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公開番号2024175103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2024162221,2023149634
出願日2024-09-19,2021-09-13
発明の名称半導体モジュール
出願人ローム株式会社
代理人個人
主分類H01L 25/07 20060101AFI20241210BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】寄生インダクタンス成分を低減する上で好ましいモジュール構造を有する半導体モジュールを提供する。
【解決手段】半導体モジュールA1は、導電基板2と半導体素子10と複数の制御端子45と導通部材6と入力端子41~43と出力端子44と封止樹脂8とを備える。導電基板2は第1および第2導電部2A,2Bを含み、半導体素子10は複数の第1半導体素子10Aおよび複数の第2半導体素子10Bを含む。複数の制御端子45は、第1制御端子46A~46Eと第2制御端子47A~47Dとを含む。入力端子42,43は、y方向において入力端子41を挟んで配置される。封止樹脂8は、2つの入力端子41,42との間においてx1方向に窪む凹部と、2つの入力端子41,43との間においてx1方向に窪む凹部とがそれぞれ形成されている。第1制御端子46A~46Eおよび第2制御端子47A~47Dの各々は、封止樹脂8からz方向に延びる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
厚さ方向の一方側を向く主面、および前記主面とは反対側を向く裏面を有する導電基板と、
前記主面に電気的に接合され、スイッチング機能を有する半導体素子と、
前記半導体素子を制御するための複数の制御端子と、
前記半導体素子によってスイッチングされる主回路電流の経路を構成する導通部材と、
前記導電基板に対し、前記厚さ方向に対して直角である第1方向の一方側に配置された第1入力端子、第2入力端子、および第3入力端子と、
前記導電基板に対して前記第1方向の他方側に配置された出力端子と、
前記導電基板の少なくとも一部と、前記半導体素子と、前記導通部材と、を覆う封止樹脂と、を備え、
前記導電基板は、第1導電部および第2導電部を含み、
前記半導体素子は、前記第1導電部に電気的に接合された複数の第1半導体素子と、前記第2導電部に電気的に接合された複数の第2半導体素子と、を含み、
前記複数の制御端子は、前記複数の第1半導体素子の各々を制御するための第1制御端子と、前記複数の第2半導体素子の各々を制御するための第2制御端子とを含み、
前記第2入力端子および前記第3入力端子は、前記第1入力端子を挟んで、前記厚さ方向および前記第1方向の双方に直角である第2方向の一方側および他方側に配置されており、
前記第1入力端子は、正極と負極とのうちの一方の極であり、かつ前記第1導電部に電気的に接続されており、
前記第2入力端子および前記第3入力端子は、正極と負極とのうちの他方の極であり、
前記封止樹脂は、前記厚さ方向に見て、前記第1入力端子と前記第2入力端子との間において、前記第1方向の前記他方側に窪む第1凹部と、前記厚さ方向に見て、前記第1入力端子と前記第3入力端子との間において、前記第1方向の前記他方側に窪む第2凹部とがそれぞれ形成されており、
前記第1制御端子および前記第2制御端子の各々は、前記封止樹脂から前記厚さ方向に延びており、
前記複数の第1半導体素子、前記複数の第2半導体素子、前記導通部材、前記出力端子、前記第1制御端子、前記第2制御端子、前記第1入力端子、前記第2入力端子および前記第3入力端子は、1つのハーフブリッジ型のスイッチング回路を構成する、半導体モジュール。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記複数の第1半導体素子の各々および前記複数の第2半導体素子の各々は、前記厚さ方向の一方側を向くゲート電極をそれぞれ有しており、
前記第1制御端子は、導電性の第1ワイヤを介して前記複数の第1半導体素子の各々の前記ゲート電極に接続されており、
前記第2制御端子は、導電性の第2ワイヤを介して前記複数の第2半導体素子の各々の前記ゲート電極に接続されている、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項3】
前記封止樹脂は、前記導電基板の前記裏面と同じ方向を向く樹脂裏面を有し、
前記導電基板の前記裏面は、前記封止樹脂の前記樹脂裏面から露出し、
前記導電基板の前記裏面と前記封止樹脂の前記樹脂裏面とは、面一である、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項4】
前記第1制御端子および前記第2制御端子の各々は、ホルダおよび金属ピンを含み、
前記第1制御端子および前記第2制御端子の各々において、前記ホルダは、導電性材料からなり、且つ、筒状部を含み、
前記第1制御端子および前記第2制御端子の各々において、前記金属ピンは、前記厚さ方向に延びる棒状部材であり、且つ、前記ホルダに圧入されている、請求項2に記載の半導体モジュール。
【請求項5】
前記複数の第1半導体素子の各々および前記複数の第2半導体素子の各々は、MOSFETを含み、且つ構成材料にSiCを含む、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項6】
前記第1入力端子、前記第2入力端子および前記第3入力端子は、前記第2方向に見て互いに重なる、請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体モジュール。
【請求項7】
各々が絶縁層を有する第1制御端子支持体および第2制御端子支持体をさらに備え、
前記第1導電部は、前記厚さ方向の前記一方側を向く第1主面を有し、
前記第2導電部は、前記厚さ方向の前記一方側を向く第2主面を有し、
前記第1制御端子支持体は、前記第1主面と前記第1制御端子との間に介在し、
前記第2制御端子支持体は、前記第2主面と前記第2制御端子との間に介在する、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項8】
前記第1制御端子支持体および前記第2制御端子支持体の各々は、前記絶縁層の前記厚さ方向の前記一方側に積層された第1金属層と、前記絶縁層の前記厚さ方向の他方側に積層されつつ前記主面に対向するように前記導電基板に接合された第2金属層と、を有する、請求項7に記載の半導体モジュール。
【請求項9】
前記第1制御端子および前記第2制御端子の各々は、前記主面上に配置されている、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項10】
厚さ方向の一方側を向く主面、および前記主面とは反対側を向く裏面を有する導電基板と、
前記主面に電気的に接合され、スイッチング機能を有する半導体素子と、
前記半導体素子を制御するための複数の制御端子と、
前記半導体素子によってスイッチングされる主回路電流の経路を構成する導通部材と、
前記導電基板に対し、前記厚さ方向に対して直角である第1方向の一方側に配置された第1入力端子、第2入力端子、および第3入力端子と、
前記導電基板に対して前記第1方向の他方側に配置された出力端子と、
前記導電基板の少なくとも一部と、前記半導体素子と、前記導通部材と、を覆う封止樹脂と、を備え、
前記導電基板は、第1導電部および第2導電部を含み、
前記封止樹脂は、前記導電基板の前記裏面と同じ方向を向く樹脂裏面を有し、
前記導電基板の裏面は、前記封止樹脂の前記樹脂裏面から露出し、
前記導電基板の裏面と前記封止樹脂の前記樹脂裏面とは、面一であり、
前記半導体素子は、前記第1導電部に電気的に接合された複数の第1半導体素子と、前記第2導電部に電気的に接合された複数の第2半導体素子と、を含み、
前記複数の制御端子は、前記複数の第1半導体素子の各々を制御するための第1制御端子と、前記複数の第2半導体素子の各々を制御するための第2制御端子とを含み、
前記第1制御端子および前記第2制御端子の各々は、ホルダおよび金属ピンを含み、
前記第1制御端子および前記第2制御端子の各々において、前記ホルダは、導電性材料からなり、且つ、筒状部を含み、
前記第1制御端子および前記第2制御端子の各々において、前記金属ピンは、前記厚さ方向に延びる棒状部材であり、且つ、前記ホルダに圧入されており、
前記第2入力端子および前記第3入力端子は、前記第1入力端子を挟んで、前記厚さ方向および前記第1方向の双方に直角である第2方向の一方側および他方側に配置されており、
前記第1入力端子は、正極と負極とのうちの一方の極であり、かつ前記第1導電部に電気的に接続されており、
前記第2入力端子および前記第3入力端子は、正極と負極とのうちの他方の極であり、
前記封止樹脂は、前記厚さ方向に見て、前記第1入力端子と前記第2入力端子との間において、前記第1方向の前記他方側に窪む第1凹部と、前記厚さ方向に見て、前記第1入力端子と前記第3入力端子との間において、前記第1方向の前記他方側に窪む第2凹部とがそれぞれ形成されており、
前記第1制御端子および前記第2制御端子の各々は、前記封止樹脂から前記厚さ方向に延びており、
前記複数の第1半導体素子、前記複数の第2半導体素子、前記導通部材、前記出力端子、前記第1制御端子、前記第2制御端子、前記第1入力端子、前記第2入力端子および前記第3入力端子は、1つのハーフブリッジ型のスイッチング回路を構成する、半導体モジュール。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体モジュールに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIG
BT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの電力用スイッチング素子を備える半
導体モジュールが知られている。このような半導体モジュールは、産業機器から家電や情報端末、自動車用機器まであらゆる電子機器に搭載される。特許文献1には、従来の半導体モジュール(パワーモジュール)が開示されている。特許文献1に記載の半導体モジュールは、半導体素子、および、支持基板(セラミック基板)を備えている。半導体素子は、たとえばSi(シリコン)製のIGBTである。支持基板は、半導体素子を支持する。支持基板は、絶縁性の基材と、基材の両面に積層された導体層とを含む。基材は、たとえばセラミックからなる。各導体層は、たとえばCu(銅)からなり、一方の導体層には、半導体素子が接合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-220382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、電子機器の省エネルギー化、高性能化および小型化などが求められている。そのためには、電子機器に搭載する半導体モジュールの性能向上や小型化などが必要となる。
【0005】
上記事情に鑑み、本開示は、寄生インダクタンス成分を低減する上で好ましいモジュール構造を有する半導体モジュールを提供することを一の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の半導体モジュールは、厚さ方向の一方側を向く主面、および前記主面とは反対側を向く裏面を有する導電基板と、前記主面に電気的に接合され、スイッチング機能を有する半導体素子と、前記半導体素子によってスイッチングされる主回路電流の経路を構成する導通部材と、前記導電基板に対し、前記厚さ方向に対して直角である第1方向の一方側に配置された第1入力端子、第2入力端子、および第3入力端子と、前記導電基板に対して前記第1方向の他方側に配置された出力端子と、を備える。前記導電基板は、第1導電部および第2導電部を含み、前記半導体素子は、前記第1導電部に電気的に接合された複数の第1半導体素子と、前記第2導電部に電気的に接合された複数の第2半導体素子と、を含む。前記第2入力端子および前記第3入力端子は、前記第1入力端子を挟んで、前記厚さ方向および前記第1方向の双方に直角である第2方向の一方側および他方側に配置されている。前記第1入力端子は正極と負極とのうちの一方の極であり、かつ前記第1導電部に電気的に接続されている。前記第2入力端子および前記第3入力端子は正極と負極とのうちの他方の極である。
【発明の効果】
【0007】
本開示に基づく構成によれば、半導体モジュールにおいて、寄生インダクタンス成分を低減する上で好ましいモジュール構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態にかかる半導体モジュールの斜視図である。
図1の斜視図において、封止樹脂、樹脂部および樹脂充填部を省略した図である。
図2の斜視図において、導通部材を省略した図である。
第1実施形態にかかる半導体モジュールを示す平面図である。
図4の平面図において、封止樹脂、樹脂部および樹脂充填部を想像線で示した図である。
図5の一部を拡大した部分拡大図であって、封止樹脂、樹脂部および樹脂充填部の想像線を省略している。
図6の一部を拡大した部分拡大図である。
図5の平面図において、導通部材の一部を想像線で示した図である。
第1実施形態にかかる半導体モジュールを示す正面図である。
第1実施形態にかかる半導体モジュールを示す底面図である。
第1実施形態にかかる半導体モジュールを示す左側面図である。
第1実施形態にかかる半導体モジュールを示す右側面図である。
図5のXIII-XIII線に沿う断面図である。
図5のXIV-XIV線に沿う断面図である。
図14の一部を拡大した部分拡大図である。
図5のXVI-XVI線に沿う断面図である。
図5のXVII-XVII線に沿う断面図である。
図5のXVIII-XVIII線に沿う断面図である。
図5のXIX-XIX線に沿う断面図である。
第1実施形態にかかる半導体モジュールの回路構成例である。
第1実施形態にかかる半導体モジュールの製造方法の一工程を示す平面図である。
第1実施形態にかかる半導体モジュールの製造方法の一工程を示す断面模式図である。
第1実施形態にかかる半導体モジュールの製造方法の一工程を示す平面図である。
第1実施形態にかかる製造方法の一工程を示す切断部端面図であって、図13に示す断面に対応する。
第1実施形態にかかる半導体モジュールの製造方法の一工程を示す要部拡大断面図であって、図13に示す断面の一部を拡大した図に対応する。
第1実施形態にかかる半導体モジュールの製造方法の一工程を示す要部拡大断面図であって、図14に示す断面の一部を拡大した図に対応する。
第1実施形態にかかる半導体モジュールの製造方法の一工程を示す要部拡大断面図であって、図14に示す断面の一部を拡大した図に対応する。
第1実施形態にかかる半導体モジュールの製造方法の一工程を示す要部拡大断面図であって、図13に示す断面の一部を拡大した図に対応する。
第1実施形態にかかる半導体モジュールの製造方法の一工程を示す要部拡大断面図であって、図14に示す断面の一部を拡大した図に対応する。
第2実施形態にかかる半導体モジュールを示す、図5と同様の平面図である。
図30の一部を拡大した部分拡大図であって、封止樹脂、樹脂部および樹脂充填部の想像線を省略している。
図31の一部を拡大した部分拡大図である。
第3実施形態にかかる半導体モジュールを示す、図5と同様の平面図である。
図33のXXXIV-XXXIV線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の半導体モジュールの好ましい実施の形態について、図面を参照して、以下に説明する。以下の説明において、同一あるいは類似の構成要素については、同じ符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
図1~図20は、第1実施形態にかかる半導体モジュールA1を示している。半導体モジュールA1は、複数の半導体素子10、導電基板2、支持基板3、複数の入力端子41~43、複数の出力端子44、複数の制御端子45、制御端子支持体5、導通部材6、第1導電性接合材71、第2導電性接合材72、複数のワイヤ731~735、封止樹脂8、樹脂部87および樹脂充填部88を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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