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公開番号2025135361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024033166
出願日2024-03-05
発明の名称情報処理プログラム及び情報処理装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
主分類G06F 3/12 20060101AFI20250910BHJP(計算;計数)
要約【課題】ドライバレスのOS標準印刷ソフトウェアに対応しつつ、無定長の被印刷用紙に対しても適切な印刷を可能とする情報処理プログラム及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】プリンタにより協働して実行される制御手段であって、プリンタアプリケーションは、CUPSで生成されて出力された印刷データを取得するステップS140と、被印刷用紙が無定長である可能性がある場合に、ステップS140における取得を契機に、印刷データの送信要求をCUPSに向けて出力するステップS150と、送信要求に対応したCUPSからの元印刷データを取得するステップS165と、ステップS165で取得した元印刷データに基づく印刷ジョブを、プリンタへ向けて送信するステップS175と、を実行させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
情報処理装置の演算部によって実行可能であり、前記情報処理装置と通信可能な印刷装置に対応可能な情報処理プログラムであって、前記情報処理装置にはOS標準印刷ソフトウェアを有するオペレーティングシステムが搭載されており、前記OS標準印刷ソフトウェアは、ユーザによる被印刷用紙のサイズ選択結果に基づき、印刷のための第1印刷データが示す画像のサイズが被印刷用紙のサイズに対して過大である場合に、当該第1印刷データを第2印刷データに縮小する機能を備えており、
前記情報処理プログラムは、前記情報処理装置の演算部に対し、
前記OS標準印刷ソフトウェアで生成されて出力された前記第1印刷データ又は前記第2印刷データを取得する印刷データ取得処理と、
前記被印刷用紙が無定長である可能性がある場合に、前記印刷データ取得処理における取得を契機に、前記第1印刷データの送信要求を前記OS標準印刷ソフトウェアに向けて出力する元印刷データ要求処理と、
前記元印刷データ要求処理で出力した前記送信要求に対応した前記OS標準印刷ソフトウェアからの前記第1印刷データを取得する元印刷データ取得処理と、
前記印刷データ取得処理で取得した前記第1印刷データ又は前記元印刷データ取得処理で取得した前記第1印刷データ、に基づく最終印刷データを、前記印刷装置へ向けて送信する最終データ送信処理と、
を実行させるよう構成されている、情報処理プログラム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記元印刷データ要求処理では、前記被印刷用紙の前記サイズ選択結果にかかわらず前記第1印刷データの送信要求を出力し、
前記最終データ送信処理では、前記元印刷データ取得処理で取得された前記第1印刷データに基づく前記最終印刷データを前記印刷装置へ向けて送信する、
よう構成されている請求項1記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記情報処理プログラムは、前記情報処理装置の演算部に対し、さらに、
前記被印刷用紙のサイズ選択結果を取得する選択結果取得処理
を実行させ、
前記元印刷データ要求処理では、前記選択結果取得処理で取得された前記サイズ選択結果にかかわらず、前記第1印刷データの送信要求を出力し、
前記サイズ選択結果に基づき、前記元印刷データ取得処理で取得された前記第1印刷データが示す画像のサイズが、当該被印刷用紙のサイズに対して過大であるか否かを判定するサイズ判定処理を実行させ、
前記サイズ判定処理で前記第1印刷データが示す画像のサイズが前記被印刷用紙のサイズに対し過大であると判定された場合に、前記元印刷データ取得処理で取得された前記第1印刷データを、前記最終データ送信処理において前記印刷装置へ向けて送信する、
よう構成されている請求項1記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記情報処理プログラムは、前記情報処理装置の演算部に対し、さらに、
前記被印刷用紙のサイズ選択結果を取得する選択結果取得処理と、
前記選択結果取得処理で取得された前記被印刷用紙のサイズ選択結果が無定長を表しているか否かを判定する選択判定処理を実行させ、
前記選択判定処理で前記無定長を表していると判定された場合に、前記第1印刷データの送信要求を出力し、
前記サイズ選択結果に基づき、前記元印刷データ取得処理で取得された前記第1印刷データが示す画像のサイズが、当該被印刷用紙のサイズに対して過大であるか否かを判定するサイズ判定処理を実行させ、
前記サイズ判定処理で前記第1印刷データが示す画像のサイズが前記被印刷用紙のサイズに対し過大であると判定された場合に、前記元印刷データ取得処理で取得された前記第1印刷データを、前記最終データ送信処理において前記印刷装置へ向けて送信する、
よう構成されている請求項1記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記サイズ判定処理で前記第1印刷データが示す画像のサイズが前記被印刷用紙のサイズに対し過大ではないと判定された場合には、前記印刷データ取得処理で取得された前記第1印刷データを、前記最終データ送信処理において前記印刷装置へ向けて送信する、
よう構成されている請求項3又は請求項4記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記情報処理プログラムは、前記OS標準印刷ソフトウェアに仮想の印刷装置として登録可能であり、
前記OS標準印刷ソフトウェアに前記仮想の印刷装置として登録されたとき、前記印刷データ取得処理が実行される、
よう構成されている請求項1記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記最終データ送信処理では、ロール状に巻回された長尺の前記被印刷用紙に対し印刷を行い印字ラベルを作成するラベルプリンタへ向けて、前記最終印刷データを送信する、
よう構成されている請求項1記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
印刷装置に対し通信可能な通信I/Fと、OS標準印刷ソフトウェアを有するオペレーティングシステム及び情報処理プログラムを備えた制御部と、を有する情報処理装置であって、前記OS標準印刷ソフトウェアは、ユーザによる被印刷用紙のサイズ選択結果に基づき、印刷のための第1印刷データが示す画像のサイズが被印刷用紙のサイズに対して過大である場合に、当該第1印刷データを第2印刷データに縮小する機能を備えており、
前記制御部は、
前記OS標準印刷ソフトウェアで生成されて出力された前記第1印刷データ又は前記第2印刷データを取得する印刷データ取得処理と、
前記被印刷用紙が無定長である可能性がある場合に、前記印刷データ取得処理における取得を契機に、前記第1印刷データの送信要求を前記OS標準印刷ソフトウェアに向けて出力する元印刷データ要求処理と、
前記元印刷データ要求処理で出力した前記送信要求に対応した前記OS標準印刷ソフトウェアからの前記第1印刷データを取得する元印刷データ取得処理と、
前記印刷データ取得処理で取得した前記第1印刷データ又は前記元印刷データ取得処理で取得した前記第1印刷データ、に基づく最終印刷データを、前記印刷装置へ向けて送信する最終データ送信処理と、
を実行するよう構成されている、情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に接続可能な情報処理装置で実行される情報処理プログラム及び当該情報処理装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載のように、被印刷用紙の用紙サイズが不定の場合に、プリンタドライバの設定とプリンタ本体の設定とのうち、いずれの用紙サイズ設定を優先するか、を切り替えられる技術が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-114834
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、所定の印刷規格に従ってプリンタのベンダが提供するプリンタドライバを用いることなく印刷を行う、いわゆるドライバレスの印刷機能を有するオペレーティングシステム(OS標準印刷ソフトウェア)が一般的になりつつある。この場合、プリンタドライバのインストールを行うことなく印刷を行うことができる。
【0005】
上記技術では、上記のようなドライバレスのOS標準印刷ソフトウェアの機能を利用した場合における用紙サイズ設定の取り扱いについては汎用的なものに限られ、プリンタ固有の設定について対応されていない。例えば、OS標準印刷ソフトウェアの機能として、印刷データのデータ長が、被印刷用紙のサイズ設定に対して過大である場合に、当該印刷データを自動的に縮小するような場合がある。
【0006】
ここで新たに、ユーザが、例えば長尺のラベル用紙等、いわゆる無定長の被印刷用紙への印刷を行おうとする場合を考える。この場合、OS標準印刷ソフトウェアが無定長というサイズ設定に対応しておらず必ず何らかのサイズ設定をしなければならない仕様であったとすると、印刷データによっては、上記サイズ設定に対してデータ長が過大であるとみなされ、縮小されてしまうことになる。その場合、ユーザの期待したような印刷結果が得られない。
【0007】
本発明の目的は、ドライバレスのOS標準印刷ソフトウェアに対応しつつ、無定長の被印刷用紙に対しても適切な印刷を実行することができる情報処理プログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本願発明の情報処理プログラムは、情報処理装置の演算部によって実行可能であり、前記情報処理装置と通信可能な印刷装置に対応可能な情報処理プログラムであって、前記情報処理装置にはOS標準印刷ソフトウェアを有するオペレーティングシステムが搭載されており、前記OS標準印刷ソフトウェアは、ユーザによる被印刷用紙のサイズ選択結果に基づき、印刷のための第1印刷データが示す画像のサイズが被印刷用紙のサイズに対して過大である場合に、当該第1印刷データを第2印刷データに縮小する機能を備えており、前記情報処理プログラムは、前記情報処理装置の演算部に対し、前記OS標準印刷ソフトウェアで生成されて出力された前記第1印刷データ又は前記第2印刷データを取得する印刷データ取得処理と、前記被印刷用紙が無定長である可能性がある場合に、前記印刷データ取得処理における取得を契機に、前記第1印刷データの送信要求を前記OS標準印刷ソフトウェアに向けて出力する元印刷データ要求処理と、前記元印刷データ要求処理で出力した前記送信要求に対応した前記OS標準印刷ソフトウェアからの前記第1印刷データを取得する元印刷データ取得処理と、前記印刷データ取得処理で取得した前記第1印刷データ又は前記元印刷データ取得処理で取得した前記第1印刷データ、に基づく最終印刷データを、前記印刷装置へ向けて送信する最終データ送信処理と、を実行させるよう構成されている。
【0009】
本願発明の印刷処理プログラムでは、印刷データ取得処理が実行され、OS標準印刷ソフトウェアで生成されて出力された印刷データが取得される。このとき、OS標準印刷ソフトウェアは、印刷に用いる第1データの示す画像のサイズが被印刷用紙のサイズに対して過大である場合に、当該第1印刷データを第2印刷データに縮小する機能を備えている。印刷データ取得処理では、上記の縮小がなされていない第1印刷データ、若しくは、上記の縮小がなされた第2印刷データが取得される。
被印刷用紙が無定長である可能性がある場合には、上記印刷データ取得処理における取得を契機に、元印刷データ要求処理と元印刷データ取得処理とが行われる。元印刷データ要求処理では、第1印刷データの送信要求がOS標準印刷ソフトウェアに向けて出力される。元印刷データ取得処理では、送信要求に対応してOS標準印刷ソフトウェアから出力された第1印刷データが、新たに取得される。
印刷データ取得処理で取得した第1印刷データ、若しくは、元印刷データ取得処理で取得した第1印刷データ、に基づく最終印刷データが、最終印刷データとして最終データ送信処理において印刷装置へ向けて送信される。
以上の結果、本願発明では、無定長の被印刷用紙への印刷時には、縮小された第2印刷データの可能性がある、印刷データ取得処理で取得された印刷データを用いず、元印刷データ取得処理で取得された第1印刷データが最終データとして用いられる。その結果、本願発明によれば、無定長の被印刷用紙に対しても適切な印刷を実行し、ユーザの意図しない縮小がなされることのない、意図に沿った内容の印刷物を作成することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ドライバレスのOS標準印刷ソフトウェアに対応しつつ、無定長の被印刷用紙に対しても適切な印刷を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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