特許ウォッチ

公開番号2025004278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023103841
出願日2023-06-26
発明の名称電子機器、電子時計、リセット制御回路およびリセット方法
出願人カシオ計算機株式会社
代理人個人
主分類G04G 19/00 20060101AFI20250107BHJP(時計)
要約【課題】電池の消耗を防止しつつ適切なリセットが可能な電子機器、電子時計、リセット制御回路およびリセット方法を提供する。
【解決手段】二次電池31は、マイクロコンピュータ11に接続されて給電する。リセットタイマーIC121は、マイクロコンピュータ11をリセットさせる信号を生成可能である。ソーラーパネル32は、少なくともリセットタイマーIC121に接続されて給電する。PMOSトランジスタTR01は、ソーラーパネル32とリセットタイマーIC121との間に配置され、特定の操作ボタンを用いた押下操作といった、予め設定された入力操作に対応して、ソーラーパネル32からのリセットタイマーIC121への給電可否を切替可能である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
処理部と、
前記処理部による処理をリセットさせる信号を生成可能なリセット部と、
電池を含み、前記処理部に接続されて給電する第１給電部と、
少なくとも前記リセット部に接続されて給電する、前記第１給電部とは異なる給電部である第２給電部と、を備える、
電子機器。
続きを表示（約 950 文字）【請求項２】
前記リセット部は、前記第２給電部による給電が閾値未満である場合に、前記信号を生成しない、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項３】
前記リセット部は、予め設定された入力操作に対応して、前記信号を生成可能である、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項４】
前記入力操作に対応して、前記第２給電部からの前記リセット部への給電可否を切替可能な切替部を備える、
請求項３に記載の電子機器。
【請求項５】
前記切替部は、
前記第２給電部と前記リセット部との間に配置され、
前記入力操作ありに対応して、前記第２給電部からの前記リセット部への給電を行うように切替可能であり、
前記入力操作なしに対応して、前記第２給電部からの前記リセット部への給電を行わないように切替可能である、
請求項４に記載の電子機器。
【請求項６】
前記リセット部は、前記入力操作の継続時間が所定時間以上である場合に、前記信号を生成可能である、
請求項３に記載の電子機器。
【請求項７】
前記第２給電部は前記処理部に給電可能であり、
前記第１給電部は前記リセット部に給電しない、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項８】
前記第１給電部と前記第２給電部との間に配置され、前記第１給電部からの前記リセット部への給電を阻止するとともに、前記第２給電部からの前記第１給電部への給電を許容する導電部を備える、
請求項７に記載の電子機器。
【請求項９】
前記第２給電部の出力に接続されるとともに、一方が前記リセット部に接続され、他方が前記導電部に接続されるように、分岐した給電経路を備える、
請求項８に記載の電子機器。
【請求項１０】
前記第１給電部は、前記電池として、前記第２給電部により充電可能な二次電池を含み、
前記第２給電部は、前記二次電池に蓄える電力を発生可能なソーラーパネルを含む、
請求項１から９のいずれか１項に記載の電子機器。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子機器、電子時計、リセット制御回路およびリセット方法に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
ユーザの操作により情報をリセットする技術が知られている（例えば、特許文献１）。特に、時計のような小容量電池を用いて電力の低消費化を実現する場合に、リセットをする機能のための不要な待機電流は電池残量や寿命に影響を及ぼす。そのため、情報をリセットする機能が設けられない製品も存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平１１－１１０５１４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
電子機器における処理の複雑化に伴い、ごく稀にバグが発生する場合も想定される。この場合に、システムをリセットする機能がなければ、復旧不能または復旧困難になるおそれがある。
【０００５】
本発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、電池の消耗を防止しつつ適切なリセットが可能な電子機器、電子時計、リセット制御回路およびリセット方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、
処理部と、
前記処理部による処理をリセットさせる信号を生成可能なリセット部と、
電池を含み、前記処理部に接続されて給電する第１給電部と、
少なくとも前記リセット部に接続されて給電する、前記第１給電部とは異なる給電部である第２給電部と、を備える。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、電池の消耗を防止しつつ適切なリセットが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
電子機器の構成例を示す図である。
（Ａ）主要な形状が円形状の電子時計を示す外観図であり、（Ｂ）主要な形状が隅丸化した矩形状の電子時計を示す外観図である。
ソーラーパネルが第２給電部となる場合に、（Ａ）ロードスイッチを備えない接続構成例を示し、（Ｂ）ロードスイッチを備える接続構成例を示す図である。
（Ａ）外部電源端子を介して有線接続された外部電源が第２給電部となる場合の接続構成例を示し、（Ｂ）ワイヤレス受電部を用いて無線信号により電力を供給可能な外部電源が第２給電部となる場合の接続構成例を示す図である。
ロードスイッチを備える別の接続構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付す。
【００１０】
本発明の実施の形態に係る電子機器１００は、例えば、スマートウォッチ、デジタルオーディオプレーヤー、スマートグラス、その他に任意の装着型、携帯型の機器であり、特に、ユーザの身体に装着可能なウェアラブル端末といった比較的小容量の電池を搭載するデバイスなど、消費電力の削減が要求される情報処理装置などであればよい。図１は、電子機器１００の構成例を示している。図１に示す電子機器１００は、マイクロコンピュータ１１と、リセット（初期化）信号生成部１２と、電力供給部１３と、を備える。また、電子機器１００は、通信部２１と、ＧＰＳ（Global Positioning System）信号取得部２２と、記憶部２３と、表示部２４と、報知部２５と、センサ部２６と、入力部２７と、を備える。なお、電子機器１００は、これらの構成の全部を備えるものに限定されず、本願発明の課題を解決するために必要な一部の構成を備えるものであってもよい。あるいは、これらの構成に加えて、電子機器１００の機能を実現する他の構成を備えるものであってもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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