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公開番号2024171382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088347
出願日2023-05-30
発明の名称充電器
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20241205BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】複雑な通信を行うことなくバッテリに適した制御で充電できる充電器を提供する。
【解決手段】充電器は2つの基板を備える。一方の基板は、接点端子、識別回路、コネクタを有する。他方の基板は、充電回路、コネクタ、CPU、フラッシュメモリを有する。識別回路は端子情報を有する。一方の基板と他方の基板とはコネクタにより互いに接続される。端子情報は接点端子の種類に対応する。フラッシュメモリには端子情報と充電電流値の対応関係が記憶される。CPUは識別回路から端子情報を取得する(S22)。CPUはフラッシュメモリに記憶された対応関係を参照し、取得した端子情報に基づき、装着されたバッテリに応じた充電電流値を選択し(S25)、充電電力PBの大きさを決定する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
電池端子を有するバッテリを外部電源から供給される電力により充電する充電器において、
第1基板及び第2基板を備え、
前記第1基板は、
前記電池端子と電気的に接続可能な接点端子と、
前記接点端子の種類を識別するための端子識別情報を有する識別回路と、
前記接点端子及び前記識別回路に電気的に接続する第1コネクタとを備え、
前記第2基板は、
前記外部電源から供給される電力を受電可能な受電部と、
前記受電部及び前記第1コネクタに電気的に接続する第2コネクタと、
前記第2コネクタに電気的に接続する制御部と、
前記制御部に電気的に接続し、前記接点端子に電気的に接続した前記バッテリを充電するための充電電力を示す電力値と、前記端子識別情報との対応関係を複数記憶する記憶部とを備え、
前記制御部は、
前記識別回路から前記端子識別情報を取得する第1取得処理と、
前記記憶部に記憶された前記対応関係を参照し、前記第1取得処理により取得された前記端子識別情報に対応する前記電力値に基づき、前記充電電力の大きさを決定する決定処理とを実行すること
を特徴とする充電器。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記外部電源が供給できる最大電力の値を取得する第2取得処理を実行し、
前記決定処理において、
前記第1取得処理により取得された前記端子識別情報に対応する前記電力値を選択し、
選択した前記電力値と、前記第2取得処理により取得された前記最大電力の値とを比較し、
前記電力値が前記最大電力の値以下である場合、前記充電電力の大きさを、選択した前記電力値に決定し、
前記電力値が前記最大電力の値よりも大きい場合、前記充電電力の大きさを、前記第2取得処理により取得された前記最大電力以下の値に決定すること
を特徴とする請求項1に記載の充電器。
【請求項3】
前記第2基板は、
USBPD(Universal Serial Bus Power Delivery)規格に準ずる接続で前記外部電源と接続可能であり、前記外部電源から供給される電力を中継するUSBポートを備え、
前記制御部は、
前記外部電源が前記USBPD規格に準じた給電を実行できるか否かを判定する第1判定処理を実行し、
前記第1判定処理により、前記外部電源が前記USBPD規格に準じた給電を実行できると判定された場合、前記決定処理において前記充電電力の大きさを、前記外部電源との前記USBPD規格に準じたネゴシエーションに基づき決定すること
を特徴とする請求項1に記載の充電器。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第1判定処理により、前記外部電源が前記USBPD規格に準じた給電を実行できないと判定された場合、前記USBPD規格とは異なる急速給電規格であって、USB規格の標準電力よりも大きい電力を給電する急速給電規格に準じた給電を実行できるか否かを判定する第2判定処理を実行し、
前記第2判定処理により、前記外部電源が前記急速給電規格に準じた給電を実行できると判定された場合、前記決定処理において前記充電電力の大きさを、前記急速給電規格に準ずる電力の大きさに基づき決定し、
前記第2判定処理により、前記外部電源が前記急速給電規格に準じた給電を実行できないと判定された場合、前記決定処理において前記充電電力の大きさを、前記USB規格の標準電力値に決定すること
を特徴とする請求項3に記載の充電器。
【請求項5】
前記制御部は、
外部端末に記憶された前記充電電力と前記端子識別情報との前記対応関係を受信する受信処理と、
前記記憶部に記憶された前記対応関係を、前記受信処理において受信された前記対応関係に更新する更新処理とを実行すること
を特徴とする請求項1に記載の充電器。
【請求項6】
前記第1基板を収納する第1基板ケースと、
前記第2基板を収納する第2基板ケースとを有すること
を特徴とする請求項1に記載の充電器。
【請求項7】
前記第1基板及び前記第2基板を収納する充電器ケースを有すること
を特徴とする請求項1に記載の充電器。
【請求項8】
前記識別回路は、所定の電力が入力されることにより前記接点端子の種類に応じた電位状態を示すこと
を特徴とする請求項1に記載の充電器。
【請求項9】
前記バッテリを装着する装着部を有し、
前記第1基板は、前記装着部に装着された前記バッテリの種類を識別するためのバッテリ識別情報を検出する検出部を有し、
前記記憶部は、前記充電電力を示す前記電力値、前記端子識別情報、及び前記バッテリ識別情報の前記対応関係を複数記憶し、
前記制御部は、
前記検出部が検出した前記バッテリ識別情報を取得する第3取得処理を実行し、
前記決定処理において、前記記憶部に記憶された前記対応関係を参照し、前記第1取得処理により取得された前記端子識別情報及び前記第3取得処理により取得された前記バッテリ識別情報に対応する前記電力値に基づき、前記充電電力を決定すること
を特徴とする請求項1に記載の充電器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、充電器に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の充電器は、充電器本体及びアダプターを有する。充電器は、アダプターを着脱可能に装着する。充電器本体は、パワー端子、本体コネクタ、充電電流を供給する電源部、及び充電電流を制御する制御部を含む。アダプターは、複数種類の充電池に対して一対一で対応する。アダプターは、パワー端子に接続するコネクタ、コネクタに電気的に接続し且つ充電池に接続する充電器端子、及びROMを含む。ROMは、本体コネクタと電気的に接続し且つ充電電流を制御するための充電制御方法を記憶する。充電器は、ROMに記憶された充電制御方法に従って、制御部により充電電流を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-335267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記充電器において、制御部は充電器本体に設けられ、ROMはアダプターに設けられる。ROMには充電制御方法としてプログラムが記憶される。制御部は、充電制御方法に関するデータを記憶していないので、ROMからプログラムを取得する必要がある。プログラムはデータ量が多いので、ROMからプログラムを取得する場合に、例えば充電器本体とアダプターとの間で通信エラーが生じる可能性がある。この場合、制御部は、アダプターに応じた適切な方法で充電電流を制御できないという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、複雑な通信を行うことなくバッテリに適した制御で充電できる充電器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る充電器は、電池端子を有するバッテリを外部電源から供給される電力により充電する充電器において、第1基板及び第2基板を備え、前記第1基板は、前記電池端子と電気的に接続可能な接点端子と、前記接点端子の種類を識別するための端子識別情報を有する識別回路と、前記接点端子及び前記識別回路に電気的に接続する第1コネクタとを備え、前記第2基板は、前記外部電源から供給される電力を受電可能な受電部と、前記受電部及び前記第1コネクタに電気的に接続する第2コネクタと、前記第2コネクタに電気的に接続する制御部と、前記制御部に電気的に接続し、前記接点端子に電気的に接続した前記バッテリを充電するための充電電力を示す電力値と、前記端子識別情報との対応関係を複数記憶する記憶部とを備え、前記制御部は、前記識別回路から前記端子識別情報を取得する第1取得処理と、前記記憶部に記憶された前記対応関係を参照し、前記第1取得処理により取得された前記端子識別情報に対応する前記電力値に基づき、前記充電電力の大きさを決定する決定処理とを実行することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る充電器によれば、制御部は第1基板の識別回路から端子識別情報を取得し、端子識別情報に基づき充電電流を決定する。端子識別情報は接点端子の種類を識別するための情報であるので、制御部はプログラムを取得する場合のように複雑な通信を行う必要がない。よって、充電器は複雑な通信を行うことなくバッテリに適した制御で充電できる。
【0008】
充電器において、前記制御部は、前記外部電源が供給できる最大電力の値を取得する第2取得処理を実行し、前記決定処理において、前記第1取得処理により取得された前記端子識別情報に対応する前記電力値を選択し、選択した前記電力値と、前記第2取得処理により取得された前記最大電力の値とを比較し、前記電力値が前記最大電力の値以下である場合、前記充電電力の大きさを、選択した前記電力値に決定し、前記電力値が前記最大電力の値よりも大きい場合、前記充電電力の大きさを、前記第2取得処理により取得された前記最大電力以下の値に決定してもよい。この場合、充電器は端子識別情報に対応する仮充電電力と、外部電源が供給できる最大電力とを比較して充電電力を決定する。よって、充電器は種々の外部電源に対応できる。
【0009】
充電器において前記第2基板は、USBPD(Universal Serial Bus Power Delivery)規格に準ずる接続で前記外部電源と接続可能であり、前記外部電源から供給される電力を中継するUSBポートを備え、前記制御部は、前記外部電源が前記USBPD規格に準じた給電を実行できるか否かを判定する第1判定処理を実行し、前記第1判定処理により、前記外部電源が前記USBPD規格に準じた給電を実行できると判定された場合、前記決定処理において前記充電電力の大きさを、前記外部電源との前記USBPD規格に準じたネゴシエーションに基づき決定してもよい。この場合、充電器はUSBPD規格に基づき充電電力を決定できるので、短時間でバッテリを充電できる。
【0010】
充電器において、前記制御部は、前記第1判定処理により、前記外部電源が前記USBPD規格に準じた給電を実行できないと判定された場合、前記USBPD規格とは異なる急速給電規格であって、USB規格の標準電力よりも大きい電力を給電する急速給電規格に準じた給電を実行できるか否かを判定する第2判定処理を実行し、前記第2判定処理により、前記外部電源が前記急速給電規格に準じた給電を実行できると判定された場合、前記決定処理において前記充電電力の大きさを、前記急速給電規格に準ずる電力の大きさに基づき決定し、前記第2判定処理により、前記外部電源が前記急速給電規格に準じた給電を実行できないと判定された場合、前記決定処理において前記充電電力の大きさを、前記USB規格の標準電力値に決定してもよい。この場合、外部電源が急速給電規格に準じた規格で給電を実行できる場合には、充電器は急速給電規格に準ずる電力に基づきバッテリを充電するので、USB規格の標準電力に基づきバッテリを充電する場合と比較して短時間で充電できる。また、外部電源が急速給電規格に準じた規格で給電を実行できない場合には、充電器はUSB規格の標準電力に基づきバッテリを充電するので、種々の外部電源から受電できる。
(【0011】以降は省略されています)

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