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公開番号
2025135104
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024032706
出願日
2024-03-05
発明の名称
液体吐出ヘッド
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/14 20060101AFI20250910BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】複数の圧力室間において液体に付与する圧力にバラツキが生じるのを抑制しつつ、圧電アクチュエータの外周部分の反りを抑制する。
【解決手段】ヘッドのアクチュエータ部材は、複数の圧電層が積層された圧電体と、網状部521と外周部522とを有する高電位電極52と、網状部と外周部とを有する低電位電極とを含む。高電位電極52の外周部522は、一対の第1延在部522Aと、一対の第2延在部522Bとを有する。低電位電極の外周部は、一対の第3延在部と、一対の第4延在部とを有する。一対の第2延在部522Bは、圧電体の外周端から離れて配置された一対の離隔延在部であり、一対の離隔延在部はその延在方向と直交する方向の長さが第1電極の第1方向の長さ以下である。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
第1方向に配列された複数の圧力室をそれぞれ有する複数の圧力室列が前記第1方向と直交する第2方向に並ぶ流路部材と、
前記流路部材の上面に配置され、前記各圧力室内の液体に選択的に圧力を付与するための圧電アクチュエータと、を備え、
前記圧電アクチュエータは、
上下方向に積層された複数の圧電層を含む圧電体と、
前記複数の圧力室のそれぞれと前記上下方向に重なる複数の第1電極を含む第1電極層と、
前記第1電極層から下方に離隔した第2電極層と、
前記第2電極層から下方に離隔した第3電極層と、を備え、
前記第2電極層は、前記上下方向において前記複数の第1電極と重なる第1網状部と、前記第1網状部の外周端を繋ぐ第1外周部とを有する第2電極を含み、
前記第3電極層は、前記上下方向において前記複数の第1電極と重なる第2網状部と、前記第2網状部の外周端を繋ぐ第2外周部とを有する第3電極を含み、
前記第1外周部は、前記第1方向に延びる一対の第1延在部及び前記第2方向に延び前記一対の第1延在部と繋がった一対の第2延在部を有し、
前記第2外周部は、前記第1方向に延びる一対の第3延在部及び前記第2方向に延び前記一対の第3延在部と繋がった一対の第4延在部を有し、
前記一対の第1延在部と、前記一対の第2延在部と、前記一対の第3延在部と、前記一対の第4延在部と、の少なくともいずれかは、前記圧電体の外周端から離れて配置された、一対の離隔延在部であり、
前記一対の離隔延在部は、その延在方向と直交する方向の長さが、前記第1電極の前記第1方向の長さ以下であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記一対の離隔延在部と前記圧電体の外周端との間の離隔距離が、前記第1電極の前記第1方向の長さ以上であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記第1延在部及び前記第3延在部の前記第1方向の長さは、前記第2延在部及び前記第4延在部の前記第2方向の長さよりも長く、
前記一対の第2延在部と前記一対の第4延在部との少なくともいずれかが、前記一対の離隔延在部であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記第1延在部及び前記第3延在部の前記第1方向の長さは、前記第2延在部及び前記第4延在部の前記第2方向の長さよりも長く、
前記一対の第1延在部と前記一対の第3延在部との少なくともいずれかが、前記一対の離隔延在部であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記第1外周部及び前記第2外周部のうちの一方の外周部を構成する4つの前記延在部のそれぞれが、前記離隔延在部であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記一対の第1~第4延在部のうち、前記延在方向が同じ方向である二対の延在部のうちの一方の一対の延在部が前記一対の離隔延在部である場合、他方の一対の延在部は前記圧電体の外周端まで延びていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記第1電極層は、電位供給部から電位が供給される接続電極を含み、
前記一方の外周部、又は、当該一方の外周部に繋がる前記第1網状部及び前記第2網状部の一方の網状部は、前記接続電極と前記上下方向に重なり且つ前記接続電極と接続されていることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
隣接する2つの前記圧力室列のそれぞれに属する圧力室が前記第2方向に平行に並んでおり、
前記第1網状部は、前記複数の圧力室のそれぞれと前記上下方向に重なる複数の第1個別部を含み、前記第1方向及び前記第2方向にそれぞれ延びる格子形状を有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項9】
隣接する2つの前記圧力室列のそれぞれに属する圧力室が前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に平行に並んでおり、
前記第1網状部は、前記複数の圧力室のそれぞれと前記上下方向に重なる複数の第1個別部と、前記第1方向及び前記交差する方向にそれぞれ延びる部分を有し前記複数の第1個別部を繋ぐ第1繋ぎ部とを有し、
前記第2網状部は、前記複数の圧力室のそれぞれと前記上下方向に重なる複数の第2個別部であって前記複数の第1個別部のそれぞれと前記上下方向に重ならない複数の第2個別部と、前記第1方向に延び前記複数の第2個別部を繋ぐ第2繋ぎ部とを有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を吐出する液体吐出ヘッドに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の圧力室が形成されたキャビティユニット(流路部材)と、キャビティユニットの表面に配置された圧電アクチュエータとを含むインクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)について記載されている。このインクジェットヘッドの圧電アクチュエータは、2層の圧電材料層(圧電層)が積層された積層体(圧電体)と、上方の圧電材料層の上面に配置された複数の個別電極(第1電極)と、下方の圧電材料層の下面に配置された第1共通定電位電極(第3電極層)と、2層の圧電材料層間に配置され網状に形成された第2共通定電位電極(第2電極層)とを含む。第2共通定電位電極が網状に形成されることで、電気抵抗が低減し、電圧降下が防止される。この結果、複数の圧力室間において液体に付与する圧力にバラツキが生じるのを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-241548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の圧電アクチュエータの第1及び第2共通定電位電極は、いずれも圧電材料層の外周端にまで電極が配置されている。このため、圧電アクチュエータの焼成時に、第1及び第2共通定電位電極が収縮した際に圧電アクチュエータの外周部分が大きく反る問題が生じる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、複数の圧力室間において液体に付与する圧力にバラツキが生じにくく、圧電アクチュエータの外周部分の反りを抑制可能な液体吐出ヘッドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の液体吐出ヘッドは、第1方向に配列された複数の圧力室をそれぞれ有する複数の圧力室列が前記第1方向と直交する第2方向に並ぶ流路部材と、前記流路部材の上面に配置され、前記各圧力室内の液体に選択的に圧力を付与するための圧電アクチュエータと、を備え、前記圧電アクチュエータは、前記上面と直交する第3方向に積層された複数の圧電層を含む圧電体と、前記複数の圧力室のそれぞれと前記第3方向に重なる複数の第1電極を含む第1電極層と、前記第3方向において前記第1電極層から下方に離隔した第2電極層と、前記第3方向において前記第2電極層から下方に離隔した第3電極層と、を備え、前記第2電極層は、前記第3方向において前記複数の第1電極と重なる第1網状部と、前記第1網状部の外周端を繋ぐ第1外周部とを有する第2電極を含み、前記第3電極層は、前記第3方向において前記複数の第1電極と重なる第2網状部と、前記第2網状部の外周端を繋ぐ第2外周部とを有する第3電極を含み、前記第1外周部は、前記第1方向に延びる一対の第1延在部及び前記第2方向に延び前記一対の第1延在部と繋がった一対の第2延在部を有し、前記第2外周部は、前記第1方向に延びる一対の第3延在部及び前記第2方向に延び前記一対の第3延在部と繋がった一対の第4延在部を有し、前記一対の第1延在部と、前記一対の第2延在部と、前記一対の第3延在部と、前記第4延在部と、の少なくともいずれかは、前記圧電体の外周端から離れて配置された、一対の離隔延在部であり、前記一対の離隔延在部は、その延在方向と直交する方向の長さが、前記第1電極の前記第1方向の長さ以下である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の液体吐出ヘッドによると、第2電極層の第1外周部、及び、第3電極層の第2外周部の少なくともいずれかに、圧電体の外周端から離れて配置され且つ延在方向と直交する方向の長さ(幅)が比較的短い一対の離隔延在部が存在する。これにより、圧電アクチュエータの焼成時に、当該離隔延在部が収縮しても離隔延在部は圧電体の外周端と離れしかも幅も狭いため、離隔延在部に沿った圧電アクチュエータの外周部分に収縮の影響が及びにくい。この結果、圧電アクチュエータの当該外周部分に反りが生じにくい。また、第2電極層が第1網状部を有し、第3電極層が第2網状部を有していることで、当該電極層の電気抵抗が低減し、電圧降下が防止される。この結果、複数の圧力室間において液体に付与する圧力にバラツキが生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1実施形態に係るヘッドを備えたプリンタの平面図である。
図1に示すヘッドの平面図である。
図2の領域IIIの拡大図である。
図3のIV-IV線に沿った断面図である。
図3のV-V線に沿った断面図である。
図5の断面におけるアクチュエータ部の動作を示す図である。
アクチュエータ部材を構成する4つの圧電層のうち、上から1番目の圧電層の上面を示す平面図である。
アクチュエータ部材を構成する4つの圧電層のうち、上から2番目の圧電層の上面を示す平面図である。
アクチュエータ部材を構成する4つの圧電層のうち、上から3番目の圧電層の上面を示す平面図である。
アクチュエータ部材を構成する4つの圧電層のうち、上から4番目の圧電層の上面を示す平面図である。
本発明の第2実施形態に係るヘッドのアクチュエータ部材を構成する4つの圧電層のうち、上から4番目の圧電層の上面を示す平面図である。
本発明の第3実施形態に係るヘッドのアクチュエータ部材を構成する3つの圧電層のうち、上から2番目の圧電層の上面を示す平面図である。
本発明の第4実施形態に係るヘッドの要部拡大図である。
(a)は図13に示すアクチュエータ部材を構成する3つの圧電層のうち、上から1番目の圧電層の上面の要部拡大図であり、(b)は図13に示すアクチュエータ部材を構成する3つの圧電層のうち、上から2番目の圧電層の上面の要部拡大図であり、(c)は図13に示すアクチュエータ部材を構成する3つの圧電層のうち、上から3番目の圧電層の上面の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
先ず、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るヘッド1を備えたプリンタ100の全体構成について説明する。なお、以下の説明において、第1方向D1及び第2方向D2は、水平方向であり、第3方向D3は上下方向である。本実施形態における上下方向は鉛直方向に沿っているが、鉛直方向及び水平方向に対して交差する上下方向であってもよい。第1方向D1及び第2方向D2は共に第3方向D3と直交する。第1方向D1は第2方向D2と直交する。ヘッド1は、本発明の「液体吐出ヘッド」に該当する。
【0010】
<プリンタの全体構成>
プリンタ100は、筐体100Aと、ヘッドユニット1Xと、プラテン3と、搬送機構4と、制御部5とを備えている。ヘッドユニット1X、プラテン3、搬送機構4及び制御部5は、筐体100A内に配置されている。また、プリンタ100は、さらに、筐体100Aの外面に配置されたボタン(不図示)を備えている。
(【0011】以降は省略されています)
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