔を空けて並ぶ複数の仮想内面の各々に環状の軌道の一部を形成するように設けられた複数の導体パターンと、複数の導体パターンのうち隣り合う2つの導体パターンを電気的に接続する接続導体と、を備える。複数の導体パターンのうち少なくとも1つの導体パターンは、軸方向に並び且つ互いに接触した第1導体パターン及び第2導体パターンを備える。コイル導体の軸を含む断面において、第1導体パターンの軸方向に直交する方向の中心は、第2導体パターンの軸方向に直交する方向の中心と異なる位置にある。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁体で構成された素体と、
前記素体の内部に設けられたコイル導体と、を備え、
前記コイル導体は、前記コイル導体の軸方向に間隔を空けて並ぶ複数の仮想内面の各々に環状の軌道の一部を形成するように設けられた複数の導体パターンと、前記複数の導体パターンのうち隣り合う2つの導体パターンを電気的に接続する接続導体と、を備え、
前記複数の導体パターンのうち少なくとも1つの導体パターンは、前記軸方向に並び且つ互いに接触した第1導体パターン及び第2導体パターンを備え、
前記コイル導体の軸を含む断面において、前記第1導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心は、前記第2導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心と異なる位置にあるインダクタ部品。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記軸を含む断面において、前記第1導体パターンにおける前記コイル導体の径方向に沿った長さである前記第1導体パターンの幅は、前記第2導体パターンにおける前記径方向に沿った長さである前記第2導体パターンの幅と同じである請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項3】
前記軸を含む断面において、前記第1導体パターンにおける前記コイル導体の径方向に沿った長さである前記第1導体パターンの幅は、前記第2導体パターンにおける前記径方向に沿った長さである前記第2導体パターンの幅と異なる請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項4】
前記第1導体パターンにおける前記軸方向に平行な長さである前記第1導体パターンの厚みは、前記第2導体パターンにおける前記軸方向に平行な長さである前記第2導体パターンの厚みと同じである請求項1から3のいずれか1項に記載のインダクタ部品。
【請求項5】
前記第1導体パターンにおける前記軸方向に平行な長さである前記第1導体パターンの厚みは、前記第2導体パターンにおける前記軸方向に平行な長さである前記第2導体パターンの厚みと異なる請求項1から3のいずれか1項に記載のインダクタ部品。
【請求項6】
前記複数の導体パターンのうち少なくとも2つの導体パターンは、前記軸方向のうち一方の方向に位置する前記第1導体パターン、及び前記軸方向のうち他方の方向に位置する前記第2導体パターンを備え、
前記少なくとも2つの導体パターンの全てにおいて、前記第1導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心は、前記第2導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心に対して同じ方向にずれている請求項1から3のいずれか1項に記載のインダクタ部品。
【請求項7】
前記複数の導体パターンのうち少なくとも2つの導体パターンは、前記軸方向のうち一方の方向に位置する前記第1導体パターン、及び前記軸方向のうち他方の方向に位置する前記第2導体パターンを備え、
前記少なくとも2つの導体パターンのうち一部の導体パターンにおいて、前記第1導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心は、前記第2導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心に対して第1方向にずれており、
前記少なくとも2つの導体パターンのうち前記一部の導体パターン以外の導体パターンの少なくとも1つにおいて、前記第1導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心は、前記第2導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心に対して前記第1方向とは異なる第2方向にずれている請求項1から3のいずれか1項に記載のインダクタ部品。
【請求項8】
前記複数の導体パターンのうち前記コイル導体の前記軸方向の両端部に位置する2つの両端導体パターンにおいて、前記両端導体パターンが備える前記第1導体パターンは、前記コイル導体における前記軸方向の最も外側に位置し、前記両端導体パターンが備える前記第2導体パターンは、前記両端導体パターンが備える前記第1導体パターンよりも前記軸方向の内側に位置し、
前記両端導体パターンが備える前記第1導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心は、前記両端導体パターンが備える前記第2導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心よりも前記コイル導体の径方向の外側に位置している請求項1から3のいずれか1項に記載のインダクタ部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、素体の内部にコイル導体が設けられたインダクタ部品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
素体の内部にコイル導体が設けられたインダクタ部品では、高いQ値を有することが求められている。インダクタ部品のQ値を高くするために、例えば、コイル導体を構成する複数の導体パターンの各々を厚くすることが考えられる。
【0003】
厚い導体パターンよりなるコイル導体を有するインダクタ部品の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された電子部品では、製造工程において、下部導体パターン層が形成された後に、下部導体パターン層の上に上部導体パターン層が形成される。これにより、下部導体パターン層の厚みと上部導体パターン層の厚みとを合わせた厚みを有する導体パターン、つまり厚い導体パターンが形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-36413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
素体のサイズには制限がある。また、素体の内部に設けられるコイル導体の長さには制限がある。そのため、素体を大型化することなく、コイル導体を構成する導体パターンの厚みを厚くするために、コイル導体の巻線間の間隔を狭くすることが考えられる。ここで、コイル導体の巻線間の間隔は、コイル導体を構成する複数の導体パターンにおいて隣り合う2つの導体パターン間の間隔である。
【0006】
しかし、隣り合う2つの導体パターン間の間隔が狭くなると、2つの導体パターン間に発生する浮遊容量が大きくなるおそれがある。浮遊容量が大きくなると、インダクタ部品の自己共振周波数(SRF: Self Resonant Frequency)が低下するおそれがある。自己共振周波数が低下すると、インダクタ部品のQ値が低下するおそれがある。
【0007】
本開示は、高い自己共振周波数の確保と浮遊容量の発生の抑制とが可能なインダクタ部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様のインダクタ部品は、
絶縁体で構成された素体と、
前記素体の内部に設けられたコイル導体と、を備え、
前記コイル導体は、前記コイル導体の軸方向に間隔を空けて並ぶ複数の仮想内面の各々に環状の軌道の一部を形成するように設けられた複数の導体パターンと、前記複数の導体パターンのうち隣り合う2つの導体パターンを電気的に接続する接続導体と、を備え、
前記複数の導体パターンのうち少なくとも1つの導体パターンは、前記軸方向に並び且つ互いに接触した第1導体パターン及び第2導体パターンを備え、
前記コイル導体の軸を含む断面において、前記第1導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心は、前記第2導体パターンの前記軸方向に直交する方向の中心と異なる位置にある。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、高い自己共振周波数の確保と浮遊容量の発生の抑制とが可能なインダクタ部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の第1実施形態に係るインダクタ部品の外観斜視図
コイル導体及び外部電極の外観斜視図
コイル導体及び外部電極の外観斜視図
図1のA-A断面を示す模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図
本開示の第2実施形態に係るインダクタ部品における図1のA-A断面に対応する断面を示す模式断面図
本開示の第3実施形態に係るインダクタ部品における図1のA-A断面に対応する断面を示す模式断面図
本開示の第4実施形態に係るインダクタ部品における図1のA-A断面に対応する断面を示す模式断面図
本開示の第5実施形態に係るインダクタ部品における図1のA-A断面に対応する断面を示す模式断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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