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公開番号
2024142494
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023054648
出願日
2023-03-30
発明の名称
時計用部品および時計用部品の加飾方法
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
19/06 20060101AFI20241003BHJP(時計)
要約
【課題】独創的な意匠を表現することが時計用部品および時計用部品の加飾方法を提供すること。
【解決手段】時計用部品は、第1模様が表示された基材を備え、基材には、表面に金属ナノ粒子にて構成されるインクにより二値化パターンがドット形成されることで第2模様が表示され、第1模様と第2模様とにより所望の意匠が表現されることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1模様が表示された基材を備え、
前記基材には、表面に金属ナノ粒子にて構成されるインクにより二値化パターンがドット形成されることで第2模様が表示され、前記第1模様と前記第2模様とにより所望の意匠が表現される
ことを特徴とする時計用部品。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の時計用部品において、
前記基材は、貝殻、樹脂、および、金属の内のいずれか一つ、または、これらを組み合わせることにより形成されている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項3】
請求項2に記載の時計用部品において、
前記基材には、メッキ処理または塗料による塗装が施されている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項4】
請求項2に記載の時計用部品において、
前記基材は透明性を有する樹脂、または、ガラスにより形成され、
前記第1模様は、前記基材の表面に表示されている、または、前記基材を通して視認可能に表示されている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項5】
請求項1に記載の時計用部品において、
前記第1模様と前記第2模様とは関連付けられており、
前記第2模様は、前記第1模様を強調するようにドット形成されている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項6】
請求項1に記載の時計用部品において、
前記第2模様を構成するドットは、濃淡をつけて形成されている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項7】
請求項1に記載の時計用部品において、
前記第1模様と前記第2模様とにより表現された前記意匠は、視認角度に応じて変化するように構成されている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項8】
請求項1に記載の時計用部品において、
前記金属ナノ粒子は、金、銀、銅、および、プラチナの内のいずれか一つを含んで構成される
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項9】
請求項1に記載の時計用部品において、
前記金属ナノ粒子にて構成される前記インクが前記基材の表面に着弾して形成されたドットの直径は11μm以上、かつ、60μm以下である
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項10】
請求項1に記載の時計用部品は文字板として構成され、
前記基材には、濃色系の色が付加され、かつ、金属光沢を有する前記インクにて前記第2模様が表示されている
ことを特徴とする時計用部品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計用部品および時計用部品の加飾方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、メッキを施した金属板に対して、インクジェット印刷により文字や画像を形成した文字板が開示されている。
【0003】
特許文献1では、メッキを施した金属板の表面に透明なインク受容層を形成することで、フィルムや刷版の製作を不要として、短時間でかつ低コストでの文字板の多品種少量生産を可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-111660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、メッキを施した金属板の表面に、単にインクジェット印刷にて文字や画像を形成するだけなので、独創的な意匠を表現することが難しいといった問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の時計用部品は、第1模様が表示された基材を備え、前記基材には、表面に金属ナノ粒子にて構成されるインクにより二値化パターンがドット形成されることで第2模様が表示され、前記第1模様と前記第2模様とにより所望の意匠が表現されることを特徴とする。
【0007】
本開示の時計用部品の加飾方法は、基材に第1模様を表示させる第1模様表示工程と、前記基材の表面に、金属ナノ粒子にて構成されるインクにより二値化パターンをドット形成することで第2模様を表示させる第2模様表示工程と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る時計を示す正面図。
第1実施形態の文字板の要部を示す断面図。
第1実施形態の文字板の加飾工程を示す図。
第1実施形態の文字板の概略を示す正面図。
金属ナノ粒子にて構成されるインクが基材の表面に着弾して形成されたドットを示す図。
第2実施形態の文字板の製造工程を示す図。
第2実施形態の文字板の概略を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
以下、本開示の実施形態の時計1を図面に基づいて説明する。
図1は、時計1を示す正面図である。本実施形態では、時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計として構成される。
図1に示すように、時計1は、金属製のケース2を備える。そして、ケース2の内部には、円板状の文字板10と、秒針3、分針4、時針5と、りゅうず7と、Aボタン8と、Bボタン9とを備える。なお、文字板10は、本開示の時計用部品の一例である。
【0010】
[文字板]
図2は、文字板10の要部を示す断面図である。なお、図2は、文字板10おける基材30を厚さ方向に切断した断面図である。
図2に示すように、文字板10は、基材30を備えて構成される。本実施形態では、基材30は、貝殻、樹脂、および、金属の内のいずれか一つ、または、これらを組み合わせることにより形成されている。これにより、これらの素材の風合いを表現することができる。例えば、真珠母貝を削り出して基材30を形成することで、光の加減により色調が変化するような意匠を表現することができ、また、プラチナ等の貴金属により基材30を形成することで高級感を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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