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公開番号
2024172180
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023089733
出願日
2023-05-31
発明の名称
機械式時計
出願人
シチズン時計株式会社
代理人
弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類
G04C
3/06 20060101AFI20241205BHJP(時計)
要約
【課題】歩度精度を維持すると共に耐久性の高い機械式時計1を提供する。
【解決手段】機械式時計1は、正逆回転運動するテン輪31と、テン輪31の正逆回転運動に伴い正逆回転運動する永久磁石41と、永久磁石41の正逆回転運動により逆起電圧が生じるコイル43と、逆起電圧に基づいて検出信号を検出する回転検出回路45と、コイル43の端子を短絡させることで永久磁石41に、制動力を作用させることにより、テン輪31を制動する制動回路80と、検出信号DEの検出タイミングに応じて、歩度調整を行う制動力を作用させる制動期間tuを開始させ、制動期間tu内において、制動力が断続的に作用されるように制動回路80を制御する制御回路44と、を有し、回転検出回路45は、制動期間tuのうち制動力の非作用期間である検出可能期間Tcにおいて検出信号DEを検出可能である。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
正逆回転運動するテン輪と、
前記テン輪の正逆回転運動に伴い正逆回転運動する永久磁石と、
前記永久磁石の正逆回転運動により逆起電圧が生じるコイルと、
前記逆起電圧に基づいて検出信号を検出する回転検出回路と、
前記コイルの端子を短絡させることで前記永久磁石に、制動力を作用させることにより、前記テン輪を制動する制動回路と、
前記検出信号の検出タイミングに応じて、歩度調整を行う前記制動力を作用させる制動期間を開始させ、前記制動期間内において、前記制動力が断続的に作用されるように前記制動回路を制御する制御回路と、
を有し、
前記回転検出回路は、前記制動期間のうち前記制動力の非作用期間である検出可能期間において前記検出信号を検出可能である、
機械式時計。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記制動期間は、前記検出タイミングから所定の非制動期間を経過した後の期間である、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項3】
前記制動期間と前記非制動期間とは前記検出タイミング毎に交互に開始される、
請求項2に記載の機械式時計。
【請求項4】
前記制動期間の終期は、次の前記検出信号の検出タイミングに応じて決定される、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項5】
前記制御回路は、基準信号源の基準信号の出力タイミングに対する前記検出タイミングに基づいて、前記制動期間における非検出期間の比率を制御する、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項6】
前記制御回路は、前記制動期間における前記非検出期間の比率に応じて前記非制動期間の長さを設定する、
請求項5に記載の機械式時計。
【請求項7】
前記制動回路は、複数の制動ランクのうち現在の制動ランクに対応する前記制動力を作用させることが可能に構成されており、
前記制御回路は、
基準信号源の基準信号の出力タイミングに応じた所定の基準タイミングに対する前記検出信号の検出タイミングに応じて、前記制動ランクを切り替え可能に構成されており、
前記回転検出回路による前回の前記検出信号の検出時と今回の前記検出信号の検出時とで、前記基準タイミングに対する前記検出タイミングの進み又は遅れのいずれか一方が連続する場合よりも、前記基準タイミングに対する前記検出タイミングの進み又は遅れが異なる場合の方が、前記制動ランクの変動幅が大きくなるよう前記制動ランクを制御する、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項8】
基準信号源の基準信号の出力間隔を互いに異なる複数の出力間隔のいずれかに設定するための設定情報を記憶する記憶部を有し、
前記制御回路は、前記設定情報に基づいて予め設定された出力間隔で出力される前記基準信号の出力タイミングに対する前記検出タイミングに基づいて前記制動回路を制御する、
請求項1に記載の機械式時計。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式時計に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、テンプを備える機械式時計において、電磁的なブレーキを作用させることで歩度を調整する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-113548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、機械式時計においては、テン輪の回転に伴ってコイルに生じる逆起電圧を検出することで、回転検出を行い、検出結果に応じて電磁ブレーキによる歩度調整を行うとよい。しかしながら、電磁ブレーキを作用させている間においては、コイルの端子が短絡していることより、コイルに生じる電圧を検出することができない。そのため、テン輪の回転が早くなったり遅くなったりした場合において、コイルに生じる電圧を検出するタイミングにおいて電磁ブレーキが作用していることとなり、適切に電圧検出することができない可能性がある。それにより、機械式時計が備える制御回路において歩度ズレを検知できず、制動制御を正常に行うことができなくなってしまう。その結果、歩度精度が低下してしまう可能性がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてされたものであって、その目的は、歩度精度を維持する機械式時計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)正逆回転運動するテン輪と、前記テン輪の正逆回転運動に伴い正逆回転運動する永久磁石と、前記永久磁石の正逆回転運動により逆起電圧が生じるコイルと、前記逆起電圧に基づいて検出信号を検出する回転検出回路と、前記コイルの端子を短絡させることで前記永久磁石に、制動力を作用させることにより、前記テン輪を制動する制動回路と、前記検出信号の検出タイミングに応じて、歩度調整を行う前記制動力を作用させる制動期間を開始させ、前記制動期間内において、前記制動力が断続的に作用されるように前記制動回路を制御する制御回路と、を有し、前記回転検出回路は、前記制動期間のうち前記制動力の非作用期間である検出可能期間において前記検出信号を検出可能である、機械式時計。
【0007】
(2)(1)において、前記制動期間は、前記検出タイミングから所定の非制動期間を経過した後の期間である、機械式時計。
【0008】
(3)(2)において、前記制動期間と前記非制動期間とは前記検出タイミング毎に交互に開始される、機械式時計。
【0009】
(4)(1)~(3)のいずれかにおいて、前記制動期間の終期は、次の前記検出信号の検出タイミングに応じて決定される、機械式時計。
【0010】
(5)(1)において、前記制御回路は、基準信号源の基準信号の出力タイミングに対する前記検出タイミングに基づいて、前記制動期間における非検出期間の比率を制御する、機械式時計。
(【0011】以降は省略されています)
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