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公開番号
2024169223
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023086512
出願日
2023-05-25
発明の名称
液滴吐出ヘッド
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/14 20060101AFI20241128BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】高い駆動周波数で圧電素子を駆動させる場合にも、圧電素子に付与する駆動電圧を低くでき、かつ、ノズルから安定して液滴を吐出させることができるようにする。
【解決手段】ヘッドは、ノズルの直径D[μm]及びノズルのテーパー角度θ[°]が下記式(1)(2)(3)を満たす。
θ≧2.1×D-36.4 ・・・式(1)
D>22 ・・・式(2)
θ<45 ・・・式(3)
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ノズルと前記ノズルに連通する圧力室とを含む流路を有する流路部材と、
前記流路部材に固定され、前記圧力室内の液体に圧力を付与して前記ノズルから液滴を吐出させる圧電素子と、を備え、
前記流路の固有周波数Frが120kHz以上であり、
前記ノズルの直径D[μm]及び前記ノズルのテーパー角度θ[°]が下記式(1)(2)(3)を満たすことを特徴とする、液滴吐出ヘッド。
θ≧2.1×D-36.4 ・・・式(1)
D>22 ・・・式(2)
θ<45 ・・・式(3)
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記圧電素子の限界駆動周波数が50kHz以上であることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項3】
前記ノズルの直径D[μm]がさらに下記式(2’)を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
D≧25 ・・・式(2’)
【請求項4】
前記ノズルは金属部材で画定され、
前記ノズルのテーパー角度θ[°]がさらに下記式(3’)を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
θ≦25 ・・・式(3’)
【請求項5】
前記ノズルの直径D[μm]及び前記ノズルのテーパー角度θ[°]がさらに下記式(1’)を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
θ≧2.1×D-18.2 ・・・式(1’)
【請求項6】
前記ノズルの厚みが50μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項7】
前記ノズルは、液滴が吐出される一端と、前記一端よりも前記圧力室に近い他端とを有し、前記一端から前記他端に亘って一定の前記テーパー角度を有することを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項8】
前記ノズルが一列300dpi以上のピッチで配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
【請求項9】
前記ノズルの開口が円形状であることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッド。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ノズルの直径が18~22μmという条件で、50kHz以上の駆動周波数で圧電素子を駆動させる場合、ノズルのテーパー角度が6°以上であると、ノズルから安定して液体を吐出させることができる点が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-84283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高速記録を行うため、駆動周波数をより高くすることが考えられる。駆動周波数を高めるための手段の1つは、流路の固有周波数Frを高めることである。
【0005】
しかしながら、固有周波数Frを高めると、ノズルの直径及びノズルのテーパー角度によっては、ノズルから所定量の液滴を吐出させるために圧電素子に高い駆動電圧を付与する必要が生じる。
【0006】
圧電素子は、高い駆動電圧が付与されると、ジュール熱の法則に基づいて、発熱量が増大する。圧電素子の熱が流路内の液体に伝わると、液体の粘度が低くなる。液体の粘度が低くなるほど、ノズルから吐出される液滴のサイズが大きくなる。ノズルから吐出される液滴のサイズが大きくなると、その液滴により形成される画像の濃度が高くなる。ひいては、記録中に圧電素子の発熱量が変動することで、画像に濃度ムラが生じてしまう。
【0007】
本発明の目的は、高い駆動周波数で圧電素子を駆動させる場合にも、圧電素子に付与する駆動電圧を低くでき、かつ、ノズルから安定して液滴を吐出させることができる、液滴吐出ヘッドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る液滴吐出ヘッドは、ノズルと前記ノズルに連通する圧力室とを含む流路を有する流路部材と、前記流路部材に固定され、前記圧力室内の液体に圧力を付与して前記ノズルから液滴を吐出させる圧電素子と、を備え、前記流路の固有周波数Frが120kHz以上であり、前記ノズルの直径D[μm]及び前記ノズルのテーパー角度θ[°]が下記式(1)(2)(3)を満たすことを特徴とする。
θ≧2.1×D-36.4 ・・・式(1)
D>22 ・・・式(2)
θ<45 ・・・式(3)
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係るヘッド1を含むプリンタ100の平面図である。
プリンタ100の電気的構成を示すブロック図である。
ヘッド1の平面図である。
図3のIV-IV線に沿ったヘッド1の断面図である。
ノズルの直径D及びノズルのテーパー角度θと、駆動電圧との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<プリンタ100の全体構成>
プリンタ100は、図1に示すように、本発明の一実施形態に係るヘッド1を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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