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公開番号2025155177
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024058778
出願日2024-04-01
発明の名称スキャナ
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類H04N 1/00 20060101AFI20251006BHJP(電気通信技術)
要約【課題】プッシュスキャンが可能なスキャナにおいて、画像データの誤送信を低減できる技術を提供すること。
【解決手段】MFP1は、ログイン操作を受け付け可能であり、ログインされている状態では、ログインユーザと同じユーザを示す情報が含まれる装置情報を送信したPC3を、送信先のPCとして指定したプッシュスキャンの実行指示を受け付け可能とし、そのプッシュスキャンの実行指示を受け付けたことに応じて、原稿トレイ161に載せられた原稿をスキャンしてスキャンデータを生成し、生成したスキャンデータを、指定されたPC3に送信する。MFP1は、ログインユーザと異なるユーザを示す情報が含まれる装置情報を送信したPC4を、送信先のPCとして指定不可とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
トレイと、
画像読取りユニットと、
ユーザインタフェースと、
通信インタフェースと、
を備えるスキャナであって、
前記スキャナは、
前記ユーザインタフェースを介して、送信先の情報処理装置が指定されたプッシュスキャン指示を受け付け可能であり、
前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、プッシュスキャン処理を実行し、前記プッシュスキャン処理では、前記トレイに載せられた原稿を前記画像読取りユニットを用いてスキャンして画像データを生成し、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された情報処理装置に送信し、
前記スキャナはさらに、
前記通信インタフェースを介して接続される情報処理装置から、送信対象情報を受信可能であり、前記送信対象情報を送信した前記情報処理装置の中から、前記プッシュスキャン処理による送信先の指定を受け付け、前記送信対象情報には、前記送信対象情報を送信した前記情報処理装置にログインしているユーザを示すユーザ情報が含まれる場合があり、
前記スキャナはさらに、
前記ユーザインタフェースを介して、ログイン操作を受け付け可能であり、
前記ログイン操作によってログインされている状態では、
前記スキャナにログインしているログインユーザと同じユーザを示す前記ユーザ情報が含まれる前記送信対象情報を送信した情報処理装置である第１種装置を、送信先の情報処理装置として指定した前記プッシュスキャン指示を受け付け可能とし、前記第１種装置を指定した前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された前記第１種装置に送信し、
前記スキャナにログインしているログインユーザと異なるユーザを示す前記ユーザ情報が含まれる前記送信対象情報を送信した情報処理装置である第２種装置を、送信先の情報処理装置として指定不可とする、
ように構成されるスキャナ。
続きを表示（約 4,500 文字）【請求項２】
請求項１に記載するスキャナにおいて、
メモリを備え、
前記スキャナは、
前記ユーザインタフェースを介した前記プッシュスキャン指示を必要とせずに、前記通信インタフェースを介して接続される前記情報処理装置から、前記送信対象情報を受信したことに応じて、前記送信対象情報を前記メモリに記憶し、
前記スキャナはさらに、
前記メモリに前記送信対象情報が記憶されており、かつ前記ログイン操作によってログインされている状態では、
前記第１種装置を、送信先の情報処理装置として指定した前記プッシュスキャン指示を受け付け可能とし、前記第１種装置を指定した前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された前記第１種装置に送信し、
前記第２種装置を、送信先の情報処理装置として指定不可とする、
ように構成されるスキャナ。
【請求項３】
請求項２に記載するスキャナにおいて、
前記スキャナは、
前記ユーザインタフェースを介した前記プッシュスキャン指示を必要とせずに、前記通信インタフェースを介して接続される複数の前記情報処理装置それぞれから、前記送信対象情報を受信可能であり、前記送信対象情報を受信する度に、受信した前記送信対象情報を前記メモリに記憶し、
前記スキャナはさらに、
前記メモリに複数の前記送信対象情報が記憶されており、かつ前記ログイン操作によってログインされている状態では、
前記第１種装置を選択肢として含み、前記第２種装置を選択肢として含まない限定選択画面を、前記ユーザインタフェースに表示させ、前記限定選択画面からの選択によって前記プッシュスキャン指示における送信先の情報処理装置の指定を受け付け、
前記限定選択画面からの選択によって前記第１種装置が指定された前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された前記第１種装置に送信する、
ように構成されるスキャナ。
【請求項４】
請求項３に記載するスキャナにおいて、
前記スキャナは、
前記メモリに複数の前記送信対象情報が記憶されており、かつ前記ログイン操作によってログインされている状態では、
前記第１種装置を選択肢として含み、前記第２種装置を選択肢として含まないよう、前記送信対象情報に含まれる前記ユーザ情報によって選択肢が限定される前記限定選択画面を、前記ユーザインタフェースに表示させ、前記限定選択画面からの選択によって前記プッシュスキャン指示における送信先の情報処理装置の指定を受け付け、
前記限定選択画面からの選択によって前記第１種装置が指定された前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、前記限定選択画面からの選択によって送信先に指定された前記第１種装置に送信し、
前記メモリに複数の前記送信対象情報が記憶されており、かつログインされていない状態では、
前記メモリに記憶されている前記送信対象情報を送信した情報処理装置を選択肢とし、前記送信対象情報に含まれる前記ユーザ情報によって選択肢が限定されない非限定選択画面を、前記ユーザインタフェースに表示させ、前記非限定選択画面からの選択によって前記プッシュスキャン指示における送信先の情報処理装置の指定を受け付け、
前記非限定選択画面からの選択によって送信先の情報処理装置が指定された前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、前記非限定選択画面からの選択によって送信先に指定された前記情報処理装置に送信する、
ように構成されるスキャナ。
【請求項５】
請求項３に記載するスキャナにおいて、
前記ユーザインタフェースを介した前記プッシュスキャン指示を必要とせずに、前記通信インタフェースを介して接続される複数の前記情報処理装置それぞれから受信した前記送信対象情報には、前記送信対象情報を送信した前記情報処理装置にログインしているユーザを示す前記ユーザ情報が含まれる場合と、前記ユーザ情報が含まれない場合と、があり、
前記スキャナは、
前記メモリに複数の前記送信対象情報が記憶されており、かつ前記ログイン操作によってログインされている状態では、
前記第１種装置を選択肢として含み、前記第２種装置を選択肢として含まず、さらに前記ユーザ情報を含まない前記送信対象情報を送信した情報処理装置である第３種装置を選択肢として含まない、前記限定選択画面を、前記ユーザインタフェースに表示させ、前記限定選択画面からの選択によって前記プッシュスキャン指示における送信先の情報処理装置の指定を受け付け、
前記限定選択画面からの選択によって前記第１種装置が指定された前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された前記第１種装置に送信する、
ように構成されるスキャナ。
【請求項６】
請求項３に記載するスキャナにおいて、
前記ユーザインタフェースを介した前記プッシュスキャン指示を必要とせずに、前記通信インタフェースを介して接続される複数の前記情報処理装置それぞれから受信した前記送信対象情報には、前記送信対象情報を送信した前記情報処理装置にログインしているユーザを示す前記ユーザ情報が含まれる場合と、前記ユーザ情報が含まれない場合と、があり、
前記スキャナは、
前記メモリに複数の前記送信対象情報が記憶されており、かつ前記ログイン操作によってログインされている状態では、
前記第１種装置を選択肢として含み、前記第２種装置を選択肢として含まず、さらに前記ユーザ情報を含まない前記送信対象情報を送信した情報処理装置である第３種装置を選択肢として含む、前記限定選択画面を、前記ユーザインタフェースに表示させ、前記限定選択画面からの選択によって前記プッシュスキャン指示における送信先の情報処理装置の指定を受け付け、
前記限定選択画面からの選択によって前記第１種装置または前記第３種装置が指定された前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された前記第１種装置または前記第３種装置に送信する、
ように構成されるスキャナ。
【請求項７】
請求項６に記載するスキャナにおいて、
前記スキャナは、
前記メモリに複数の前記送信対象情報が記憶されており、かつ前記ログイン操作によってログインされている状態では、
前記第１種装置を選択肢として含み、前記第２種装置を選択肢として含まず、さらに前記第３種装置を選択肢として含み、前記第１種装置の選択肢には、前記送信対象情報に含まれる前記ユーザ情報が関連付けて表示される、前記限定選択画面を、前記ユーザインタフェースに表示させ、前記限定選択画面からの選択によって前記プッシュスキャン指示における送信先の情報処理装置の指定を受け付け、
前記限定選択画面からの選択によって前記第１種装置または前記第３種装置が指定された前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された前記第１種装置または前記第３種装置に送信する、
ように構成されるスキャナ。
【請求項８】
請求項３に記載するスキャナにおいて、
前記ユーザインタフェースを介した前記プッシュスキャン指示を必要とせずに、前記通信インタフェースを介して接続される複数の前記情報処理装置それぞれから受信した前記送信対象情報には、前記送信対象情報を送信した前記情報処理装置にログインしているユーザを示す前記ユーザ情報が含まれる場合と、前記ユーザ情報が含まれない場合と、があり、
前記スキャナは、
前記ユーザ情報を含まない前記送信対象情報を送信した情報処理装置である第３種装置を、送信先の情報処理装置に指定可能にするか否かを設定可能であり、
前記スキャナはさらに、
前記メモリに複数の前記送信対象情報が記憶されており、かつ前記ログイン操作によってログインされている状態では、
前記第１種装置を選択肢として含み、前記第２種装置を選択肢として含まず、さらに前記第３種装置については、送信先の情報処理装置に指定可能にする設定がなされていれば選択肢として含み、送信先の情報処理装置に指定可能にする設定がなされていなければ選択肢として含まない、前記限定選択画面を、前記ユーザインタフェースに表示させ、前記限定選択画面からの選択によって前記プッシュスキャン指示における送信先の情報処理装置の指定を受け付け、
前記限定選択画面からの選択によって前記第１種装置または前記第３種装置が指定された前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された前記第１種装置または前記第３種装置に送信する、
ように構成されるスキャナ。
【請求項９】
請求項３に記載するスキャナにおいて、
前記スキャナは、
プッシュスキャンに対応するアイコンを含む待機画面を、前記ユーザインタフェースに表示させることが可能であり、
前記メモリに複数の前記送信対象情報が記憶されており、かつ前記ログイン操作によってログインされている状態で、前記アイコンへの操作を受け付けた場合に、
前記限定選択画面を前記ユーザインタフェースに表示させ、前記限定選択画面からの選択によって前記プッシュスキャン指示における送信先の情報処理装置の指定を受け付け、
前記限定選択画面からの選択によって前記第１種装置が指定された前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された前記第１種装置に送信する、
ように構成されるスキャナ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書に開示される技術分野は、プッシュスキャンが可能なスキャナに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
スキャナの機能として、スキャナへのユーザの操作に基づいて、送信先の情報処理装置の指定を受け付け、原稿をスキャンして画像データを生成し、その画像データをユーザが指定した情報処理装置に送信するプッシュスキャンが知られている。プッシュスキャンの構成が記載されている文献としては、例えば特許文献１がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－０３０１８２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
プッシュスキャンを指示する場合、ユーザがスキャナのユーザインタフェースを介して送信先の情報処理装置を指定する必要があり、誤って別のユーザの情報処理装置を指定してしまうことがある。その場合、その別のユーザの情報処理装置にスキャン結果の画像データが送信されてしまい、情報が流出してしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本明細書に開示されるスキャナは、トレイと、画像読取りユニットと、ユーザインタフェースと、通信インタフェースと、を備えるスキャナであって、前記スキャナは、前記ユーザインタフェースを介して、送信先の情報処理装置が指定されたプッシュスキャン指示を受け付け可能であり、前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、プッシュスキャン処理を実行し、前記プッシュスキャン処理では、前記トレイに載せられた原稿を前記画像読取りユニットを用いてスキャンして画像データを生成し、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された情報処理装置に送信し、前記スキャナはさらに、前記通信インタフェースを介して接続される情報処理装置から、送信対象情報を受信可能であり、前記送信対象情報を送信した前記情報処理装置の中から、前記プッシュスキャン処理による送信先の指定を受け付け、前記送信対象情報には、前記送信対象情報を送信した前記情報処理装置にログインしているユーザを示すユーザ情報が含まれる場合があり、前記スキャナはさらに、前記ユーザインタフェースを介して、ログイン操作を受け付け可能であり、前記ログイン操作によってログインされている状態では、前記スキャナにログインしているログインユーザと同じユーザを示す前記ユーザ情報が含まれる前記送信対象情報を送信した情報処理装置である第１種装置を、送信先の情報処理装置として指定した前記プッシュスキャン指示を受け付け可能とし、前記第１種装置を指定した前記プッシュスキャン指示を受け付けたことに応じて、前記プッシュスキャン処理では、生成した前記画像データを、前記通信インタフェースを介して、送信先に指定された前記第１種装置に送信し、前記スキャナにログインしているログインユーザと異なるユーザを示す前記ユーザ情報が含まれる前記送信対象情報を送信した情報処理装置である第２種装置を、送信先の情報処理装置として指定不可とする、ように構成されている。
【０００６】
本明細書に開示されるスキャナは、送信先の装置が指定されたプッシュスキャン指示を受け付け可能である。そして、スキャナは、ログインされている状態では、ログインユーザと異なるユーザがログインしている情報処理装置を、送信先として指定できなくする。これにより、プッシュスキャンを指示するログインユーザのスキャンデータが、他人の情報処理装置に誤送信される可能性が低減される。
【０００７】
上記スキャナの機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
【発明の効果】
【０００８】
本明細書に開示される技術によれば、プッシュスキャンが可能なスキャナにおいて、画像データの誤送信を低減できる技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本形態のＭＦＰの概略構成を示すブロック図である。
プッシュスキャン処理の手順を示すフローチャートである。
待機画面の例を示す説明図である。
装置リストの例を示す説明図である。
指示受付処理の手順を示すフローチャートである。
抽出処理の手順を示すフローチャートである。
選択画面の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、スキャナを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本明細書では、スキャン機能と通信機能とを含む複数の機能を実行可能な複合機（以下、「ＭＦＰ」とする）を開示する。
（【００１１】以降は省略されています）

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