TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024173344
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091699
出願日
2023-06-02
発明の名称
収納箱およびシート
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
主分類
B65D
5/56 20060101AFI20241205BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】収納物が壁面に擦れることによる紙粉の発生を抑制することができる収納箱およびシートを提供する。
【解決手段】収納箱は、印刷装置における印刷に用いられる印刷カセットを収納するための紙製の収納箱であって、印刷カセットは、収容物を内部に収容するケースを備え、ケースには、収容物を外部に排出する排出部が形成され、第一方向と交差するように延び且つ第一方向において互いに並んで配置される第一壁および第二壁と、第一壁の周縁から第二壁の周縁まで延びる周壁とを有し、第一壁と第二壁と周壁とで囲まれた空間に印刷カセットが配置される箱本体を備え、箱本体は、空間内に印刷カセットを配置した場合に、第一壁、第二壁および周壁の各壁面のうち、少なくとも、印刷カセットの外面のうち排出部が形成された第一外面に対向する第一壁面に、当該壁面を覆うコーティング部を有する。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
印刷装置における印刷に用いられる印刷カセットを収納するための紙製の収納箱であって、
前記印刷カセットは、収容物を内部に収容するケースを備え、
前記ケースには、前記収容物を外部に排出する排出部が形成され、
第一方向と交差するように延び且つ前記第一方向において互いに並んで配置される第一壁および第二壁と、前記第一壁の周縁から前記第二壁の周縁まで延びる周壁とを有し、前記第一壁と前記第二壁と前記周壁とで囲まれた空間に前記印刷カセットが配置される箱本体を備え、
前記箱本体は、前記空間内に前記印刷カセットを配置した場合に、前記第一壁、前記第二壁および前記周壁の各壁面のうち、少なくとも、前記印刷カセットの外面のうち前記排出部が形成された第一外面に対向する第一壁面に、当該壁面を覆うコーティング部を有すること
を特徴とする収納箱。
続きを表示(約 3,100 文字)
【請求項2】
前記ケースの外面は、前記印刷カセットの前記印刷装置への装着に供する突起部を有し、
前記箱本体は、前記空間内に前記印刷カセットを配置した場合に、前記第一壁、前記第二壁および前記周壁の各壁面のうち、前記ケースの外面のうち前記突起部が形成された第二外面に対向する第二壁面に、前記コーティング部を有すること
を特徴とする請求項1に記載の収納箱。
【請求項3】
前記突起部は、
前記排出部が形成された前記第一外面に形成された第一突起部と、
前記第一外面に交差する交差方向において前記第一外面とは反対側の外面である前記第二外面に形成された第二突起部と
を含み、
前記箱本体は、前記空間内に前記印刷カセットを配置した場合に、前記第一壁、前記第二壁および前記周壁の各壁面のうち、前記ケースの前記排出部および前記第一突起部が形成された前記第一外面に対向する前記第一壁面と、前記ケースの前記第二突起部が形成された前記第二外面に対向する前記第二壁面とのそれぞれに、前記コーティング部を有すること
を特徴とする請求項2に記載の収納箱。
【請求項4】
前記箱本体は、前記第一壁、前記第二壁および前記周壁の各壁面のうち、前記第一壁面および前記第二壁面を除く他の壁面において、前記コーティング部を非形成とすること
を特徴とする請求項3に記載の収納箱。
【請求項5】
前記箱本体はシートを折り曲げ箱状に組み立てて構成されたものであり、
前記コーティング部は、前記シートの表裏二面のうち、前記シートを箱形態に組み立てた場合に前記空間側とは反対の外側を向く第一面に形成されており、
前記第一壁面および前記第二壁面は、前記シートを箱形態に組み立てる場合に前記空間内へ向けて折り曲げられた部分において、前記空間内へ向けて配置された前記シートの前記第一面であること
を特徴とする請求項4に記載の収納箱。
【請求項6】
前記第一壁面は、前記第二壁の前記空間内を向く側の壁面であり、
前記印刷カセットは、前記ケースの前記排出部が形成された前記第一外面を、前記第二壁の前記第一壁面に向けた状態で、前記空間内に配置されること
を特徴とする請求項5に記載の収納箱。
【請求項7】
前記周壁は、
前記第一方向に直交する第二方向に互いに並んで配置される第三壁および第四壁と、
前記第一方向および前記第二方向に直交する第三方向に互いに並んで配置される第五壁および第六壁と
を含み、
前記第二壁は、
前記第一方向のうち前記第一壁から前記第二壁に向かう第一特定方向における前記第四壁の縁である第一接続端に接続し、前記第二方向のうち前記第四壁から前記第三壁に向かう第二特定方向に延びる第一雄フラップによって構成される第一雄フラップ層と、
前記第一特定方向における前記第三壁の縁である第二接続端に接続し、前記第一特定方向に延びる第一ヘッダ片、および前記第一特定方向における前記第一ヘッダ片の縁から折り返されて前記第一特定方向とは反対向きの第三特定方向に延びる第二ヘッダ片を有するヘッダと、
前記第一特定方向における前記第五壁の縁である第三接続端に接続し、前記第三方向のうち前記第五壁から前記第六壁に向かう第四特定方向に延びる第一サイドフラップ、および前記第一特定方向における前記第六壁の縁である第四接続端に接続し、前記第四特定方向とは反対向きの第五特定方向に延びる第二サイドフラップの少なくとも一方によって構成される第一中間フラップ層と
を含み、
前記第一雄フラップ層および前記第一中間フラップ層が、前記第一特定方向に向かって、前記第一中間フラップ層、前記第一雄フラップ層の順に積層されることで構成され、
前記第二壁は更に、前記ヘッダ、前記第一サイドフラップおよび前記第二サイドフラップのいずれかの先端に接続しており、折り返されることによって、前記第一特定方向における前記周壁の縁によって形成され前記空間に繋がる開口部分に配置される第一折返し片を含み、
前記第二壁が構成される場合に、前記第一折返し片は、前記第二壁を構成する各層のうち、最も、前記第三特定方向側の層として構成され、前記第一面を前記空間内に向けた状態で配置されること
を特徴とする請求項6に記載の収納箱。
【請求項8】
前記第一折返し片は前記ヘッダの先端に接続して設けられ、周縁部分に、前記第二壁の開封時に指を掛ける指掛け部を有すること
を特徴とする請求項7に記載の収納箱。
【請求項9】
前記第一壁は、
前記第一方向のうち前記第二壁から前記第一壁に向かう第六特定方向における前記周壁の縁に接続し、折り曲げられることで、前記第一方向に積層されて前記第一壁を構成する複数のフラップと、
前記複数のフラップのうちの一のフラップの先端に接続しており、折り返されることによって、前記第六特定方向における前記周壁の縁によって形成され前記空間に繋がる開口部分に配置される第二折返し片と
を含み、
前記第一壁が構成される場合に、前記第二折返し片は、前記周壁または前記複数のフラップのいずれかに設けられる係合部に係合すること、若しくは前記複数のフラップのいずれかに糊付けされることによって、前記第一壁を構成する各層のうち、最も、前記第六特定方向とは反対向きの第一特定方向側の層として構成され、前記第一面を前記空間内に向けた状態で保持されること
を特徴とする請求項5に記載の収納箱。
【請求項10】
前記周壁は、
前記第一方向に直交する第二方向に互いに並んで配置される第三壁および第四壁と、
前記第一方向および前記第二方向に直交する第三方向に互いに並んで配置される第五壁および第六壁と
を含み、
前記第一壁を構成する前記複数のフラップは、
前記第六特定方向における前記第三壁の縁である第五接続端に接続し、前記第二方向のうち前記第三壁から前記第四壁に向かう第三特定方向に延びる第二雄フラップによって構成される第二雄フラップ層と、
前記第六特定方向における前記第四壁の縁である第六接続端に接続し、前記第三特定方向とは反対向きの第二特定方向に延びる雌フラップによって構成される雌フラップ層と、
前記第六特定方向における前記第五壁の縁である第七接続端に接続し、前記第三方向のうち前記第五壁から前記第六壁に向かう第四特定方向に延びる第三サイドフラップ、および前記第六特定方向における前記第六壁の縁である第八接続端に接続し、前記第四特定方向とは反対向きの第五特定方向に延びる第四サイドフラップの少なくとも一方によって構成される第二中間フラップ層と
であり、
前記第一壁は、前記第二雄フラップ層、前記雌フラップ層および前記第二中間フラップ層が、前記第六特定方向に向かって、前記雌フラップ層、前記第二中間フラップ層、前記第二雄フラップ層の順に積層されることで構成され、
前記第二折返し片は、前記雌フラップの先端に接続し、折り返されることによって、前記第六特定方向における前記周壁の縁によって形成され前記空間に繋がる開口部分に配置されること
を特徴とする請求項9に記載の収納箱。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納箱およびシートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
引用文献1には、印刷に用いられるインクが充填され印刷装置に装着されるインクカートリッジを収納する収納箱が開示されている。インクカートリッジは包装袋に入れられて減圧包装された状態で収納箱に収納される。収納箱はインクカートリッジに限らず、例えば、印刷に用いられる被印刷媒体が収容された印刷カセットを収納するパッケージとしても利用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-208785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の観点から、包装袋を用いずに印刷カセットを収納箱に収納する試みが検討されている。しかしながら、印刷カセットの外面や突起物等が収納箱の壁面に擦れると、紙粉が生ずる場合がある。紙粉が付着した印刷カセットが印刷装置に装着されると、紙粉による印刷結果への影響が生ずる可能性があった。
【0005】
本発明の目的は、収納物が壁面に擦れることによる紙粉の発生を抑制することができる収納箱およびシートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、例えば以下の態様を開示する。
【0007】
本発明の第一態様によれば、印刷装置における印刷に用いられる印刷カセットを収納するための紙製の収納箱であって、前記印刷カセットは、収容物を内部に収容するケースを備え、前記ケースには、前記収容物を外部に排出する排出部が形成され、第一方向と交差するように延び且つ前記第一方向において互いに並んで配置される第一壁および第二壁と、前記第一壁の周縁から前記第二壁の周縁まで延びる周壁とを有し、前記第一壁と前記第二壁と前記周壁とで囲まれた空間に前記印刷カセットが配置される箱本体を備え、前記箱本体は、前記空間内に前記印刷カセットを配置した場合に、前記第一壁、前記第二壁および前記周壁の各壁面のうち、少なくとも、前記印刷カセットの外面のうち前記排出部が形成された第一外面に対向する第一壁面に、当該壁面を覆うコーティング部を有することを特徴とする収納箱が提供される。
【0008】
箱本体の空間内に印刷カセットが配置された場合に、空間を囲む壁面のうち、ケースにおいて排出部が形成された第一外面に対向する第一壁面を覆うコーティング部は、排出部が壁面に直接接触しないように壁面を保護する。故に収納箱は紙粉の発生を抑制し、紙粉の付着による印刷品質の低下を防ぎ、印刷カセットの品質を担保することができる。
【0009】
本発明の第二態様によれば、内部に収容する収容物を外部に排出する排出部が形成されたケースを備え、印刷装置における印刷に用いられる印刷カセットを収納するための紙製の収納箱が、組み付けられることで形成されるように構成されるシートであって、前記収納箱は、第一方向と交差するように延び且つ前記第一方向において互いに並んで配置される第一壁および第二壁と、前記第一壁の周縁から前記第二壁の周縁まで延びる周壁とを有し、前記第一壁と前記第二壁と前記周壁とで囲まれた空間に前記印刷カセットが配置される箱本体を備え、前記箱本体は、前記空間内に前記印刷カセットを配置した場合に、前記第一壁、前記第二壁および前記周壁の各壁面のうち、少なくとも、前記印刷カセットの外面のうち前記排出部が形成された第一外面に対向する第一壁面に、当該壁面を覆うコーティング部を有することを特徴とするシートが提供される。故に第二態様は第一態様と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
収納箱1Aを右前上方から見た斜視図である。
収納箱1Aを左後下方から見た斜視図である。
収納箱1Aの平面図である。
収納箱1Aの底面図である。
台紙100Aを示す展開図である。
収納箱1Aの底壁4を右後下方から見た斜視図である。
底壁4を組み立てる前の収納箱1Aを右後下方から見た斜視図である。
図7の続きであり、底壁4を組み立てる途中の収納箱1Aを右後下方から見た斜視図である。
図8の続きであり、底壁4を組み立てる途中の収納箱1Aを右後下方から見た斜視図である。
天壁5を組み立てる前の収納箱1Aを右前上方から見た斜視図である。
図9の続きであり、天壁5を組み立てる途中の収納箱1Aを右前上方から見た斜視図である。
収納箱1Bを右前上方から見た斜視図である。
台紙100Bを示す展開図である。
底壁4を組み立てる前の収納箱1Cを左前下方から見た斜視図である。
底壁4を組み立てる途中の収納箱1Cを左前下方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
他の特許を見る