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公開番号
2024172363
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090026
出願日
2023-05-31
発明の名称
液体吐出システム
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20241205BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】多様な階調の画像を形成することを可能にする。
【解決手段】印刷システムは、主走査方向に並ぶ複数のノズル列を有するヘッド、ヘッドを主走査方向に移動させる移動機構、及び、コントローラを含むプリンタと、プリンタに接続されコントローラを含む外部装置とを備えている。外部装置のコントローラは、画像データに含まれる特定の画素の画素値に基づいて、4つのノズルのそれぞれから吐出される個別インク量を決定する決定処理を実行可能である。プリンタのコントローラは、ヘッドが正又は逆走査方向に移動しているときに、用紙の所定領域に4つのノズルのそれぞれから決定された個別インク量のインクを吐出させるように、ヘッドを制御する吐出走査を実行可能である。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
第1方向に沿った複数のノズルを有する第1ノズル列と、前記第1方向に沿った複数のノズルを有する第2ノズル列とが、前記第1方向と交差する第2方向に並んで配列されたヘッドと、
前記ヘッドと記録媒体の一方を前記ヘッドと前記記録媒体の他方に対して前記第2方向に相対的に移動させる移動機構と、
コントローラシステムと、を備えており、
前記コントローラシステムは、
画像データに含まれる特定の画素の画素値に基づいて、前記複数のノズルのうちの第1ノズル及び第2ノズルのそれぞれから吐出される個別液体量を決定する決定処理と、
前記移動機構による前記ヘッドと前記記録媒体との相対移動中において、前記記録媒体の特定領域に前記第1ノズルと前記第2ノズルとの少なくともいずれかから前記記録媒体に同色の液体を吐出させる吐出処理であって、前記決定処理により決定された前記個別液体量の液体を吐出させるように、前記ヘッドを制御する吐出処理とを実行可能であることを特徴とする液体吐出システム。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
前記第1ノズルは、1吐出周期内の吐出期間において、M種類(Mは2以上の整数)の液体量のいずれかの液体を吐出可能であり、
前記第2ノズルは、1吐出周期内の吐出期間において、N種類(Nは2以上の整数)の液体量のいずれかの液体を吐出可能であり、
前記コントローラシステムは、
前記決定処理において、前記第1ノズルから吐出される液体の前記個別液体量を前記M種類の液体量のいずれかに決定し、前記第2ノズルから吐出される液体の前記個別液体量を前記N種類の液体量のいずれかに決定することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項3】
前記第1ノズルは前記第1ノズル列に含まれ、
前記第2ノズルは前記第2ノズル列に含まれ、
前記第1ノズルと前記第2ノズルとが前記第2方向に重なる位置に配置されており、
前記コントローラシステムは、
前記吐出処理において、前記移動機構による前記ヘッドと前記記録媒体との1回の相対移動中において、前記特定領域に前記第1ノズルと前記第2ノズルとから液体を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項4】
前記移動機構は、前記第2方向に前記ヘッドを移動させることが可能であり、
前記コントローラシステムは、
前記吐出処理において、
前記移動機構による1回目の前記ヘッドの移動中において、前記特定領域に前記第1ノズル又は前記第2ノズルから液体を吐出させ、
前記移動機構による2回目の前記ヘッドの移動中において、前記特定領域に前記第1ノズル又は前記第2ノズルから液体を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項5】
前記記録媒体を前記第1方向に搬送する搬送機構をさらに備え、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルは前記第1ノズル列に含まれ、
前記コントローラシステムは、
前記吐出処理において、
前記1回目の前記ヘッドの移動中において、前記第1ノズルから液体を吐出させ、前記搬送機構による記録媒体の搬送後の前記2回目の前記ヘッドの移動中において前記第2ノズルから液体を吐出させることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出システム。
【請求項6】
前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを検出する検出手段をさらに備えており、
前記コントローラシステムは、
前記決定処理において、前記特定の画素の画素値に基づいて第1液体量及び前記第1液体量よりも大きい第2液体量を導出し、前記第1ノズル及び前記第2ノズルのうち前記異常ノズルが存在する場合、前記異常ノズルの前記個別液体量として前記第1液体量を決定し、前記異常ノズル以外のノズルの前記個別液体量として前記第2液体量を決定することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項7】
前記コントローラシステムは、
前記決定処理において、前記特定の画素の画素値に基づいて第1液体量及び前記第1液体量よりも大きい第2液体量を導出し、ある前記ノズルの前記個別液体量として前記第1液体量及び前記第2液体量の一方を決定した後、当該ノズルの前記個別液体量として前記第1液体量及び前記第2液体量の他方を決定することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項8】
前記コントローラシステムは、
一の記録媒体に対して印刷が実行される際の前記決定処理において、前記第1液体量及び前記第2液体量の一方を同じ前記ノズルの前記個別液体量として決定されることを許容し、
一の記録媒体に対する印刷が終了した後に実行される、別の記録媒体に対して印刷が実行される際の前記決定処理において、前回の前記決定処理において前記第1液体量及び前記第2液体量の一方が前記個別液体量として決定されたノズルに対し、前記第1液体量及び前記第2液体量の他方が前記個別液体量として決定されるようにすることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出システム。
【請求項9】
前記第1ノズルに供給される液体を収容する第1収容部と、
前記第2ノズルに供給される液体を収容する第2収容部と、をさらに備え、
前記コントローラシステムは、
前記決定処理において、前記特定の画素の画素値に基づいて第1液体量及び前記第1液体量よりも大きい第2液体量を導出し、前記第1収容部の液体量が閾値以下であり前記第2収容部の液体量が前記閾値を超えている場合、前記第1ノズルの前記個別液体量として前記第1液体量を決定し、前記第1ノズル以外のノズルの前記個別液体量として前記第2液体量を決定することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項10】
前記記録媒体を前記第1方向に搬送する搬送機構をさらに備え、
前記移動機構は、前記第2方向の一方及び他方に前記ヘッドを移動させることが可能であり、
前記コントローラシステムは、
前記吐出処理において、前記移動機構により前記第2方向の一方へ前記ヘッドを移動させる1回目の相対移動中に、前記第1ノズル、前記第2ノズルの順に液体を吐出させ、前記搬送機構による記録媒体の搬送後に前記移動機構により前記第2方向の他方へ前記ヘッドを移動させる2回目の相対移動中に、前記第2ノズル、前記第1ノズルの順に液体を吐出させ、
前記決定処理において、前記1回目の相対移動の場合と前記2回目の相対移動の場合とのいずれにおいてもそれぞれの前記特定領域に吐出される総液体量が同じである場合、当該特定領域に吐出される液体の液体量の順が同じになるように、前記個別液体量を決定することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に液体を吐出するヘッドを有する液体吐出システムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、カラーインクを吐出する複数のノズルが副走査方向に配列されてなるノズル列が主走査方向に3列配列され、黒インクを吐出する複数のノズルが副走査方向に配列されてなるノズル列が主走査方向に3列配列された記録ヘッドを有するインクジェットプリンタについて記載されている。6列のノズル列を構成する複数のノズルは、主走査方向に重なる位置に配置されている。これにより、インクジェットプリンタでは、白黒印字モードにおいて、カラー印字モードのときの3倍の速度で印字可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平1-216852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいては、複数のノズルそれぞれからどのようなインク量を吐出するかについて開示されていない。一般的に、1つのノズルから吐出可能な液体量のバリエーションには限りがあるため、特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいては、多様な階調の画像を形成することができない。
【0005】
そこで、本発明の目的は、多様な階調の画像を形成することが可能な液体吐出システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の液体吐出システムは、第1方向に沿った複数のノズルを有する第1ノズル列と、前記第1方向に沿った複数のノズルを有する第2ノズル列とが、前記第1方向と交差する第2方向に並んで配列されたヘッドと、前記ヘッドと記録媒体の一方を前記ヘッドと前記記録媒体の他方に対して前記第2方向に相対的に移動させる移動機構と、コントローラシステムと、を備えており、前記コントローラシステムは、画像データに含まれる特定の画素の画素値に基づいて、前記複数のノズルのうちの第1ノズル及び第2ノズルのそれぞれから吐出される個別液体量を決定する決定処理と、前記移動機構による前記ヘッドと前記記録媒体との相対移動中において、前記記録媒体の特定領域に前記第1ノズルと前記第2ノズルとの少なくともいずれかから前記記録媒体に同色の液体を吐出させる吐出処理であって、前記決定処理により決定された前記個別液体量の液体を吐出させるように、前記ヘッドを制御する吐出処理とを実行可能である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の液体吐出システムによると、画素値に応じて、第1ノズル及び第2ノズルそれぞれの個別液体量が決定され、各個別液体量の液体が記録媒体の特定領域に向けて吐出される。つまり、特定の画素に応じたドットが、第1ノズル及び第2ノズルのそれぞれから個別液体量の液体が特定領域に吐出されることにより形成される。この場合、特定の画素に応じたドットが、1つのノズルから所定液体量の液体が特定領域に向けて吐出されることにより形成される場合に比べ、多様な階調の画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1実施形態に係る印刷システムの全体構成を示す平面図である。
図1に示すヘッドの断面図である。
キャップ内に配置された検出用電極、及び、検出用電極と高電圧電源回路及び判定回路との接続関係を説明するための図である。
(a)はノズルからインクが吐出された場合の検出用電極の電圧値の変化を示す図であり、(b)はノズルからインクが吐出されなかった場合の検出用電極の電圧値の変化を示す図である。
図1の印刷システムの電気的構成を示すブロック図である。
ノズルの吐出検査時の動作を示すフローチャートである。
画像データのデータ状のイメージ図である。
図1に示す印刷システムで印刷を実行する際の外部装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図8に示す印刷データの生成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
35種類の合計インク量のそれぞれに対応する4種類のインク量の組合せを示す図である。
図9に示す第2決定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図1に示す印刷システムで印刷を実行する際のプリンタの処理手順の一例を示すフローチャートである。
印刷処理により用紙に形成されたドットの一部を示し、4つのノズルから吐出されたインクが所定領域内に着弾し用紙にドットが形成された状況図である。
本発明の第2及び第3実施形態に係る印刷システムにより、用紙にドットが形成される状況を示す図であり、(a)はノズルからインクが吐出されていないときの状況を示し、(b)はノズルから「小」のインク量のインクが吐出されたときの状況を示し、(c)はノズルから「中」のインク量のインクが吐出されたときの状況を示し、(d)はノズルから「大」のインク量のインクが吐出されたときの状況を示す。
本発明の第3実施形態に係る印刷システムで実行される第2決定処理の処理手順の一部を示すフローチャートである。
本発明の第4実施形態に係る印刷システムで実行される第2決定処理の処理手順の一部を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
図1に示すように、本実施形態に係る印刷システム(本発明の「液体吐出システム」)100は、プリンタ101(本発明の「液体吐出装置」)と、プリンタ101のコントローラ90(後述する)と情報を送受信可能に接続された外部装置102とを含む。
【0010】
図1~図5を参照し、プリンタ101の全体構成、及び、プリンタ101の各部の構成について説明する。プリンタ101は、図1に示すように、下面10Aに複数のノズルNが形成されたヘッド10と、ヘッド10を主走査方向に移動させる移動機構30と、用紙1(本発明の「記録媒体」)を下方から支持するプラテン40と、用紙1を搬送方向に搬送する搬送機構50と、メンテナンスユニット70と、コントローラ90とを備えている。主走査方向(本発明の「第2方向」)は、図1中左右方向であって、鉛直方向と直交する方向である。搬送方向は、主走査方向及び鉛直方向と直交する副走査方向(本発明の「第1方向」)である。
(【0011】以降は省略されています)
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