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公開番号
2024172882
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090920
出願日
2023-06-01
発明の名称
機械式時計
出願人
シチズン時計株式会社
代理人
弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類
G04C
3/06 20060101AFI20241205BHJP(時計)
要約
【課題】より緻密な制御を行うことで歩度精度を向上する。
【解決手段】機械式時計は、動力供給位置において動力ゼンマイからの動力が周期的に供給され、正逆回転運動するテン輪と、ヒゲゼンマイと、永久磁石と、コイルと、逆起電圧が正と負の間で切り替わるタイミングに基づいて検出信号DEを検出する検出回路と、永久磁石に制動力を作用させることにより、テン輪を制動する制動回路と、検出信号DEの検出タイミングに応じて、歩度調整を行う制動力が作用されるように制動回路を制御する制御回路と、周期的に基準信号OSを出力する基準信号源と、を有し、制御回路は、テン輪が動力供給位置での動力供給の周期を単位周期とし、単位周期において検出される検出信号DEの検出タイミングと、基準信号OSの出力タイミングと、に基づいて、制動回路を制御する。
【選択図】図10B
特許請求の範囲
【請求項1】
動力供給位置において動力源からの動力が周期的に供給され、正逆回転運動するテン輪と、
前記テン輪の回転運動に伴って弾性変形し、前記テン輪を周期的に正逆回転運動させるヒゲゼンマイと、
前記テン輪の正逆回転運動に伴い正逆回転運動する永久磁石と、
前記永久磁石の正逆回転運動により逆起電圧が生じるコイルと、
前記逆起電圧が正と負の間で切り替わるタイミングに基づいて検出信号を検出する検出回路と、
前記永久磁石に制動力を作用させることにより、前記テン輪を制動する制動回路と、
前記検出信号の検出タイミングに応じて、歩度調整を行う前記制動力が作用されるように前記制動回路を制御する制御回路と、
周期的に基準信号を出力する基準信号源と、
を有し、
前記制御回路は、前記テン輪が前記動力供給位置での動力供給の周期を単位周期とし、前記単位周期において検出される前記検出信号の検出タイミングと、前記基準信号の出力タイミングと、に基づいて、前記制動回路を制御する、
機械式時計。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記検出信号が前記単位周期において複数回検出され、前記制御回路は、前記検出信号の検出タイミングに基づいた前記制動回路の制御を、次に前記検出信号が検出されるまで行う、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項3】
前記制御回路は、前記検出タイミングの後、前記制動力が作用されない所定の非制動期間の経過後に前記制動回路を制御する、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項4】
前記制動回路は、前記コイルを短絡させることにより前記永久磁石を制動する電磁ブレーキを生じさせ、
前記制御回路は、前記テン輪が前記動力供給位置にあるタイミングで前記検出回路により検出される検出信号の検出タイミングに応じて、歩度調整を行う前記制動力を作用させる制動期間を開始し、前記制動期間内において、前記制動力が断続的に作用されるように前記制動回路を制御する、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項5】
前記検出回路は、前記制動期間のうち、前記制動力が非作用となる検出可能期間において前記検出信号を検出可能である、
請求項4に記載の機械式時計。
【請求項6】
前記制動期間は、前記テン輪が前記動力供給位置にあるタイミングで前記検出回路により検出される検出信号の検出タイミングから所定の非制動期間を経過した後の期間である、
請求項5に記載の機械式時計。
【請求項7】
前記制動期間と前記非制動期間とは、前記テン輪が前記動力供給位置にあるタイミングで前記検出回路により検出される検出信号の検出タイミング毎に交互に開始される、
請求項6に記載の機械式時計。
【請求項8】
前記検出回路は、少なくとも、前記逆起電圧が負から正に切り替わる際に検出される第1検出信号と、その直後に検出される検出信号であって前記逆起電圧が正から負に切り変わる際に検出される第2検出信号と、を検出し、
前記第1検出信号の検出タイミングは、前記テン輪が前記動力供給位置にあるタイミングに対応しており、
前記制御回路は、前記第1検出信号の検出タイミングと前記第2検出信号の検出タイミングとの間の期間の少なくとも一部において、前記制動力が断続的に作用されるように前記制動回路を制御する、
請求項7に記載の機械式時計。
【請求項9】
前記検出回路は、少なくとも、前記逆起電圧が負から正に切り替わる際に検出される第1検出信号と、その直後に検出される検出信号であって前記逆起電圧が正から負に切り変わる際に検出される第2検出信号と、を検出し、
前記第1検出信号の検出タイミングは、前記テン輪が前記動力供給位置にあるタイミングに対応しており、
前記第1検出信号の検出タイミングから前記第2検出信号の検出タイミングまでの期間は、前記制動力が作用されない非制動期間である、
請求項7に記載の機械式時計。
【請求項10】
前記検出回路は、前記第2検出信号の直後に検出される検出信号であって前記逆起電圧が負から正に切り変わる際に検出される第3検出信号を検出し、
前記基準信号は、前記第1検出信号に対応するように出力タイミングが予め設定される第1基準信号、前記第2検出信号に対応するように出力タイミングが予め設定される第2基準信号、及び前記第3検出信号に対応するように出力タイミングが予め設定される第3基準信号を含み、
前記制御回路は、前記第2基準信号の出力タイミングに対する前記第2検出信号の検出タイミングのズレに基づいて、次に前記第3検出信号が検出されるまでの前記制動力を制御する、
請求項9に記載の機械式時計。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式時計に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、テンプを備える機械式時計において、電磁的なブレーキを作用させることで歩度を調整する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-113548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の発明者らは、歩度調整を行うことが可能な機械式時計において、歩度精度を更に向上させることを検討している。
【0005】
本発明の目的は、より緻密な制御を行うことで歩度精度を向上する機械式時計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)動力供給位置において動力源からの動力が周期的に供給され、正逆回転運動するテン輪と、前記テン輪の回転運動に伴って弾性変形し、前記テン輪を周期的に正逆回転運動させるヒゲゼンマイと、前記テン輪の正逆回転運動に伴い正逆回転運動する永久磁石と、前記永久磁石の正逆回転運動により逆起電圧が生じるコイルと、前記逆起電圧が正と負の間で切り替わるタイミングに基づいて検出信号を検出する検出回路と、前記永久磁石に制動力を作用させることにより、前記テン輪を制動する制動回路と、前記検出信号の検出タイミングに応じて、歩度調整を行う前記制動力が作用されるように前記制動回路を制御する制御回路と、周期的に基準信号を出力する基準信号源と、を有し、前記制御回路は、前記テン輪が前記動力供給位置での動力供給の周期を単位周期とし、前記単位周期において検出される前記検出信号の検出タイミングと、前記基準信号の出力タイミングと、に基づいて、前記制動回路を制御する、機械式時計。
【0007】
(2)(1)において、前記検出信号が前記単位周期において複数回検出され、前記制御回路は、前記検出信号の検出タイミングに基づいた前記制動回路の制御を、次に前記検出信号が検出されるまで行う、機械式時計。
【0008】
(3)(1)または(2)において、前記制御回路は、前記検出タイミングの後、前記制動力が作用されない所定の非制動期間の経過後に前記制動回路を制御する、機械式時計。
【0009】
(4)(1)~(3)のいずれかにおいて、前記制動回路は、前記コイルを短絡させることにより前記永久磁石を制動する電磁ブレーキを生じさせ、前記制御回路は、前記テン輪が前記動力供給位置にあるタイミングで前記検出回路により検出される検出信号の検出タイミングに応じて、歩度調整を行う前記制動力を作用させる制動期間を開始し、前記制動期間内において、前記制動力が断続的に作用されるように前記制動回路を制御する、機械式時計。
【0010】
(5)(4)において、前記検出回路は、前記制動期間のうち、前記制動力が非作用となる検出可能期間において前記検出信号を検出可能である、機械式時計。
(【0011】以降は省略されています)
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