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公開番号2024172943
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091023
出願日2023-06-01
発明の名称液体吐出装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 29/38 20060101AFI20241205BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ノズルの液体の吐出状態を検査する吐出検査部が検査を正常に実行可能か否かを精度よく判断する。
【解決手段】液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドを有する記録部と、ノズルの液体の吐出状態を検査するための第1吐出検査部と、ノズルの液体の吐出状態を検査するための第2吐出検査部と、制御部と、を備える。制御部は、第1吐出検査部を制御して、ノズルの液体の吐出状態を検査する第1吐出検査処理と、第2吐出検査部を制御して、ノズルの液体の吐出状態を検査する第2吐出検査処理と、第1吐出検査処理及び第2吐出検査処理それぞれの検査結果に基づいて、第1吐出検査部及び第2吐出検査部のうちの何れか一方である判断対象の吐出検査部が、検査を正常に実行可能か否かを判断する判断処理と、を実行可能である。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドを有する記録部と、
前記ノズルの液体の吐出状態を検査するための第1吐出検査部と、
前記ノズルの液体の吐出状態を検査するための第2吐出検査部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1吐出検査部を制御して、前記ノズルの液体の吐出状態を検査する第1吐出検査処理と、
前記第2吐出検査部を制御して、前記ノズルの液体の吐出状態を検査する第2吐出検査処理と、
前記第1吐出検査処理及び前記第2吐出検査処理それぞれの検査結果に基づいて、前記第1吐出検査部及び前記第2吐出検査部のうちの何れか一方である判断対象の吐出検査部が、前記検査を正常に実行可能か否かを判断する判断処理と、
を実行可能であることを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
報知部をさらに備え、
前記制御部は、
前記判断処理により前記判断対象の吐出検査部が前記検査を正常に実行できないと判断した場合に、その旨を前記報知部にて報知する報知処理をさらに実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記報知部は、表示機能を有する表示部であり、
前記制御部は、
前記報知処理においては、前記判断処理により前記判断対象の吐出検査部が前記検査を正常に実行できないと判断した場合に、その旨を示す検査部異常オブジェクトを前記表示部に表示することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記検査部異常オブジェクトは、前記判断対象の吐出検査部の、故障、破損、エラー、検査不能、検査能力の低下、及び検査異常の少なくとも何れかを示すオブジェクトであることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記検査部異常オブジェクトは、前記判断対象の吐出検査部の機能停止、または前記判断対象の吐出検査部の交換を促すオブジェクトであることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記液体吐出ヘッドは、前記ノズルとして、第1の色の液体を吐出する第1ノズルと、第2の色の液体を吐出する第2ノズルとを有しており、
前記制御部は、
前記判断処理においては、前記第1吐出検査処理及び前記第2吐出検査処理それぞれの前記第1ノズルについての検査及び前記第2ノズルについての検査の検査結果に基づいて、前記判断対象の吐出検査部が前記第1ノズルについての検査及び前記第2ノズルについての検査それぞれについて正常に実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記第1吐出検査処理及び前記第2吐出検査処理のうちのいずれか一方の吐出検査処理の実行条件を満たした場合に、
前記第1吐出検査処理、前記第2吐出検査処理、及び前記判断処理を実行する請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記第1吐出検査処理及び前記第2吐出検査処理のうちのいずれか一方の吐出検査処理の実行条件を満たした場合に、
前記第1吐出検査処理及び前記第2吐出検査処理のうちの前記実行条件を満たした吐出検査処理、及び前記判断処理を実行し、
前記判断処理では、前記第1吐出検査処理及び前記第2吐出検査処理のうちの前記実行条件を満たしていない吐出検査処理の過去の検査結果と、前記実行条件を満たした吐出検査処理の、前記検査指示を受けた後の検査結果とに基づいて、前記判断対象の吐出検査部が、前記検査を正常に実行可能か否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記判断対象の吐出検査部が前記検査を正常に実行可能かの確認を行うユーザ指示を受けた場合に、
前記第1吐出検査処理、前記第2吐出検査処理、前記判断処理、及び前記表示処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記液体吐出ヘッドは、複数の前記ノズルを有しており、
前記第1吐出検査部及び前記第2吐出検査部それぞれは、前記複数のノズル各々の液体の吐出状態を検査することが可能であり、
前記制御部は、
前記判断対象の吐出検査部の検査結果が、液体を正常に吐出することができない前記ノズルである異常ノズルの数が所定数以上であることを示す場合に、
前記第1吐出検査処理、前記第2吐出検査処理、及び前記判断処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、インクジェット式記録ヘッドのノズルからインクを吐出して画像を記録するインクジェット式記録装置が開示されている。特許文献1のインクジェット式記録装置は、ノズルから電極部材に向けてインクが吐出されるようにインジェット式記録ヘッドを駆動させ、電圧検査回路から出力される電気的な変化に応じた出力信号に基づいて、ノズルのインクの吐出状態を検査している。
【0003】
また、特許文献1のインクジェット式記録装置は、インク滴が電極部材に着弾しないようにされているにも拘わらず、電圧検出回路が吐出駆動信号等のノイズによってインク滴が電極部材に着弾したと誤検知した場合に、液体噴射ヘッド検査装置が故障していると判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-274553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1のインクジェット式記録装置では、インク滴が電極部材に着弾しないようにされているにも拘わらず、電圧検出回路が吐出駆動信号等のノイズによってインク滴が電極部材に着弾したと誤検知した場合に検査装置が故障していると判断する。このため、特許文献1のインクジェット式記録装置では、検査装置の故障が、出力信号を正常に出力できない異常等である場合には、検査装置の故障を正確に検査することができない虞がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、ノズルの液体の吐出状態を検査する吐出検査部が検査を正常に実行可能か否かを、精度よく判断可能な液体吐出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドを有する記録部と、前記ノズルの液体の吐出状態を検査するための第1吐出検査部と、前記ノズルの液体の吐出状態を検査するための第2吐出検査部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1吐出検査部を制御して、前記ノズルの液体の吐出状態を検査する第1吐出検査処理と、前記第2吐出検査部を制御して、前記ノズルの液体の吐出状態を検査する第2吐出検査処理と、前記第1吐出検査処理及び前記第2吐出検査処理それぞれの検査結果に基づいて、前記第1吐出検査部及び前記第2吐出検査部のうちの何れか一方である判断対象の吐出検査部が、前記検査を正常に実行可能か否かを判断する判断処理と、を実行可能である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、第1吐出検査部及び第2吐出検査部それぞれの検査結果を比べることで、判断対象の吐出検査部が検査を正常に実行可能か否かを、精度よく判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略斜視図である。
記録機構の概略平面図である。
(a)はヘッドの平面図であり、(b)は(a)のA部拡大図であり、(c)は(b)のB-B線断面図である。
インクジェットプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。
(a)はノズルが正常ノズルである場合に信号出力回路から出力される信号を説明するための図であり、(b)はノズルが異常ノズルである場合に信号出力回路から出力される信号を説明するための図である。
ノズルチェックパターンについて説明する図である。
タッチパネルに表示される画面について説明する図である。
異常判断実行指示を受け付けたときの一連の処理について説明するフロー図である。
パターン記録式検査処理の実行指示を受け付けたときの一連の処理について説明するフロー図である。
電極式検査処理の実行条件を満たしたときの一連の処理について説明するフロー図である。
第1変形例に係る、インクジェットプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。
第1変形例に係る、残留振動式検査処理の実行条件を満たしたときの一連の処理について説明するフロー図である。
第2変形例に係る外部装置及びインクジェットプリンタの、異常判断処理に関する一連のシーケンスについて説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好適な実施形態に係るインクジェットプリンタ1(「液体吐出装置」に相当)の概略構成について説明する。本実施形態に係るプリンタ1は、用紙S(「記録媒体」に相当)に対する画像の記録のほか、用紙Sに記録された画像の読み取りなども行うことが可能な、いわゆる複合機である。プリンタ1は、図1に示すように、記録機構2(図2参照)、給送機構3、排出機構4、スキャナ5、操作ボタン6、タッチパネル7などを備えている。また、プリンタ1の動作は、制御装置100(図4参照)によって制御されている。
(【0011】以降は省略されています)

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