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公開番号
2024173150
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091376
出願日
2023-06-02
発明の名称
魚釣用リール
出願人
グローブライド株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A01K
89/01 20060101AFI20241205BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】軸受等の作動部材をガタ付くことなく、安定して固定することが可能な固定構造を備えた魚釣用リールを提供する。
【解決手段】本発明の魚釣用リール1は、リール本体2に回転可能に支持されたハンドルの回転操作によって駆動される軸受20を固定することが可能な固定構造10を有する。固定構造10は、リール本体2に形成された受面と対向して固定され、軸受20をリール本体2に対して位置決め、固定するプレート部材31を備えており、受面2Caは、プレート部材31に対して3箇所以上で接触し、同一高さのボス部40,41を有する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作によって駆動される作動部材を固定することが可能な固定構造を有する魚釣用リールにおいて、
前記固定構造は、前記リール本体に形成された受面と対向して固定され、前記作動部材をリール本体に対して位置決め、固定するプレート部材を備えており、
前記受面は、前記プレート部材に対して3箇所以上で接触し、同一高さのボス部を有することを特徴とする魚釣用リール。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記リール本体は、前記作動部材を収容し、内部に受面が形成された円筒部を備えており、
前記ボス部は、円周方向で等間隔に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
【請求項3】
前記受面とプレート部材は、互いに対向する輪帯部と、輪帯部の一部に形成され径方向に突出する径方向突部と、を備えており、
前記ボス部は、前記受面の輪帯部に形成され、前記プレート部材は、前記受面に形成された径方向突部にネジ止め固定されることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
【請求項4】
前記ボス部の高さは2mm以下に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方向クラッチ、軸受、駆動軸等の作動部材を安定して固定(保持)することが可能な固定構造を備えた魚釣用リールに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
魚釣用リールであるスピニングリールは、ハンドルを回転操作した際、駆動歯車に噛合するピニオンギアを回転駆動するように構成されている。前記ピニオンギアには軸受が装着されており、リール本体に対してピニオンギアを回転可能に支持している。また、ピニオンギアには、一方向クラッチが装着されており、ピニオンギアの逆回転を防止できるように構成されている。
【0003】
前記軸受や一方向クラッチは、リール本体に対して位置決めされて固定(保持)されている。例えば、特許文献1には、リール本体にカップ状に形成された円筒部に軸受を位置決め、固定する固定構造を備えた魚釣用リールが開示されている。前記円筒部の内側の中心には、ピニオンギアが挿通されており、軸受を介して前記ピニオンギアはリール本体に対して回転可能に支持されている。この場合、円筒部の内部に形成された受面にプレート部材(係止部材)を当て付け、これをネジ止めすることで、円筒部の内部に保持される軸受をガタ付かないように固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-106号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記リール本体をプラスチック等で型成形した場合、ヒケ(成形品の表面に歪みや凹みが発生する成形不良)の問題が生じる。このヒケが、前記円筒部の内部の受面に生じると、面状態が凹凸状になり、受面に面接するプレート部材の保持状態が安定せず、軸受がガタ付き易いという問題が生じる。また、魚釣用リールは水辺で使用されるため、リール本体が吸水して前記受面が膨張することもある。このように、受面が膨張すると、受面に面接するプレート部材の固定状態が安定せず、軸受部分でガタ付きや圧縮が生じ、回転性能が損なわれてしまう。
【0006】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、各種の作動部材をガタ付くことなく、安定して固定することが可能な固定構造を備えた魚釣用リールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作によって駆動される作動部材を固定することが可能な固定構造を有し、前記固定構造は、前記リール本体に形成された受面と対向して固定され、前記作動部材をリール本体に対して位置決め、固定するプレート部材を備えており、前記受面は、前記プレート部材に対して3箇所以上で接触し、同一高さのボス部を有することを特徴とする。
【0008】
上記した魚釣用リールによれば、各種の作動部材を固定する固定構造の受面にボス部を形成し、このボス部で、作動部材をリール本体に対して位置決め、固定するプレート部材を受けるようにしている。すなわち、受面とプレート部材を面接させないことから、受面にヒケの影響で凹凸、うねり等が生じていても、プレート部材に影響を及ぼすことがなくなり、作動部材をガタ付くことなく、安定して固定することが可能となる。
また、水辺で使用することでリール本体が吸水し受面部分が膨張(部分的な膨張を含む)しても、プレート部材と受面との間に、ボス部による空間があることで、その膨張分をかわすことができ、作動部材を圧縮したりガタ付くことなく、安定して固定することが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、各種の作動部材をガタ付くことなく、安定して固定することが可能な固定構造を備えた魚釣用リールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る魚釣用リールの一実施形態であるスピニングリールの主要部の構成を示す分解斜視図。
図1に示したスピニングリールのリール本体の受面にプレート部材を装着する前の状態を示す正面図。
図1に示したスピニングリールのリール本体の受面にプレート部材を固定した状態を示す正面図。
図3のA-A線に沿った断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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