特許ウォッチ

公開番号2024173257
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091567
出願日2023-06-02
発明の名称収納箱およびシート
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人
主分類B65D 5/10 20060101AFI20241205BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】強度を向上させることに貢献する収納箱およびシートを提供する。
【解決手段】第一方向と交差するように延び且つ第一方向において互いに並んで配置される周壁を有し、第一壁と第二壁と周壁とで囲まれた空間に収納物が配置される箱本体を備え、第一壁は、雌フラップ層と、雄フラップ層と、中間フラップ層とを含み、雌フラップ42には、第三壁における第一特定方向の端から、第二方向のうち第三壁から第四壁に向かう第二特定方向に延びる雌本体部と、雌本体部に形成され、差込口縁4210により規定される差込口421とが設けられ、雄フラップには、第四壁における第一特定方向の端から、第二特定方向とは反対の第二反対方向に延びる雄本体部と、雄本体部における第二反対方向の端から、第二反対方向に延び、且つ差込口421に差し込まれる差込部とが設けられ、差込口縁4210は、雌フラップ42の内側で環状に閉じている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
第一方向と交差するように延び且つ前記第一方向において互いに並んで配置される第一壁および第二壁と、前記第一壁の周縁から前記第二壁の周縁まで延びる周壁とを有し、前記第一壁と前記第二壁と前記周壁とで囲まれた空間に収納物が配置される箱本体を備え、
前記周壁は、前記第一方向に直交する第二方向と交差するように延び且つ前記第二方向において互いに並んで配置される第三壁および第四壁と、前記第一方向と前記第二方向とに直交する第三方向と交差するように延び且つ前記第三方向において互いに並んで配置される第五壁および第六壁とを含み、
前記第一壁は、
前記第一方向のうち前記第二壁から前記第一壁に向かう第一特定方向における前記第三壁の端に接続する雌フラップで構成される雌フラップ層と、
前記第四壁における前記第一特定方向の端に接続する雄フラップで構成される雄フラップ層と、
前記第五壁における前記第一特定方向の端に接続する第一フラップ、および前記第六壁における前記第一特定方向の端に接続する第二フラップによって構成される中間フラップ層とを含み、
前記雌フラップ層、前記中間フラップ層、および前記雄フラップ層が、前記第一特定方向に向かって、前記雌フラップ層、前記中間フラップ層、前記雄フラップ層の順に積層されることで構成され、
前記雌フラップには、
前記第三壁における前記第一特定方向の端から、前記第二方向のうち前記第三壁から前記第四壁に向かう第二特定方向に延びる雌本体部と、
前記雌本体部に形成され、差込口縁により規定される差込口とが設けられ、
前記雄フラップには、
前記第四壁における前記第一特定方向の端から、前記第二特定方向とは反対の第二反対方向に延びる雄本体部と、
前記雄本体部における前記第二反対方向の端から、前記第二反対方向に延び、且つ前記差込口に差し込まれる差込部とが設けられ、
前記差込口縁は、前記雌フラップの内側で環状に閉じている
ことを特徴とする収納箱。
続きを表示（約 2,200 文字）【請求項２】
前記雌フラップ層、前記中間フラップ層、および前記雄フラップ層の少なくとも一つには、前記空間に配置された前記収納物を前記箱本体から取り出すための第一ミシン目が設けられる
ことを特徴とする請求項１に記載の収納箱。
【請求項３】
前記第一ミシン目は、前記第一壁の周縁から延び、
前記周壁には、前記空間に配置された前記収納物を前記箱本体から取り出すための第二ミシン目が設けられ、
前記第二ミシン目は、前記第一壁の周縁にある前記第一ミシン目の端に接続する
ことを特徴とする請求項２に記載の収納箱。
【請求項４】
前記第二ミシン目は、前記第四壁に設けられる
ことを特徴とする請求項３に記載の収納箱。
【請求項５】
前記第二ミシン目の一端は、前記第一壁の周縁のうち前記第一壁が前記第四壁と接続する第一周縁上の第一位置に位置し、
前記第二ミシン目の他端は、前記第一周縁上の第二位置であって、前記第一位置よりも前記第三方向のうち前記第五壁から前記第六壁に向かう第三特定方向の側の第二位置に位置し、
前記第二ミシン目は、前記第一位置から前記第二位置まで前記第一特定方向とは反対の第一反対方向に膨らんで延びる
ことを特徴とする請求項４に記載の収納箱。
【請求項６】
前記雄フラップは、
前記第一周縁から、前記第二反対方向に延び、
前記第二反対方向の端である特定端と、
前記第一周縁における前記第三特定方向とは反対の第三反対方向の端と、前記特定端における前記第三反対方向の端とを結ぶ第二周縁と、
前記第一周縁における前記第三特定方向の端と、前記特定端における前記第三特定方向の端とを結ぶ第三周縁とを含み、
前記第一ミシン目は、
前記第一位置から、前記第二周縁まで延びる第三ミシン目と、
前記第二位置から、前記第三周縁まで延びる第四ミシン目とを含む
ことを特徴とする請求項５に記載の収納箱。
【請求項７】
前記雄フラップは、前記第四壁における前記第一特定方向の端から、前記第二反対方向に延び、
前記差込部は、
前記雄フラップにおける前記第二反対方向の端から前記第二反対方向に延びる延出部と、
前記延出部から前記第三方向の両方に突出する一対の第一突出部とを含み、
前記雌フラップは、前記第三壁における前記第一特定方向の端から、前記第二特定方向に延び、
前記差込口縁は、前記第三方向に延び且つ前記差込口に対して前記第二反対方向に配置される特定縁を含み、
前記雌フラップは、前記特定縁内における前記第三方向の両端のそれぞれから前記第二特定方向に突出する第二突出部を含む
ことを特徴とする請求項１に記載の収納箱。
【請求項８】
印刷に用いられる消耗品である前記収納物を備えた
ことを特徴とする請求項１から７のいずれかに記載の収納箱。
【請求項９】
組み付けられることで収納箱が形成されるように構成されるシートであって、
前記収納箱は、第一方向と交差するように延び且つ前記第一方向において互いに並んで配置される第一壁および第二壁と、前記第一壁の周縁から前記第二壁の周縁まで延びる周壁とを有し、前記第一壁と前記第二壁と前記周壁とで囲まれた空間に収納物が配置される箱本体を備え、
前記周壁は、前記第一方向に直交する第二方向と交差するように延び且つ前記第二方向において互いに並んで配置される第三壁および第四壁と、前記第一方向と前記第二方向とに直交する第三方向と交差するように延び且つ前記第三方向において互いに並んで配置される第五壁および第六壁とを含み、
前記第一壁は、
前記第一方向のうち前記第二壁か前記第一壁に向かう第一特定方向における前記第三壁の端に接続する雌フラップで構成される雌フラップ層と、
前記第四壁における前記第一特定方向の端に接続する雄フラップで構成される雄フラップ層と、
前記第五壁における前記第一特定方向の端に接続する第一フラップ、および前記第六壁における前記第一特定方向の端に接続する第二フラップによって構成される中間フラップ層とを含み、
前記雌フラップ層、前記中間フラップ層、および前記雄フラップ層が、前記第一特定方向に向かって、前記雌フラップ層、前記中間フラップ層、前記雄フラップ層の順に積層されることで構成され、
前記雌フラップには、
前記第三壁における前記第一特定方向の端から、前記第二方向のうち前記第三壁から前記第四壁に向かう第二特定方向に延びる雌本体部と、
前記雌本体部に形成され、差込口縁により規定される差込口とが設けられ、
前記雄フラップには、
前記第四壁における前記第一特定方向の端から、前記第二特定方向とは反対の第二反対方向に延びる雄本体部と、
前記雄本体部における前記第二反対方向の端から、前記第二反対方向に延び、且つ前記差込口に差し込まれる差込部が設けられ、
前記差込口縁は、前記雌フラップの内側で環状に閉じている
ことを特徴とするシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、収納箱およびシートに関する。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に記載の箱体は、４つの側壁および底壁を備える。４つの側壁は、角筒状に互いに接続される。底壁は、２つ蓋体と２つのフラップを備える。一の蓋体は、一の側壁に接続する。一の蓋体には、Ｕ字形状に開かれた切り込み部が設けられる。他の蓋体は、一の側壁と対向する側壁に接続する。他の蓋体は、切り込み部に挿入される頭部を有する。フラップは、一の側壁と隣接する側壁のそれぞれに接続する。２つのフラップのそれぞれは、切り込み部に挿入される突出部を有する。底壁は、頭部および２つの突出部を切り込み部に挿入し、２つの蓋体および２つのフラップが組み立てられて構成される、いわゆる地獄底（アメリカンロック）である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平１０－２９７６２８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記箱体では、一の蓋体において、切り込み部が開かれているので、切り込み部により舌片が規定される。２つの突出部、頭部、および舌片は、底壁から底壁と対向する頂壁に向かう方向において、２つの突出部、頭部、舌片の順に積み重ねられる。箱体の内側で舌片が浮いた状態で収納物が箱体に収納されると、舌片が変形する場合がある。この場合、舌片とともに一の蓋体の全体が変形し、強度が低下する可能性がある。
【０００５】
本発明の目的は、強度を向上させることに貢献する収納箱およびシートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本明細書は、例えば以下の態様を開示する。
【０００７】
本発明の第一態様に係る収納箱は、第一方向と交差するように延び且つ前記第一方向において互いに並んで配置される第一壁および第二壁と、前記第一壁の周縁から前記第二壁の周縁まで延びる周壁とを有し、前記第一壁と前記第二壁と前記周壁とで囲まれた空間に収納物が配置される箱本体を備え、前記周壁は、前記第一方向に直交する第二方向と交差するように延び且つ前記第二方向において互いに並んで配置される第三壁および第四壁と、前記第一方向と前記第二方向とに直交する第三方向と交差するように延び且つ前記第三方向において互いに並んで配置される第五壁および第六壁とを含み、前記第一壁は、前記第一方向のうち前記第二壁から前記第一壁に向かう第一特定方向における前記第三壁の端に接続する雌フラップで構成される雌フラップ層と、前記第四壁における前記第一特定方向の端に接続する雄フラップで構成される雄フラップ層と、前記第五壁における前記第一特定方向の端に接続する第一フラップ、および前記第六壁における前記第一特定方向の端に接続する第二フラップによって構成される中間フラップ層とを含み、前記雌フラップ層、前記中間フラップ層、および前記雄フラップ層が、前記第一特定方向に向かって、前記雌フラップ層、前記中間フラップ層、前記雄フラップ層の順に積層されることで構成され、前記雌フラップには、前記第三壁における前記第一特定方向の端から、前記第二方向のうち前記第三壁から前記第四壁に向かう第二特定方向に延びる雌本体部と、前記雌本体部に形成され、差込口縁により規定される差込口とが設けられ、前記雄フラップには、前記第四壁における前記第一特定方向の端から、前記第二特定方向とは反対の第二反対方向に延びる雄本体部と、前記雄本体部における前記第二反対方向の端から、前記第二反対方向に延び、且つ前記差込口に差し込まれる差込部とが設けられ、前記差込口縁は、前記雌フラップの内側で環状に閉じていることを特徴とする。
【０００８】
第一態様によれば、差込口縁が雌フラップの内側で閉じているので、雌フラップは変形しにくい。よって、収納箱は収納箱の強度を向上させることに貢献する。
【０００９】
本発明の第二態様に係るシートは、組み付けられることで収納箱が形成されるように構成されるシートであって、前記収納箱は、第一方向と交差するように延び且つ前記第一方向において互いに並んで配置される第一壁および第二壁と、前記第一壁の周縁から前記第二壁の周縁まで延びる周壁とを有し、前記第一壁と前記第二壁と前記周壁とで囲まれた空間に収納物が配置される箱本体を備え、前記周壁は、前記第一方向に直交する第二方向と交差するように延び且つ前記第二方向において互いに並んで配置される第三壁および第四壁と、前記第一方向と前記第二方向とに直交する第三方向と交差するように延び且つ前記第三方向において互いに並んで配置される第五壁および第六壁とを含み、前記第一壁は、前記第一方向のうち前記第二壁から前記第一壁に向かう第一特定方向における前記第三壁の端に接続する雌フラップで構成される雌フラップ層と、前記第四壁における前記第一特定方向の端に接続する雄フラップで構成される雄フラップ層と、前記第五壁における前記第一特定方向の端に接続する第一フラップ、および前記第六壁における前記第一特定方向の端に接続する第二フラップによって構成される中間フラップ層とを含み、前記雌フラップ層、前記中間フラップ層、および前記雄フラップ層が、前記第一特定方向に向かって、前記雌フラップ層、前記中間フラップ層、前記雄フラップ層の順に積層されることで構成され、前記雌フラップには、前記第三壁における前記第一特定方向の端から、前記第二方向のうち前記第三壁から前記第四壁に向かう第二特定方向に延びる雌本体部と、前記雌本体部に形成され、差込口縁により規定される差込口とが設けられ、前記雄フラップには、前記第四壁における前記第一特定方向の端から、前記第二特定方向とは反対の第二反対方向に延びる雄本体部と、前記雄本体部における前記第二反対方向の端から、前記第二反対方向に延び、且つ前記差込口に差し込まれる差込部が設けられ、前記差込口縁は、前記雌フラップの内側で環状に閉じていることを特徴とする。
【００１０】
第二態様は第一態様と同様に、組み付けられることで形成された収納箱の強度を向上させることに貢献する。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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