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公開番号
2024174361
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2023092154
出願日
2023-06-05
発明の名称
架橋性ポリマー及び組成物
出願人
東レコーテックス株式会社
,
東レ株式会社
代理人
個人
主分類
C08F
299/00 20060101AFI20241210BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポリパラヒドロキシスチレンの優れたアルカリ溶解性、耐熱性、耐摩耗性などの特性を保有し、かつ熱硬化に加え光硬化もできる新規架橋性ポリマーを提供する。
【解決手段】ポリパラヒドロキシスチレンのフェノール性水酸基に1つ以上の光重合性基を有するイソシアネート化合物を反応して得られる架橋性ポリマーを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリパラヒドロキシスチレンと1つ以上の光重合性基を有するイソシアネート化合物を反応して得られる架橋性ポリマーであって、該架橋性ポリマーが下記一般式(1)および(2)で表される構造単位を有する架橋性ポリマー。
TIFF
2024174361000005.tif
85
170
(式(1)中、R
1
は(メタ)アクリロイル基を有する1価の基を表す)
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記一般式(1)におけるR
1
が(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する1価の基である請求項1記載の架橋性ポリマー。
【請求項3】
ポリパラヒドロキシスチレンの数平均分子量が8,000以下かつ重量平均分子量が15,000以下である請求項1または2記載の架橋性ポリマー。
【請求項4】
前記一般式(1)と一般式(2)のモル数の割合(一般式(1)/一般式(2))が0.01~50である請求項1または2に記載の架橋性ポリマー。
【請求項5】
沸点120℃以上の溶剤と請求項1または2に記載の架橋性ポリマーを含有する組成物。
【請求項6】
固形分濃度が20~70%である請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
熱硬化性もしくは光硬化性である請求項5に記載の組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリパラヒドロキシスチレンにイソシアネートモノマーを反応させることで熱硬化、光硬化もできる新規架橋性ポリマーを提供することにある。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリパラヒドロキシスチレンは、アルカリ溶解性に優れ、解像度もよく、耐エッチング性も優れるため感光性材料として幅広く使用されている。また鋼やアルミニウム、銅等の表面処理剤としても優れた防錆効果も有している。このような特性を活かし、プリント配線基板、接着剤、PS印刷版、金属表面処理剤、フォトレジスト、封止剤等、多くの製品に使用されている。
【0003】
例えば、ポリパラヒドロキシスチレンの水酸基を変性した重合体は、化学増幅型ポジ型レジスト組成物の高分子成分として使用されている。これは、ポリパラヒドロキシスチレンの水酸基に酸に不安定な基を導入することで、ヒドロキシスチレン誘導体それ自身はアルカリ水溶液に不溶または難溶であるが、酸の作用により酸に不安定な基が解裂することでアルカリ水溶液に可溶となることを利用しパターンを形成している。(特許文献1参照)
また耐熱性や耐摩耗性に優れた樹脂材料を得るために、パラヒドロキシスチレンに由来する繰り返し単位を有する重合体とアルデヒドとの付加縮合反応物が報告されている。これによると、本重合物は硬化剤として使用することができ、かつネガ型レジスト用樹脂組成物に使用することができる。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-003242号公報
特開2018-016713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~2に記載されるようなポリヒドロキシスチレン重合体は、熱硬化性樹脂としては使用できるが、ポリパラヒドロキシスチレン重合体そのもの自身に光重合性基(炭素-炭素の二重結合)がないため、光硬化性樹脂として使用することができなかった。そのため、アルカリ可溶性樹脂で構成されるような樹脂組成物への適用が行われていなかった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、ポリパラヒドロキシスチレンの水酸基部に1つ以上の光重合性基を有するイソシアネートモノマーを反応させることで、ポリパラヒドロキシスチレン由来の光硬化性ポリマーを合成した。これにより、ポリパラヒドロキシスチレンの優れたアルカリ溶解性、耐熱性、耐摩耗性などの特性を保有し、かつ熱硬化に加え光硬化もできる新規架橋性ポリマーを提供する。また該架橋性ポリマーは、熱硬化や光硬化を必要とする組成物の硬化剤や架橋剤としての成分役割も可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は主として以下の構成を有する。
[1]ポリパラヒドロキシスチレンと1つ以上の光重合性基を有するイソシアネート化合物を反応して得られる架橋性ポリマーであって、該架橋性ポリマーが下記一般式(1)および(2)で表される構造単位を有する架橋性ポリマー。
【0008】
TIFF
2024174361000001.tif
82
170
【0009】
(式(1)中、R
1
は(メタ)アクリロイル基を有する1価の基を表す)
[2]前記一般式(1)におけるR
1
が(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する1価の基である[1]記載の架橋性ポリマー。
[3]ポリパラヒドロキシスチレンの数平均分子量が8,000以下かつ重量平均分子量が15,000以下である[1]または[2]記載の架橋性ポリマー。
[4]前記一般式(1)と一般式(2)のモル数の割合(一般式(1)/一般式(2))が0.01~50である[1]または[2]に記載の架橋性ポリマー。
[5]沸点120℃以上の溶剤と[1]または[2]に記載の架橋性ポリマーを含有する組成物。
[6]固形分濃度が20~70%である[5]記載の組成物。
[7]熱硬化性もしくは光硬化性である[5]記載の組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明の架橋性ポリマーによれば、ポリパラヒドロキシスチレンのフェノール性水酸基に1つ以上の光重合性機を導入することで、熱硬化だけでなく光硬化も可能となる新規ポリマーを得ることができる。特に、2つ以上の光重合性基を有するイソシアネートモノマーを反応させることで熱硬化、光硬化、架橋性に優れたポリマーを提供することができる。また反応させるイソシアネートモノマー量を調整することで、ポリパラヒドロキシスチレンが保有する優れたアルカリ溶解性と架橋性ポリマーの熱硬化、光硬化、架橋性の調整が容易にできる。よって、該架橋性ポリマーは、ポリパラヒドロキシスチレンが持つアルカリ溶解性、耐熱性、耐摩耗性を維持し、更に光硬化、架橋性に富んだ新規架橋性ポリマーであり、熱硬化、光硬化剤として幅広く使用することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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