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公開番号2025030638
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136121
出願日2023-08-24
発明の名称電子制御式機械時計
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 17/00 20060101AFI20250228BHJP(時計)
要約【課題】制御ICに電気エネルギーを供給する電池を有し、余分な電力消費を防止でき、ムーブメントの大型化も抑制できる電子制御式機械時計を提供する。
【解決手段】電子制御式機械時計は、ぜんまいと、ぜんまいの機械的エネルギーを伝達する輪列と、輪列によって駆動されて時刻を表示する指針と、輪列の回転周期を制御する調速機と、制御ICと、制御ICに電力を供給する電池と、を備え、制御ICは、輪列の回転に応じた回転判定信号を出力する回転検出部と、調速機を制御する調速制御部と、を備え、回転検出部から輪列が回転していることを示す回転判定信号が出力された場合は、調速制御部を動作し、回転検出部から輪列が回転していないことを示す回転判定信号が出力された場合は、回転検出機能の動作を継続しつつ、調速制御部を停止することを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ぜんまいと、
前記ぜんまいの機械的エネルギーを伝達する輪列と、
前記輪列によって駆動されて時刻を表示する指針と、
前記輪列の回転周期を制御する調速機と、
制御ICと、
前記制御ICに電力を供給する電池と、
を備え、
前記制御ICは、
前記輪列の回転に応じた回転判定信号を出力する回転検出部と、前記調速機を制御する調速制御部と、を備え、
前記回転検出部から前記輪列が回転していることを示す前記回転判定信号が出力された場合は、前記調速制御部を動作し、
前記回転検出部から前記輪列が回転していないことを示す前記回転判定信号が出力された場合は、前記回転検出部の動作を継続し、前記調速制御部を停止する
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電子制御式機械時計において、
前記回転検出部は、
前記輪列の回転周期を検出し、
前記輪列の回転周期が回転判定時間未満であれば、前記輪列が回転していることを示す前記回転判定信号を出力し、
前記輪列の回転周期が前記回転判定時間以上であれば、前記輪列が回転していないことを示す前記回転判定信号を出力する
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項3】
請求項1に記載の電子制御式機械時計において、
前記調速機は、前記輪列の回転に伴って誘起電圧を発生するコイルを備え、
前記回転検出部は、
前記誘起電圧を検出し、
前記誘起電圧が回転判定電圧よりも大きい場合は、前記輪列が回転していることを示す前記回転判定信号を出力し、
前記誘起電圧が回転判定電圧以下の場合は、前記輪列が回転していないことを示す前記回転判定信号を出力する
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項4】
請求項1に記載の電子制御式機械時計において、
前記調速機は、前記輪列の回転に伴って誘起電圧を発生するコイルを備え、
前記回転検出部は、前記輪列の回転開始を検出する回転開始検出部と、前記輪列の回転停止を検出する回転停止検出部とを備え、
前記回転開始検出部は、
前記誘起電圧を検出し、
前記誘起電圧が回転判定電圧よりも大きい場合は、前記輪列が回転を開始したと判定し、前記輪列が回転していることを示す前記回転判定信号を出力し、
前記誘起電圧が回転判定電圧以下の場合は、前記輪列が回転していないと判定し、前記輪列が回転していないことを示す前記回転判定信号を出力し、
前記回転停止検出部は、
前記輪列の回転周期を検出し、
前記輪列の回転周期が回転判定時間未満であれば、前記輪列が回転していると判定し、前記輪列が回転していることを示す前記回転判定信号を出力し、
前記輪列の回転周期が前記回転判定時間以上であれば、前記輪列が回転を停止したと判定し、前記輪列が回転していないことを示す前記回転判定信号を出力し、
前記回転開始検出部は、前記制御ICの動作開始時、または、前記回転停止検出部で前記輪列が回転を停止したと判定した場合に動作され、
前記回転停止検出部は、前記回転開始検出部で前記輪列の回転が開始したと判定した場合に動作される
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項5】
請求項1に記載の電子制御式機械時計において、
前記制御ICは、前記調速制御部に入力される信号を発生する発振回路を備え、
前記発振回路を停止することで、前記調速制御部を停止する
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項6】
請求項5に記載の電子制御式機械時計において、
前記発振回路はCMOS回路によって構成され、
前記発振回路を停止する場合は、前記発振回路への電力の供給を停止し、前記発振回路からの出力信号を一定の電位に固定する
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項7】
請求項5に記載の電子制御式機械時計において、
前記発振回路はCMOS回路によって構成され、
前記発振回路を停止する場合は、前記CMOS回路のゲート端子を一定の電位に固定する
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項8】
請求項5に記載の電子制御式機械時計において、
前記制御ICは、前記発振回路に定電圧を出力する定電圧回路を備え、
前記発振回路を停止する場合は、前記定電圧回路を停止する
ことを特徴とする電子制御式機械時計。
【請求項9】
請求項1に記載の電子制御式機械時計において、
前記ぜんまいの前記機械的エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機を備え、
前記電池は、前記発電機で発電された前記電気エネルギーを蓄電する二次電池である
ことを特徴とする電子制御式機械時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御式機械時計に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ぜんまいが開放する時の機械的エネルギーによって輪列に結合された指針を回転させ、輪列に結合された調速機を回転制御手段で制御する電子制御式機械時計において、回転制御手段に電気エネルギーを供給する一次電池や二次電池からなる電力供給手段を備えた電子制御式機械時計が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1の電子制御式機械時計では、回転制御手段であるICと、一次電池または二次電池との間にスイッチを配置し、時計が長時間放置されてぜんまいが開放され、輪列が駆動していない間はスイッチを切断することで、余分な電力消費を防止し、電力供給手段の寿命を長くしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-52077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ICと電池との間にスイッチを設けると、時計のムーブメントが大型化する。このため、ICに電気エネルギーを供給する電池を有し、余分な電力消費を防止でき、ムーブメントの大型化も抑制できる電子制御式機械時計が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の電子制御式機械時計は、ぜんまいと、前記ぜんまいの機械的エネルギーを伝達する輪列と、前記輪列によって駆動されて時刻を表示する指針と、前記輪列の回転周期を制御する調速機と、制御ICと、前記制御ICに電力を供給する電池と、を備え、前記制御ICは、前記輪列の回転に応じた回転判定信号を出力する回転検出部と、前記調速機を制御する調速制御部と、を備え、前記回転検出部から前記輪列が回転していることを示す前記回転判定信号が出力された場合は、前記調速制御部を動作し、前記回転検出部から前記輪列が回転していないことを示す前記回転判定信号が出力された場合は、前記回転検出部の動作を継続し、前記調速制御部を停止することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態の電子制御式機械時計を示す正面図である。
第1実施形態の電子制御式機械時計の概略構成を示すブロック図である。
第1実施形態の発振回路を示す回路図である。
第1実施形態の調速制御処理を示すフローチャートである。
第1実施形態の誘起電圧検出回路による回転検出処理を説明する図である。
第1実施形態の回転周期検出回路による回転検出処理を説明する図である。
第1実施形態における蓄電装置電圧と、IC消費電流と、ぜんまい出力トルクとの関係を示すグラフである。
第2実施形態の電子制御式機械時計の概略構成を示すブロック図である。
第2実施形態の発振回路を示す回路図である。
第2実施形態における蓄電装置電圧と、IC消費電流と、ぜんまい出力トルクとの関係を示すグラフである。
第3実施形態の電子制御式機械時計の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の実施形態の電子制御式機械時計1を図面に基づいて説明する。
図1は、電子制御式機械時計1を示す正面図である。図1に示すように、電子制御式機械時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計であり、円筒状の外装ケース2を備え、外装ケース2の内周側に、文字板3が配置されている。外装ケース2の二つの開口のうち、表面側の開口は、カバーガラスで塞がれており、裏面側の開口は裏蓋で塞がれている。
【0008】
電子制御式機械時計1は、外装ケース2内に収容された図示略のムーブメントと、時刻情報を表示する指針4とを備えている。指針4は、時針4A、分針4B、秒針4Cで構成される。文字板3には、カレンダー小窓3Aが設けられており、カレンダー小窓3Aから、日車6が視認可能となっている。また、文字板3には、時刻を指示するためのアワーマーク3Bや、パワーリザーブ針5で持続時間を指示する扇形のサブダイヤル3Cが設けられている。
【0009】
外装ケース2の側面には、りゅうず7が設けられている。りゅうず7は、電子制御式機械時計1の中心に向かって押し込まれた0段位置から1段位置および2段位置に引き出されて移動することができる。
りゅうず7を1段位置に引いて回転すると、日車6を移動して日付を合わせることができる。りゅうず7を2段位置に引くと秒針4Cが停止し、2段位置でりゅうず7を回転すると、時針4A、分針4Bが移動して時刻を合わせることができる。りゅうず7による日車6や時針4A、分針4Bの修正方法は、従来の時計と同様であるため説明を省略する。
また、りゅうず7を0段位置で回転すると、後述するぜんまい40を巻き上げることができる。そして、ぜんまい40の巻き上げに連動して、パワーリザーブ針5が移動する。
【0010】
[電子制御式機械時計の概略構成]
図2は、電子制御式機械時計1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電子制御式機械時計1は、制御手段である制御IC10と、機械的エネルギー源としてのぜんまい40と、ぜんまい40のトルクを伝達するエネルギー伝達装置としての輪列50と、輪列50に連結されて時刻表示を行う指針4と、前記輪列50の回転周期を制御する調速機60と、水晶振動子80と、電池31とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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