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公開番号
2024175010
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2024158474,2022533932
出願日
2024-09-12,2021-06-24
発明の名称
固体電池
出願人
株式会社村田製作所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
10/0585 20100101AFI20241210BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】固体電池に水分が侵入することを低減することが可能な固体電池を提供する。
【解決手段】パッケージ化された固体電池1であって、正極層110、負極層120、および正極層110と負極層120との間に介在する固体電解質130を有する積層部を備えた固体電池積層体100と、固体電池積層体100の少なくとも一部と接触し、固体電池積層体100と密接一体化される吸湿膜20と、を有して成る。
【選択図】図3A
特許請求の範囲
【請求項1】
パッケージ化された固体電池であって、
正極層、負極層、および該正極層と該負極層との間に介在する固体電解質層を積層させた積層部を備えた固体電池積層体と、
前記固体電池積層体の少なくとも一部と接触し、該固体電池積層体と密接一体化される吸湿膜と、
を有して成る、固体電池。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記吸湿膜は、前記積層の方向と交差する方向に位置する前記積層部の側面を被覆する、請求項1に記載の固体電池。
【請求項3】
前記固体電池積層体は、前記積層の方向と交差する方向に位置する前記積層部の側面に、外部端子を更に有して成り、前記吸湿膜が該外部端子を被覆する、請求項1または2に記載の固体電池。
【請求項4】
前記吸湿膜は、前記固体電池の側面断面視において、前記外部端子の側面から前記積層部にまで及ぶように延在している、請求項3に記載の固体電池。
【請求項5】
前記吸湿膜は、前記固体電池の側面断面視において、前記外部端子と前記積層部との界面を跨いで被覆する、請求項3または4に記載の固体電池。
【請求項6】
前記固体電池積層体は、前記積層の方向と交差する方向に位置する前記積層部の側面に、外部端子を更に有して成り、前記吸湿膜が該外部端子を除く前記積層部の側面を被覆する、請求項1または2に記載の固体電池。
【請求項7】
前記吸湿膜は、前記積層の方向に位置する前記固体電池積層体の主面を被覆する、請求項1に記載の固体電池。
【請求項8】
前記固体電池積層体が支持されるように設けられた支持基板をさらに含み、
前記吸湿膜は、前記支持基板の前記固体電池積層体を支持する支持面を被覆する、請求項1~7のいずれか1項に記載の固体電池。
【請求項9】
前記固体電池積層体が支持されるように設けられた支持基板をさらに含み、
前記支持基板の支持面と前記固体電池積層体の積層方向とが平行となっている、請求項1~8のいずれか1項に記載の固体電池。
【請求項10】
前記支持基板は、該基板の最外面を電気的に結線する配線を備えており、前記固体電池の外部端子のための端子基板となっている、請求項8または9に記載の固体電池。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板実装に適するようにパッケージ化された固体電池に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従前より、繰り返しの充放電が可能な二次電池が様々な用途に用いられている。例えば、二次電池は、スマートフォンおよびノートパソコン等の電子機器の電源として用いられている。
【0003】
当該二次電池においては、充放電に寄与するイオン移動のための媒体として液体の電解質が一般に使用されている。つまり、いわゆる電解液が二次電池に用いられている。しかしながら、そのような二次電池においては、電解液の漏出防止点で安全性が一般に求められる。また、電解液に用いられる有機溶媒等は可燃性物質ゆえ、その点でも安全性が求められる。
【0004】
そこで、電解液に代えて、固体電解質を用いて構成された固体電池について研究が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-243357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明者は、従前の二次電池では克服すべき課題があることに気付き、そのための対策を取る必要性を見出した。具体的には以下の課題があることを本願発明者は見出した。
【0007】
固体電池は、他の電子部品と共にプリント配線板などの基板上に実装されて使用されることが考えられ、その場合には実装に適したものが求められる。その一方、固体電池は、空気中の水分に対して必要な措置を確実に講じておく必要がある。固体電池の内部に水分が進入すると、電池特性の劣化が引き起こされたりする虞があるからである。
【0008】
ここで、特許文献1には、集電体に電気的に結合した正極材と負極材が非流動性電解質層を介して積層され、イオン性金属成分を含有する電池要素と吸湿剤を合成樹脂製ハウジングで封止した二次電池が開示されている。また、特許文献1には、ハウジング内あるいはハウジングの合成樹脂層に吸湿剤が添加される点も開示されている。
【0009】
しかしながら、特許文献1に開示された二次電池は、吸湿剤と二次電池との間の隙間から水分が進入する虞があり、水分進入が十分に防止された固体電池であるとは言い難い。
【0010】
本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものである。即ち、本発明の主たる目的は、固体電池に水分が侵入することを低減する固体電池の技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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