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公開番号
2025135105
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024032708
出願日
2024-03-05
発明の名称
圧電アクチュエータ
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/14 20060101AFI20250910BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】圧電層に割れが生じにくくかつ絶縁破壊が生じにくい圧電アクチュエータを提供する。
【解決手段】アクチュエータ部材22は、4つの圧電層41~44と、4つの電極層71~74とを有する。電極層71は、高電位が付与された補助電極56Aと、低電位が付与された補助電極56Bとを含む。電極層72は、2つの補助電極56A,56Bのそれぞれと第3方向D3に重なる2つの浮き電極61A,61Bを含む。電極層73は、2つの浮き電極61A,61Bと第3方向D3に重なるように第1方向D1に延びる浮き電極62Aを含む。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
第1圧電層と、前記第1圧電層の下方に積層された第2圧電層と、前記第1圧電層の上面に配置された第1電極層と、前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置された第2電極層と、前記第2圧電層の下方に配置された第3電極層と、を備えた圧電アクチュエータであって、
前記第1電極層は、高電位に保持される第1高電位電極、前記高電位よりも低い電位である低電位に保持される第1低電位電極、及び、上下方向に直交する第1方向において前記第1高電位電極と前記第1低電位電極との間で互いに隣接する2つの補助電極を含み、
前記第2電極層は、前記第1高電位電極と接続された第2高電位電極、及び、前記第1低電位電極と接続された第2低電位電極を含み、
前記第3電極層は、前記第2低電位電極と接続された第3低電位電極を含み、
前記2つの補助電極のうち、一方の補助電極が前記高電位に保持され、他方の補助電極が前記低電位に保持され、
前記第2電極層は、前記第1方向に互いに離れて配置され電位が付与されない2つの第1浮き電極であって、前記2つの補助電極のそれぞれと前記上下方向に重なる2つの第1浮き電極を含み、
前記第3電極層は、電位が付与されない第2浮き電極であって、前記2つの第1浮き電極と前記上下方向に重なるように前記第1方向に延びる第2浮き電極を含むことを特徴とする圧電アクチュエータ。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記第2圧電層の下方に積層され、前記第2圧電層との間に前記第3電極層を挟む第3圧電層と、
前記第3圧電層の下方に積層された第4圧電層と、
前記第3圧電層と前記第4圧電層との間に配置された第4電極層と、をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
【請求項3】
前記第4電極層は、前記第3低電位電極と接続された第4低電位電極、及び、前記第1方向に互いに離れて配置され電位が付与されない2つの第3浮き電極であって、前記2つの補助電極のそれぞれと前記上下方向に重なる2つの第3浮き電極を含むことを特徴とする請求項2に記載の圧電アクチュエータ。
【請求項4】
前記2つの第3浮き電極のうち、一方の第3浮き電極が、前記第1高電位電極及び前記一方の補助電極と前記上下方向に重なるように前記第1方向に延び、他方の第3浮き電極が、前記第1低電位電極及び前記他方の補助電極と前記上下方向に重なるように前記第1方向に延びていることを特徴とする請求項3に記載の圧電アクチュエータ。
【請求項5】
前記第1浮き電極、及び、前記第2浮き電極は、前記第1方向に前記2つの補助電極を結ぶ線分の中点を通り前記上下方向に沿って延びる中心線に対して対称に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の圧電層及び複数の電極層で構成される圧電アクチュエータに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、厚み方向(上下方向)に積層された複数の圧電層と、最も上方の圧電層(第1圧電層)上に配置された複数の接続電極を含む第1電極層と、中央の圧電層(第2圧電層)上に配置され、第1電極層の接続電極の一部(第1高電位電極)と接続された高電位電極(第2高電位電極)及び第1電極層の接続電極の別の一部(第1低電位電極)と接続された接続電極(第2低電位電極)を含む第2電極層と、中央の圧電層の下面に配置され、第2電極層の接続電極と接続された低電位電極(第3低電位電極)を含む第3電極層とを含む圧電アクチュエータについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-054645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1において、第1電極層の複数の接続電極は、第2電極層の高電位電極及び接続電極のいずれとも接続されない複数の電極を含む。当該電極の下方に、第2電極層の浮き電極と、第3電極層の浮き電極とが配置されている。第2電極層の浮き電極及び第3電極層の浮き電極は、いずれも、第1電極層の上記電極の1つずつと積層方向に重なっている。圧電アクチュエータには、上下方向と直交する方向(第1方向)において、電極のない領域が存在する。この場合、圧電層に割れが生じやすくなる。
【0005】
圧電層の割れを抑制するために、第1電極層の上記複数の電極に跨るように第2電極層の浮き電極を上記直交する方向に延ばすことが考えられる。しかしながら、上記複数の電極が高電位に保持された電極と低電位に保持された電極とを含む場合、これら電極と第2電極層の浮き電極とは、1枚の薄い圧電層で離隔されているだけであるため、圧電層の微小なクラックやマイグレーションにより電気的に接続された状態となりやすい。つまり、圧電アクチュエータに絶縁破壊が生じやすい。
【0006】
そこで、本発明の目的は、圧電層に割れが生じにくくかつ絶縁破壊が生じにくい圧電アクチュエータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の圧電アクチュエータは、第1圧電層と、前記第1圧電層の下方に積層された第2圧電層と、前記第1圧電層の上面に配置された第1電極層と、前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置された第2電極層と、前記第2圧電層の下方に配置された第3電極層と、を備えた圧電アクチュエータであって、前記第1電極層は、高電位に保持される第1高電位電極、前記高電位よりも低い電位である低電位に保持される第1低電位電極、及び、上下方向に直交する第1方向において前記第1高電位電極と前記第1低電位電極との間で互いに隣接する2つの補助電極を含み、前記第2電極層は、前記第1高電位電極と接続された第2高電位電極、及び、前記第1低電位電極と接続された第2低電位電極を含み、前記第3電極層は、前記第2低電位電極と接続された第3低電位電極を含み、前記2つの補助電極のうち、一方の補助電極が前記高電位に保持され、他方の補助電極が前記低電位に保持され、前記第2電極層は、前記第1方向に互いに離れて配置され電位が付与されない2つの第1浮き電極であって、前記2つの補助電極のそれぞれと前記上下方向に重なる2つの第1浮き電極を含み、前記第3電極層は、電位が付与されない第2浮き電極であって、前記2つの第1浮き電極と前記上下方向に重なるように前記第1方向に延びる第2浮き電極を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の圧電アクチュエータによると、第2浮き電極が2つの第1浮き電極と上下方向に重なるように第1方向に延びることにより、第1方向において、圧電アクチュエータの2つの第1浮き電極間には、電極のない領域が存在しない。このため、圧電層に割れが生じにくくなる。しかも第2浮き電極は、第1浮き電極よりも2つの補助電極から離隔されているため、圧電アクチュエータに絶縁破壊が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係るアクチュエータ部材を含むプリンタの平面図である。
図1に示すヘッドの平面図である。
図2の領域IIIの拡大図である。
図3のIV-IV線に沿った断面図である。
図3のV-V線に沿った断面図である。
図5の断面におけるアクチュエータ部の動作を示す図である。
アクチュエータ部材を構成する4つの圧電層のうち、上から1番目の圧電層の上面を示す平面図である。
アクチュエータ部材を構成する4つの圧電層のうち、上から2番目の圧電層の上面を示す平面図である。
アクチュエータ部材を構成する4つの圧電層のうち、上から3番目の圧電層の上面を示す平面図である。
アクチュエータ部材を構成する4つの圧電層のうち、上から4番目の圧電層の上面を示す平面図である。
図2のXI-XI線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施形態>
先ず、図1を参照し、本発明の一実施形態に係るアクチュエータ部材を含むプリンタ100の全体構成について説明する。なお、以下の説明において、第1方向D1及び第2方向D2は、水平方向であり、第3方向D3は上下方向である。本実施形態における上下方向は鉛直方向に沿っているが、鉛直方向及び水平方向に対して交差する上下方向であってもよい。第1方向D1及び第2方向D2は共に第3方向D3と直交する。第1方向D1は第2方向D2と直交する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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