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公開番号
2025012868
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023116029
出願日
2023-07-14
発明の名称
電動圧縮機
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
H02K
3/38 20060101AFI20250117BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】回転軸の軸方向における電動圧縮機の小型化を図りつつも、各相の引出線とコイルエンドとの絶縁を確保するとともに、コイルを冷却すること。
【解決手段】モータ室内に吸入された冷媒が、各貫通孔92を介して第2コイルエンド33に向けて流れるため、U相コイル28U、V相コイル28V、及びW相コイル28Wが冷媒によって効率良く冷却される。カバー端面71において、第1面81が第2面82よりも第2コイルエンド33から離れた位置に配置されている。第1面81に配置されている延在部78と第2コイルエンド33との間における貫通孔92を介した絶縁距離が長くなる。第2面82が第1面81よりも第2コイルエンド33に近付いていることにより生じるスペースを有効利用することにより、回転軸15の軸方向における電動圧縮機の小型化が図られる。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
回転軸と、
前記回転軸の回転によって流体を圧縮する圧縮部と、
前記回転軸を回転させるモータと、
前記モータを収容するモータ室を有するとともに前記モータ室内に流体が吸入されるハウジングと、を備え、
前記モータは、ステータを備え、
前記ステータは、
前記ハウジングに固定されるステータコアと、
前記ステータコアに複数相の巻線が集中巻きでそれぞれ巻回されることで形成される複数相のコイルと、
前記ステータコアにおける前記回転軸の軸方向に位置するコア端面に対して配置されるとともに前記コイルと前記コア端面との間を絶縁するインシュレータと、
前記各相のコイルの一部であるとともに前記コア端面から突出するコイルエンドと、
前記各相の巻線の一部であるとともに前記各相のコイルエンドからそれぞれ引き出される引出線と、
前記各相の引出線の端部同士が電気的に接続されることにより中性点を構成する中性点接続部と、
前記コイルエンドに対して前記コア端面とは前記軸方向において反対側に配置される絶縁性のカバー部材と、を備え、
前記巻線は、導線と、前記導線の外周側に施される被膜と、を有し、
前記カバー部材は、前記コイルエンドとは前記軸方向において反対側に位置するカバー端面を有し、
前記カバー端面には、前記中性点接続部を収納する絶縁性の収納部が設けられており、
前記各相の引出線は、
前記被膜の外周側が絶縁部材によって被覆されている被覆部と、
前記絶縁部材が配置されず、前記中性点接続部を含み、且つ、前記中性点接続部に連続するとともに前記収納部から所定長さ分だけ前記収納部外へ延在している部分である延在部を有する非被覆部と、を有し、
前記カバー端面は、
前記収納部、及び前記延在部が配置される第1面と、
前記第1面とは異なる面である第2面と、を有し、
少なくとも前記第1面には、前記モータ室内に吸入された流体を前記コイルエンドに向けて流す貫通孔が形成されている電動圧縮機であって、
前記第1面は、前記第2面よりも前記コイルエンドから離れた位置に配置されていることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記モータを駆動するインバータと、
前記インバータに電気的に接続されている導電部材と、を備え、
前記ステータは、
前記各相のコイルエンドから引き出されるリード線と、
前記導電部材と前記リード線とを電気的に接続する接続端子を内部に収容する絶縁性のクラスタブロックと、を備え、
前記クラスタブロックは、前記カバー部材に対して、前記軸方向において前記収納部とは重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記カバー部材は、前記延在部を前記回転軸の径方向外側から覆う絶縁用壁部を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記第1面及び前記第2面は、互いに平行に延びる平坦面状であり、
前記カバー端面は、前記第1面と前記第2面とを接続する接続面を有し、
前記接続面は、前記第1面及び前記第2面に対して斜めに延びるテーパ状であることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記カバー部材は、前記被覆部における前記第2面から離れる方向への移動を規制する規制部を有していることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
電動圧縮機は、回転軸と、圧縮部と、モータと、ハウジングと、を備えている。圧縮部は、回転軸の回転によって流体を圧縮する。モータは、回転軸を回転させる。ハウジングは、モータ室を有している。モータ室は、モータを収容する。モータ室内には、流体が吸入される。
【0003】
モータは、ステータを備えている。ステータは、ステータコアと、複数相のコイルと、インシュレータと、を備えている。ステータコアは、ハウジングに固定されている。各相のコイルは、ステータコアに複数相の巻線が集中巻きでそれぞれ巻回されることで形成されている。インシュレータは、ステータコアにおける回転軸の軸方向に位置するコア端面に対して配置されている。インシュレータは、コイルとコア端面との間を絶縁している。
【0004】
モータは、コイルエンドと、引出線と、中性点接続部と、を備えている。コイルエンドは、各相のコイルの一部であるとともにコア端面から突出している。引出線は、各相の巻線の一部であるとともに各相のコイルエンドからそれぞれ引き出されている。中性点接続部は、各相の引出線の端部同士が電気的に接続されることにより中性点を構成している。
【0005】
中性点接続部は、例えば、コイルエンドに対して、固定糸によって縛り付けられることにより固定されている場合がある。しかしながら、この場合、中性点接続部をコイルエンドに対して固定糸によって縛り付ける工程が必要となる。したがって、作業工程が煩雑化してしまうため好ましくない。
【0006】
そこで、例えば特許文献1のように、中性点接続部を収容する収容部材を備えている電動圧縮機が知られている。これによれば、固定糸によって中性点接続部をコイルエンドに対して縛り付ける工程が不要となるため、作業工程が簡素化される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-129944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような電動圧縮機において、ステータは、コイルエンドに対してコア端面とは回転軸の軸方向において反対側に配置される絶縁性のカバー部材を備えている場合がある。カバー部材は、コイルエンドとは回転軸の軸方向において反対側に位置するカバー端面を有している。カバー端面には、中性点接続部を収納する絶縁性の収納部が設けられている。これによれば、中性点接続部を収納する収納部が、例えば、インシュレータの外周側に設けられている場合に比べると、回転軸の径方向において電動圧縮機の小型化を図ることができる。
【0009】
ところで、巻線は、導線と、導線の外周側に施される被膜と、を有している。そして、各相の引出線は、絶縁性を確保するために、例えば、巻線の被膜の外周側がチューブ状の樹脂製の絶縁部材によって被覆されている。したがって、各相の引出線は、被膜の外周側が絶縁部材によって被覆されている被覆部を有している。
【0010】
また、上述したように、中性点接続部が絶縁性の収納部に収納されている場合、中性点接続部の絶縁性を確保するために、例えば、樹脂を収納部内に流し込んで硬化させることにより収納部内を樹脂により封止することが考えられる。このとき、例えば、各相の引出線における収納部内に位置する部分が絶縁部材によって被覆されていると、収納部内に流し込まれる樹脂が絶縁部材にくっつき難くなることがあるため、収納部内を樹脂により封止することが困難となる虞がある。そこで、各相の引出線において、中性点接続部を含み、且つ、少なくとも収納部内に位置する部分には、絶縁部材が配置されない。さらには、収納部の設計寸法の誤差等を考慮して、各相の引出線は、収納部から所定長さ分だけ収納部外へ延在する部分にも絶縁部材が配置されないことが考えられる。このように、各相の引出線は、絶縁部材が配置されず、中性点接続部を含み、且つ、中性点接続部に連続するとともに収納部から所定長さ分だけ収納部外へ延在している部分である延在部を有する非被覆部を有している場合がある。これによれば、収納部の設計寸法の誤差があったとしても、各相の引出線における収納部内に位置する部分を、絶縁部材が配置されない非被覆部として確実に挿入することができる。したがって、収納部内を樹脂により確実に封止することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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