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公開番号
2024175432
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023093222
出願日
2023-06-06
発明の名称
溶接器具の冷却システムおよびロボットシステム
出願人
川崎重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B23K
11/36 20060101AFI20241211BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】溶接器具の冷却能力が変更された場合でも放熱器の種類の増加を抑制可能な溶接器具の冷却システムを提供する。
【解決手段】この溶接器具12の冷却システム100では、ロボット10を用いた溶接工程に用いられる溶接器具12に冷却媒体を流入させるポンプ20と、溶接器具12から流出した冷却媒体を冷却する複数の放熱器30と、ポンプ20、溶接器具12、および、複数の放熱器30を介して、冷却媒体が循環する循環流路60と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ロボットを用いた溶接工程に用いられる溶接器具に冷却媒体を流入させるポンプと、
前記溶接器具から流出した冷却媒体を冷却する複数の放熱器と、
前記ポンプ、前記溶接器具、および、前記複数の放熱器を介して、冷却媒体が循環する循環流路と、を備える、溶接器具の冷却システム。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記複数の放熱器は、並列または直列に配置されている、請求項1に記載の溶接器具の冷却システム。
【請求項3】
前記複数の放熱器は、直列に配置され、
直列に配置される前記複数の放熱器の冷却能力は、冷却媒体の流れる方向に沿って順に小さくなる、請求項2に記載の溶接器具の冷却システム。
【請求項4】
前記複数の放熱器は、鉛直方向に沿って直列に配置されており、
鉛直方向に沿って配置されている前記複数の放熱器を囲む円錐台形状の枠部を備える、請求項2に記載の溶接器具の冷却システム。
【請求項5】
前記複数の放熱器ごとに配置され、前記複数の放熱器の各々に冷却風を送風する複数の送風ファンと、
前記溶接器具から流出した冷却媒体の温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部に検出された冷却媒体の温度に基づいて、前記複数の送風ファンのオンオフを切り替えるファン制御部と、を備える、請求項1に記載の溶接器具の冷却システム。
【請求項6】
前記ロボットを制御するロボットコントローラを備え、
前記ロボットコントローラは、前記ファン制御部を兼ねている、請求項5に記載の溶接器具の冷却システム。
【請求項7】
前記ロボットコントローラは、前記ロボットコントローラの内部を冷却するためのコントローラ用ファンを含み、
前記コントローラ用ファンは、前記送風ファンを兼ねており、
前記放熱器は、前記コントローラ用ファンから送風される空気の下流に配置されている、請求項6に記載の溶接器具の冷却システム。
【請求項8】
前記放熱器から流出した冷却媒体が貯留される貯留部と、
前記放熱器から流出した冷却媒体を前記貯留部の内部に霧状に噴霧するノズル部と、を備える、請求項1に記載の溶接器具の冷却システム。
【請求項9】
前記循環流路から分岐され、前記溶接器具を制御する溶接器具制御部を介して冷却媒体が循環する溶接器具制御部流路を備える、請求項1に記載の溶接器具の冷却システム。
【請求項10】
前記放熱器に冷却用の霧を噴霧する噴霧部を備える、請求項1に記載の溶接器具の冷却システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この開示は、溶接器具の冷却システムおよびロボットシステムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、溶接器具の冷却システムが開示されている。特許文献1には、アーク溶接機のトーチに冷却水を送り出すポンプと、トーチから流出した冷却水を冷却するラジエータと、を備えるトーチ損傷防止水回路が開示されている。特許文献1では、冷却水は、ポンプと、トーチと、ラジエータとを循環する。なお、特許文献1では、ラジエータは、1つ配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-96377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、トーチを冷却するためのラジエータが1つであるため、アーク溶接機の溶接能力が大きくされトーチが大容量化された場合、ラジエータを大型にする必要がある。このため、ラジエータの種類が増えるという問題点が考えられる。
【0005】
この開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この開示の1つの目的は、溶接器具の冷却能力が変更された場合でも放熱器の種類の増加を抑制可能な溶接器具の冷却システムおよびロボットシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示の第1の局面による溶接器具の冷却システムは、ロボットを用いた溶接工程に用いられる溶接器具に冷却媒体を流入させるポンプと、溶接器具から流出した冷却媒体を冷却する複数の放熱器と、ポンプ、溶接器具、および、複数の放熱器を介して、冷却媒体が循環する循環流路と、を備える。
【0007】
この開示の第1の局面による溶接器具の冷却システムでは、上記のように、循環流路において、複数の放熱器を介して、冷却媒体が循環する。これにより、放熱器が複数備えられているので、溶接器具の冷却能力が変更された場合でも、同じ種類の放熱器の数を変更することにより冷却媒体を適切に冷却できる。その結果、溶接器具の冷却能力が変更された場合でも放熱器の種類の増加を抑制できる。
【0008】
この開示の第2の局面によるロボットシステムは、ロボットと、ロボットに取り付けられた溶接器具を冷却する冷却装置と、を備え、冷却装置は、溶接器具に冷却媒体を流入させるポンプと、溶接器具から流出した冷却媒体を冷却する複数の放熱器と、ポンプ、溶接器具、および、複数の放熱器を介して、冷却媒体が循環する循環流路と、を含む。
【0009】
この開示の第2の局面によるロボットシステムでは、上記のように、循環流路において、複数の放熱器を介して、冷却媒体が循環する。これにより、放熱器が複数備えられているので、溶接器具の冷却能力が変更された場合でも、同じ種類の放熱器の数を変更することにより冷却媒体を適切に冷却できる。その結果、溶接器具の冷却能力が変更された場合でも放熱器の種類の増加を抑制できる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、溶接器具の冷却能力が変更された場合でも放熱器の種類の増加を抑制できる。
溶接器具の冷却システムおよびロボットシステムは、溶接器具を十分に冷却できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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