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公開番号2024168421
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085102
出願日2023-05-24
発明の名称プリンタ
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類B41J 29/13 20060101AFI20241128BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】シートに対する加工機能と開閉カバーとを有するプリンタであって、シートに対する加工を伴うジョブを完了し易い技術を提供すること。
【解決手段】プリンタ1は、印刷エンジン15と、シートの搬送経路において印刷エンジン15よりも下流側に位置するカッタユニット16と、シートの搬送経路において印刷エンジン15よりも下流側であってカッタユニット16よりも上流側に位置する開口部34と、変位することで開口部34を開閉する背面カバー35と、操作パネル13と、を備える。カッタユニット16は、A4サイズのシートをカットして、A5サイズの2枚のシートとすることが可能である。プリンタ1は、カッタユニット16によるカットを行う必要がある印刷ジョブの実行指示を受け付けた際、背面カバー35が開状態であれば、操作パネル13によってエラーを報知する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
印刷エンジンと、
シートの搬送経路において前記印刷エンジンよりも下流側に位置する加工ユニットと、
シートの搬送経路において前記印刷エンジンよりも下流側であって前記加工ユニットよりも上流側に位置する開口部と、
前記開口部を開いている開状態と閉じている閉状態とに変位可能な開閉カバーと、
ユーザインタフェースと、
を備え、
前記加工ユニットは、第1サイズのシートに対して、前記第1サイズよりも小さい第2サイズにカットするための加工を行うことが可能であり、
前記加工ユニットによる前記加工を行う必要がある第1ジョブの実行指示を受け付けた際、前記開閉カバーが前記開状態であれば、前記ユーザインタフェースによってエラーを報知する、
ように構成されるプリンタ。
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載するプリンタにおいて、
前記加工ユニットによる前記加工を行わない第2ジョブの実行指示を受け付けた際、前記開閉カバーが前記開状態であっても、前記加工に関するエラーを報知しない、
ように構成されるプリンタ。
【請求項3】
請求項2に記載するプリンタにおいて、
前記第1ジョブの実行指示を受け付けた際、
前記開閉カバーが前記閉状態であれば、前記印刷エンジンによる印刷後のシートを、前記開閉カバーが前記開口部を塞ぐことによって構成される第1搬送路を経由して前記加工ユニットに搬送し、
前記開閉カバーが前記開状態であれば、シートの搬送を開始せず、前記ユーザインタフェースによってエラーを報知し、
前記第2ジョブの実行指示を受け付けた際、
前記開閉カバーが前記閉状態であれば、前記印刷エンジンによる印刷後のシートを、前記第1搬送路を経由するように搬送し、
前記開閉カバーが前記開状態であれば、前記加工に関するエラーを報知せず、前記印刷エンジンによる印刷後のシートを、前記開口部を通過させて排出するように構成される第2搬送路を経由して排出する、
ように構成されるプリンタ。
【請求項4】
請求項3に記載するプリンタにおいて、
前記印刷エンジンから前記加工ユニットまでのシートの搬送経路は、前記印刷エンジンから排出されるシートが進行する向きが第1向きであり、前記加工ユニットに挿入されるシートが進行する向きが前記第1向きとは異なる第2向きであり、
前記第1搬送路は、前記印刷エンジンによる印刷済みのシートが進行する向きを、前記第1向きから前記第2向きへと導くための経路の少なくとも一部を構成し、
前記第2搬送路は、前記印刷エンジンによる印刷済みのシートを、前記第1向きのまま進行させる経路を構成する、
ように構成されるプリンタ。
【請求項5】
請求項2に記載するプリンタにおいて、
通信インタフェースを備え、
前記通信インタフェースを介して、前記加工ユニットによる前記加工を行う必要があるか否かを示すコマンドが含まれるジョブを受信可能であり、
受信した前記ジョブに含まれる前記コマンドに基づいて、受信した前記ジョブが前記第1ジョブか前記第2ジョブかを判断し、
前記第1ジョブの実行指示を受け付けたと判断した場合、
前記開閉カバーが前記開状態であれば、前記ユーザインタフェースによってエラーを報知し、
前記第2ジョブの実行指示を受け付けたと判断した場合、
前記開閉カバーが前記開状態であっても、前記加工に関するエラーを報知しない、
ように構成されるプリンタ。
【請求項6】
請求項2に記載するプリンタにおいて、
メモリを備え、
前記メモリには、前記加工ユニットによる前記加工を行う必要があるか否かを示す設定情報を記憶することが可能であり、
前記ユーザインタフェースを介してジョブの実行指示を受け付け可能であり、
前記メモリに記憶されている前記設定情報に基づいて、前記ユーザインタフェースを介して実行指示を受け付けた前記ジョブが前記第1ジョブか前記第2ジョブかを判断し、
前記第1ジョブの実行指示を受け付けたと判断した場合、
前記開閉カバーが前記開状態であれば、前記ユーザインタフェースによってエラーを報知し、
前記第2ジョブの実行指示を受け付けたと判断した場合、
前記開閉カバーが前記開状態であっても、前記加工に関するエラーを報知しない、
ように構成されるプリンタ。
【請求項7】
請求項1に記載するプリンタにおいて、
前記ユーザインタフェースを介して、前記加工ユニットによる前記加工を有効にするか無効にするかの加工設定を受け付けることが可能であり、前記加工ユニットによる前記加工を有効にする前記加工設定が受け付けられた状態で、前記ユーザインタフェースを介してジョブの実行指示を受け付けた場合、受け付けられた前記ジョブは、前記加工ユニットによる前記加工を行う必要がある前記第1ジョブとなり、
前記ユーザインタフェースを介して、前記加工設定を無効から有効に変更する操作を受け付けた場合に、前記ユーザインタフェースによって、前記開閉カバーを前記閉状態にする必要があることを報知する、
ように構成されるプリンタ。
【請求項8】
請求項1に記載するプリンタにおいて、
前記加工ユニットによる前記加工を行わない第2ジョブの実行指示を受け付けた際も、前記開閉カバーが前記開状態であれば、前記ユーザインタフェースによってエラーを報知することが可能であり、
前記第2ジョブの実行指示を受け付けたことでエラーを報知する場合、前記ユーザインタフェースによって、前記第1ジョブの実行指示を受け付けたことでエラーを報知する場合とは異なる態様でエラーを報知する、
ように構成されるプリンタ。
【請求項9】
請求項8に記載するプリンタにおいて、
前記開口部は、両面印刷を行う場合のシートの搬送経路上にも位置し、
前記開閉カバーが前記開状態の場合、前記印刷エンジンによる第1面への印刷後のシートが、前記第1面と反対側の第2面への印刷が行われる前に、前記開口部から排出され、
前記開閉カバーが前記閉状態の場合、前記印刷エンジンによる前記第1面への印刷後のシートが、前記開口部から排出されることなく、前記印刷エンジンに戻され、前記印刷エンジンによって前記第2面への印刷を行うことが可能であり、
前記第1ジョブの実行指示を受け付けた際、前記開閉カバーが前記開状態であれば、前記ユーザインタフェースによって、前記加工に関するエラーを報知し、
前記第2ジョブの実行指示を受け付けた際も、両面印刷を行う必要がある場合には、前記開閉カバーが前記開状態であれば、前記ユーザインタフェースによって、両面印刷に関するエラーを報知する、
ように構成されるプリンタ。
【請求項10】
請求項9に記載するプリンタにおいて、
前記第1ジョブの実行指示を受け付けた際、両面印刷を行う必要もある場合には、前記開閉カバーが開状態であれば、前記ユーザインタフェースによって、前記加工に関するエラーと両面印刷に関するエラーとの両方を報知する、
ように構成されるプリンタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術分野は、シートに対してカットに関する加工を行う機能を有するプリンタに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、シートに対してカットに関する加工を行う加工機能を有するプリンタが知られている。例えば特許文献1には、シートを裁断するカッタを備える画像形成装置であって、A4サイズが指定された印刷ジョブを受信した際、A4サイズのシートが無く、A3サイズのシートがある場合に、A3サイズのシートを搬送し、カッタによって印刷後のシートをA4サイズに切断する構成が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-186448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
筐体に設けられた開口部を開閉可能な開閉カバーを有し、開閉カバーが、開口部を閉じている閉状態にあると、開閉カバーがシートの搬送経路の一部を構成するプリンタにおいて、加工を施す加工ユニットが開口部よりもシートの搬送方向の下流側に配置される場合、開閉カバーの状態に応じて、処理を改善する余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題の解決を目的としてなされたプリンタは、印刷エンジンと、シートの搬送経路において前記印刷エンジンよりも下流側に位置する加工ユニットと、シートの搬送経路において前記印刷エンジンよりも下流側であって前記加工ユニットよりも上流側に位置する開口部と、前記開口部を開いている開状態と閉じている閉状態とに変位可能な開閉カバーと、ユーザインタフェースと、を備え、前記加工ユニットは、第1サイズのシートに対して、前記第1サイズよりも小さい第2サイズにカットするための加工を行うことが可能であり、前記加工ユニットによる前記加工を行う必要がある第1ジョブの実行指示を受け付けた際、前記開閉カバーが前記開状態であれば、前記ユーザインタフェースによってエラーを報知する、ように構成される。
【0006】
本明細書に開示されるプリンタは、加工ユニットによる加工を行う必要がある第1ジョブの実行指示を受け付けた際、開閉カバーが開状態であればエラーを報知する。開閉カバーは、印刷エンジンよりも下流側で加工ユニットよりも上流側の開口部を開閉する。つまり、開閉カバーが開状態であると、印刷後のシートは、開状態の開口部による影響を受けて、加工ユニットまで達しない可能性がある。エラーを報知することにより、ユーザによって開閉カバーが閉状態とされることが期待できるので、プリンタは、第1ジョブを完了し易くなる。
【0007】
上記プリンタの機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
【発明の効果】
【0008】
本明細書に開示される技術によれば、シートに対する加工機能と開閉カバーとを有するプリンタであって、シートに対する加工を伴うジョブを完了し易い技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態にかかるプリンタの概略構成図である。
プリンタの内部構成を示す説明図である。
シートの搬送経路を示す説明図である。
受付処理の手順を示すフローチャートである。
ホーム画面の例を示す説明図である。
コピー設定画面の例を示す説明図である。
注意画面の例を示す説明図である。
受付処理の手順を示すフローチャートである。
注意画面の例を示す説明図である。
注意画面の例を示す説明図である。
印刷処理の手順を示すフローチャートである。
第1エラー画面の例を示す説明図である。
第2エラー画面の例を示す説明図である。
第3エラー画面の例を示す説明図である。
報知画面の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、プリンタを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、シートを切断するカッタを備えるプリンタを開示するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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