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公開番号2025016595
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024189193,2023055532
出願日2024-10-28,2023-03-30
発明の名称文字板
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類G04B 19/06 20060101AFI20250128BHJP(時計)
要約【課題】視認可能で、かつ、微細なドットにより高級感のある意匠を表現することができる時計用部品および時計用部品の加飾方法を提供すること。
【解決手段】時計用部品は、表面に金属ナノ粒子にて構成されるインクにより二値化パターンをドット形成することで所望の意匠を表現した基材を備えることを特徴とする。時計用部品の加飾方法は、親水状態または疎水状態とされた基材の表面に、金属ナノ粒子にて構成されるインクにより二値化パターンをドット形成することで所望の意匠を表現させることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
表面に金属ナノ粒子にて構成されるインクにより二値化パターンをドット形成することで所望の意匠を表現した基材を備える
ことを特徴とする時計用部品。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
請求項1に記載の時計用部品において、
前記金属ナノ粒子にて構成される前記インクが着弾して前記表面に形成されたドットの直径は、11μm以上、かつ、60μm以下である
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項3】
請求項2に記載の時計用部品において、
前記基材の前記表面は、親水状態または疎水状態とされている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項4】
請求項2に記載の時計用部品において、
前記基材は、貝殻、樹脂、および、金属の内のいずれか一つ、または、これらを組み合わせることにより形成されている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項5】
請求項2に記載の時計用部品において、
前記基材には、メッキ処理または塗料による塗装が施されている
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項6】
請求項2に記載の時計用部品において、
前記金属ナノ粒子は、金、銀、銅、および、プラチナの内のいずれか一つを含んで構成される
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項7】
請求項2に記載の時計用部品において、
前記金属ナノ粒子にて構成される前記インクが着弾して前記表面に形成されたドットの直径は、20μm以上、かつ、40μm以下である
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項8】
請求項2に記載の時計用部品は文字板として構成され、
前記基材には、濃色系の色が付加され、かつ、金属光沢を有する前記インクにて所望の意匠が表現される
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項9】
親水状態または疎水状態とされた基材の表面に、金属ナノ粒子にて構成されるインクにより二値化パターンをドット形成することで所望の意匠を表現させる
ことを特徴とする時計用部品の加飾方法。
【請求項10】
請求項9に記載の時計用部品の加飾方法において、ドットが形成された前記基材の前記表面に透明膜を塗布し、前記透明膜を研磨するラップ加工工程を備える
ことを特徴とする時計用部品の加飾方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計用部品および時計用部品の加飾方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、メッキを施した金属板に対して、インクジェット印刷により文字や画像を形成した文字板が開示されている。
【0003】
特許文献1では、メッキを施した金属板の表面に透明なインク受容層を形成することで、フィルムや刷版の製作を不要として、短時間でかつ低コストでの文字板の多品種少量生産を可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-111660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、単にインクジェット印刷にて文字や画像を形成するだけなので、高級感のある意匠を表現することが難しいといった問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の時計用部品は、表面に金属ナノ粒子にて構成されるインクにより二値化パターンをドット形成することで所望の意匠を表現した基材を備えることを特徴とする。
【0007】
本開示の時計用部品の加飾方法は、親水状態または疎水状態とされた基材の表面に、金属ナノ粒子にて構成されるインクにより二値化パターンをドット形成することで所望の意匠を表現させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る時計を示す正面図。
第1実施形態の文字板の要部を示す断面図。
第1実施形態の文字板の加飾工程を示す図。
第1実施形態の文字板の概略を示す正面図。
金属ナノ粒子にて構成されるインクが基材の表面に着弾して形成されたドットを示す図。
第2実施形態の文字板の製造工程を示す図。
第2実施形態の文字板の概略を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
以下、本開示の実施形態の時計1を図面に基づいて説明する。
図1は、時計1を示す正面図である。本実施形態では、時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計として構成される。
図1に示すように、時計1は、金属製のケース2を備える。そして、ケース2の内部には、円板状の文字板10と、秒針3、分針4、時針5と、りゅうず7と、Aボタン8と、Bボタン9とを備える。なお、文字板10は、本開示の時計用部品の一例である。
【0010】
[文字板]
図2は、文字板10の要部を示す断面図である。なお、図2は、文字板10おける基材30を厚さ方向に切断した断面図である。
図2に示すように、文字板10は、基材30を備えて構成される。本実施形態では、基材30の表面31には、撥水処理が施されていない。換言すると、基材30の表面31の表面31は、親水状態または疎水状態とされている。
ここで、本開示では、ぬれ性の評価として、水滴が表面に付着した際の、液滴の輪郭曲線の接線と表面とが成す接触角が40°以下である場合を親水状態と定義し、接触角が40°~90°程度の場合を疎水状態と定義する。さらに、接触角が90°を超える場合を撥水状態と定義する。
(【0011】以降は省略されています)

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