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公開番号
2025136062
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034242
出願日
2024-03-06
発明の名称
カセット
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B41J
17/32 20060101AFI20250911BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】インクリボンの斜行を抑制することに貢献するカセットを提供する。
【解決手段】カセット100の下ケース40では、第三中壁86の前端は第一中壁84の左端と接続される。第三中壁86の後端は第二中壁85の左端と接続される。第四中壁87の後端は第二中壁85の右端と接続される。第二壁81は、第一中壁84の上端と第二中壁85の上端とにかけ渡される上かけ渡し部81Aを含む。第一壁には、前端から第一中壁84と第二中壁85との間まで切り欠かれた第一切り欠き部、第一切り欠き部から左方に向かって切り欠かれた第二切り欠き部が形成される。第一中壁84は経路規定部98A、98Bと本体部84Aを含む。本体部84Aの前後方向の最大厚みT1は、最も大きい面積を占める第一最大領域と、最も大きい面積を占める第二最大領域との間における前後方向の距離D1よりも大きい。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
箱状を有する下ケースと、
前記下ケースに収容されるロールであって、インクリボンが巻かれ、上下方向に延びる第一軸線周りに回転可能なリボンロールと、
前記下ケースに収容されるスプールであって、前記リボンロールから前記インクリボンを巻き取る巻取スプールと
を備えたカセットであって、
前記下ケースは、
互いに直交し且つそれぞれ前記上下方向に直交する前後方向および左右方向に延び、前記上下方向に並ぶ第一壁および第二壁と、
前記第一壁の周縁から前記第二壁の周縁まで延びる周壁と
を備え、
前記周壁は、
前記左右方向および前記上下方向に延び、前記前後方向に並ぶ前壁および後壁と、
前記前後方向および前記上下方向に延び、前記左右方向に並ぶ左壁および右壁と
を備え、
前記下ケースは、さらに、
前記左右方向および前記上下方向に延び、前記前壁と前記後壁との間に配置される第一中壁および第二中壁であって、前記前後方向において前記前壁から前記後壁に向かう後方に向かって前記第一中壁、前記第二中壁の順に並ぶ前記第一中壁および前記第二中壁と、
前記前後方向および前記上下方向に延び、前記左壁と前記右壁との間に配置される第三中壁および第四中壁であって、前記左右方向において前記左壁から前記右壁に向かう右方に向かって前記第三中壁、前記第四中壁の順に並ぶ前記第三中壁および前記第四中壁と
を備え、
前記第三中壁の前端は、前記第一中壁の左端と接続され、
前記第三中壁の後端は、前記第二中壁の左端と接続され、
前記第四中壁の後端は、前記第二中壁の右端と接続され、
前記第二壁は、前記第一中壁の上端と前記第二中壁の上端とに前記前後方向にかけ渡される部位である上かけ渡し部を含み、
前記第一壁には、
前記第一壁の前端のうち前記前壁の右端よりも前記右方の部分から前記後方に向かって、前記前後方向において前記第一中壁と前記第二中壁との間まで切り欠かれた第一切り欠き部と、
前記第一切り欠き部から連続し、前記第一中壁と前記第二中壁との間を前記右方とは反対の左方に向かって切り欠かれた第二切り欠き部と
が形成され、
前記下ケースには、前記前壁の右端と前記第一中壁の右端との間から前記第四中壁の前端と前記右壁の前端との間まで続く開口である露出部が形成され、
前記リボンロールおよび前記巻取スプールは、前記第二中壁と前記後壁との間、且つ前記左壁と前記右壁との間に配置され、
前記インクリボンは、前記リボンロールから前記左壁と前記第三中壁との間、前記前壁と前記第一中壁との間、前記露出部、前記第四中壁と前記右壁との間の順に介して前記巻取スプールにかけ渡され、
前記第一中壁は、
前記第一中壁のうち前記左右方向の両端に設けられ、前記インクリボンの経路の向きを変える部位である経路規定部と、
前記第一中壁のうち前記経路規定部とは異なる部位である本体部と
を含み、
前記前壁の前面は、前記前面のうち最も大きい面積を占める第一最大領域を含み、
前記前壁の後面は、前記後面のうち最も大きい面積を占める第二最大領域を含み、
前記本体部の前記前後方向の最大厚みは、前記第一最大領域と、前記第二最大領域との間における前記前後方向の距離よりも大きい
ことを特徴とするカセット。
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【請求項2】
前記本体部の前記前後方向の最小厚みは、前記第一最大領域と前記第二最大領域との間における前記前後方向の距離よりも大きい
ことを特徴とする請求項1に記載のカセット。
【請求項3】
前記本体部の前記前後方向の最小厚みは、前記第一最大領域と前記第二最大領域との間における前記前後方向の距離よりも小さいか同じである
ことを特徴とする請求項1に記載のカセット。
【請求項4】
前記本体部は、複数のリブを含み、
前記本体部の最大厚みは、前記複数のリブの位置によって規定され、
前記本体部の最小厚みは、前記複数のリブの間に形成される凹部の位置によって規定される
ことを特徴とする請求項3に記載のカセット。
【請求項5】
前記第二壁には、印刷媒体が挿入される開口である挿入口が設けられ、
前記印刷媒体は、前記挿入口から前記左壁と前記第三中壁との間、前記前壁と前記第一中壁との間、前記露出部の順に通り、
前記インクリボンおよび前記印刷媒体は、前記露出部において互いに重ね合わされる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカセット。
【請求項6】
前記下ケースに対して、前記上下方向のうち前記第一壁から前記第二壁に向かう上方に並び、箱状を有する上ケースと、
前記上ケースに収容されるロールであって、前記印刷媒体が巻かれ、前記上下方向に延びる第二軸線周りに回転可能な媒体ロールと
を備え、
前記印刷媒体は、前記媒体ロールから引き出されて前記挿入口に挿入される
ことを特徴とする請求項5に記載のカセット。
【請求項7】
前記下ケースは、
前記左右方向および前記上下方向に延び、前記前壁と前記第一中壁との間に配置される第五中壁を含み、
前記第五中壁は、前記前壁と前記第一中壁との間において、前記インクリボンの経路と前記印刷媒体の経路とを区分けし、
前記第一壁は、係合孔を規定する開口縁を含み、
前記第五中壁の上端は、前記第二壁に接続し、
前記第五中壁の下端は、前記係合孔に嵌まり、
前記第一壁には、前記前後方向において前記開口縁から前記第五中壁に向かって突出するリブが設けられる
ことを特徴とする請求項5に記載のカセット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カセットに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
プリンタで使用されるインクリボンを有するカセットが知られている。例えば特許文献1に記載のカセットは、第二枠部と補助テープロールと巻取スプールとを備える。第二枠部は補助テープロールと巻取スプールとを収容する。補助テープロールは、インクリボンが巻かれることで構成される。巻取スプールは、補助テープロールからインクリボンを巻き取る。
【0003】
第二枠部は下壁と上壁と第二側壁とを備える。下壁および上壁は上下方向に並ぶ。第二側壁は下壁の周縁から上壁の周縁まで延び、前壁、後壁、左壁、および右壁を有する。前壁および後壁は前後方向に並ぶ。左壁および右壁は左右方向に並ぶ。第二枠部は、さらに、第一中壁、第二中壁、第三中壁、および第四中壁を備える。第一中壁および第二中壁は、前壁と後壁との間に配置され、後方に向かって第一中壁、第二中壁の順に並ぶ。第三中壁および第四中壁は、左壁と右壁との間に配置され、右方に向かって第三中壁、第四中壁の順に並ぶ。第三中壁の前端は第一中壁の左端と接続される。第三中壁の後端は第二中壁の左端と接続される。第四中壁の後端は第二中壁の右端と接続される。
【0004】
上壁は第一中壁の上端と第二中壁の上端とに前後方向にかけ渡される。下壁には切り欠き部が形成される。切り欠き部は、下壁の前端のうち前壁の右端よりも右方の部分から後方に向かって、前後方向において第一中壁と第二中壁との間まで切り欠かれる。切り欠き部は、さらに、第一中壁と第二中壁との間を左方に向かって切り欠かれる。下ケースには露出部が形成される。露出部は、前壁の右端と第一中壁の右端との間から第四中壁の前端と右壁の前端との間まで続く。インクリボンは、補助テープロールから左壁と第三中壁との間、前壁と第一中壁との間、露出部、第四中壁と右壁との間の順に介して巻取スプールにかけ渡される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-148605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記カセットでは、上壁が第一中壁の上端と第二中壁の上端とにかけ渡される一方で、下壁において第一中壁の下端と第二中壁の下端の間には切り欠き部が形成される。これにより、上下方向において、第一中壁の下端は片持ちになっている。このため、インクリボンが前壁と第一中壁との間を通る過程で第一中壁に前方から接触すると、第一中壁の下端が第一中壁の上端に対して後方に撓む可能性がある。第一中壁の下端が第一中壁の上端に対して後方に撓むと、インクリボンが斜行し、インクリボンによる印刷品質に悪影響が生じる可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、インクリボンの斜行を抑制することに貢献するカセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係るカセットは、箱状を有する下ケースと、前記下ケースに収容されるロールであって、インクリボンが巻かれ、上下方向に延びる第一軸線周りに回転可能なリボンロールと、前記下ケースに収容されるスプールであって、前記リボンロールから前記インクリボンを巻き取る巻取スプールとを備えたカセットであって、前記下ケースは、互いに直交し且つそれぞれ前記上下方向に直交する前後方向および左右方向に延び、前記上下方向に並ぶ第一壁および第二壁と、前記第一壁の周縁から前記第二壁の周縁まで延びる周壁とを備え、前記周壁は、前記左右方向および前記上下方向に延び、前記前後方向に並ぶ前壁および後壁と、前記前後方向および前記上下方向に延び、前記左右方向に並ぶ左壁および右壁とを備え、前記下ケースは、さらに、前記左右方向および前記上下方向に延び、前記前壁と前記後壁との間に配置される第一中壁および第二中壁であって、前記前後方向において前記前壁から前記後壁に向かう後方に向かって前記第一中壁、前記第二中壁の順に並ぶ前記第一中壁および前記第二中壁と、前記前後方向および前記上下方向に延び、前記左壁と前記右壁との間に配置される第三中壁および第四中壁であって、前記左右方向において前記左壁から前記右壁に向かう右方に向かって前記第三中壁、前記第四中壁の順に並ぶ前記第三中壁および前記第四中壁とを備え、前記第三中壁の前端は、前記第一中壁の左端と接続され、前記第三中壁の後端は、前記第二中壁の左端と接続され、前記第四中壁の後端は、前記第二中壁の右端と接続され、前記第二壁は、前記第一中壁の上端と前記第二中壁の上端とに前記前後方向にかけ渡される部位である上かけ渡し部を含み、前記第一壁には、前記第一壁の前端のうち前記前壁の右端よりも前記右方の部分から前記後方に向かって、前記前後方向において前記第一中壁と前記第二中壁との間まで切り欠かれた第一切り欠き部と、前記第一切り欠き部から連続し、前記第一中壁と前記第二中壁との間を前記右方とは反対の左方に向かって切り欠かれた第二切り欠き部とが形成され、前記下ケースには、前記前壁の右端と前記第一中壁の右端との間から前記第四中壁の前端と前記右壁の前端との間まで続く開口である露出部が形成され、前記リボンロールおよび前記巻取スプールは、前記第二中壁と前記後壁との間、且つ前記左壁と前記右壁との間に配置され、前記インクリボンは、前記リボンロールから前記左壁と前記第三中壁との間、前記前壁と前記第一中壁との間、前記露出部、前記第四中壁と前記右壁との間の順に介して前記巻取スプールにかけ渡され、前記第一中壁は、前記第一中壁のうち前記左右方向の両端に設けられ、前記インクリボンの経路の向きを変える部位である経路規定部と、前記第一中壁のうち前記経路規定部とは異なる部位である本体部とを含み、前記前壁の前面は、前記前面のうち最も大きい面積を占める第一最大領域を含み、前記前壁の後面は、前記後面のうち最も大きい面積を占める第二最大領域を含み、前記本体部の前記前後方向の最大厚みは、前記第一最大領域と、前記第二最大領域との間における前記前後方向の距離よりも大きいことを特徴とする。
【0009】
上記態様によれば、本体部の前後方向の最大厚みが第一最大領域と第二最大領域との間における前後方向の距離よりも大きいので、本体部の前後方向の最大厚みが第一最大領域と第二最大領域との間における前後方向の距離以下の場合に比べて、本体部の剛性が高くなる。このため、第一中壁の下端が第一中壁の上端に対して後方に撓むことが抑制される。よって、カセットはインクリボンの斜行を抑制することに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
プリンタ1およびカセット100の斜視図である。
カセット100が装着されていない装着部11の平面図である。
カセット100が装着された装着部11の平面図である。
カセット100の斜視図である。
カセット100の分解斜視図である。
図9に示すVI-VI線矢視方向の断面図である。
下カバー70を除いたカセット100の斜視図である。
下カバー70を除いたカセット100の斜視図である。
下カバー70の斜視図である。
カセット100の底面図である。
下カバー70を除いたカセット100の底面図である。
図11に示すXII-XII線矢視方向の断面図である。
図11に示す領域W1の拡大図である。
印刷テープ101とテープスプール102との固定態様を説明するための図である。
軸線AX3を含む平面で切った模式的な断面図である。
カセット100Aのヘッド前周壁84周辺の斜視図である。
カセット100Bのヘッド前周壁84周辺の斜視図である。
カセット200の斜視図である。
カセット200の底面図である。
下カバー70を除いたカセット300の斜視図である。
下カバー70を除いたカセット300の底面図である。
カセット300Aの底面図である。
カセット300Bの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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