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公開番号2025031589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2024128648
出願日2024-08-05
発明の名称外部部品を製造するべく基板を3次元装飾する方法
出願人コマデュール ソシエテ アノニム
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 45/00 20060101AFI20250228BHJP(時計)
要約【課題】基板の表面上に隆起した装飾物を備える外部部品の製造方法を提供する。
【解決手段】外部部品10を3次元装飾する方法であって、セラミック基材11の外面110上に少なくとも一つのエナメルベース層を堆積するステップと、ベース層によって覆われた基板11を焼成するステップと、一以上のブラインドキャビティを生成するように、ベース層を所定の装飾パターンでエッチングするステップと、セラミック材料及び/又は金属材料の装飾層をベース層12及びキャビティに堆積させ、装飾要素130を形成し、キャビティを充填するステップであって、装飾層の材料は、その融点が、ベース層を構成する材料のガラス転移温度未満となるように選択される、ステップと、装飾層に表面加工をしてベース層に堆積された層のすべてを除去するステップと、ベース層全体を除去するべく基板11、ベース層及び装飾層に摩擦仕上げをするステップとを含む。
【選択図】図1f
特許請求の範囲【請求項1】
外部部品(10)を製造するべく基板(11)を3次元装飾する方法であって、
・セラミック基材(11)の外面(110)上に少なくとも一つのエナメルベース層(12)を堆積するステップと、
・前記ベース層(12)によって覆われた前記基板(11)を焼成するステップと、
前記基板(11)によって形成された底部と前記ベース層(12)によって形成された開口との間に延びる一以上のブラインドキャビティ(120)を生成するように、前記ベース層(12)を所定の装飾パターンでエッチングするステップと、
・セラミック材料及び/又は金属材料の装飾層(13)を前記ベース層(12)及び前記キャビティ(120)に堆積させ、装飾要素(130)を形成し、前記キャビティ(120)を充填するステップであって、前記装飾層(13)の材料は、その融点が、前記ベース層(12)を構成する材料のガラス転移温度未満となるように選択される、ステップと、
・前記装飾層(13)に表面加工をして前記ベース層に堆積された前記層のすべてを除去するステップと、
・前記ベース層(12)全体を除去するべく前記基板(11)、前記ベース層(12)及び前記装飾層(13)に摩擦仕上げをするステップと
を含む、方法。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記ベース層(12)には、前記焼成するステップの後に表面加工がされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記装飾層(13)は、前記キャビティ(120)におけるその厚さが、前記方法の最後に前記装飾要素(130)の厚さ以上となるように堆積される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ベース層(12)はホウケイ酸塩エナメルから作られる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ベース層(12)はホウケイ酸ナトリウムエナメルから作られる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記焼成するステップの間、前記ベース層(12)によって覆われた前記基板(11)がさらされる温度が、500℃から1500℃の間であり、好ましくは実質的に1000℃に等しい、請求項1に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計、宝飾品又はファッションアイテムの装飾に関し、特に外部部品の製造に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【0002】
詳しくは、本発明は、外部部品を製造するべく基板を3次元装飾する方法に関する。この方法は、有利なことに、時計製造、宝飾品、又は革製品、眼鏡、筆記具若しくは携帯用電子デバイスのようなファッションアイテムの分野における任意の外部部品に適用することができる。
【背景技術】
【0003】
時計製造の分野において、文字盤、プレート、ブリッジ、歯車トレイン、振動おもり、ベゼル、中間部、ブレスレットのリンク、又はブレスレットのクラスプのような外部部品を形成するべく、基板の表面上に隆起した装飾物を製造する方法が多数存在する。
【0004】
これらの方法の中には、基板上にマスクを生成するものがあり、マスクは、その輪郭が所望の装飾要素の形状に対応する複数の開口を含む。これらの開口は、装飾要素を構成する材料によって充填され、その後、マスクが除去される。
【0005】
この方法は簡単であるが、一定数の欠点を有する。詳しくは、いくつかの場合において、マスクが基板の表面に密着していないかもしれず、これは、装飾の製造公差を満たす上で問題になり得る。
【0006】
他の欠点は、この方法では、装飾要素の堆積によりマスクが損傷を受けることがないように求められることである。この場合、製造公差が尊重されず、基板及び装飾が損傷を受けることなくマスクを除去することが求められる。すなわち、この方法は、基板及び装飾を作るべく使用され得る材料について、自由度が極めて小さい。
【発明の概要】
【0007】
本発明は上述した欠点を、装飾の製造公差が尊重されることと、装飾要素が堆積されているときにマスクが所定位置に保持されることとを保証し、マスクが除去されているときに基板及び装飾の完全性が尊重されることも保証するソリューションを提供することによって克服する。
【0008】
この目的に向けて、本発明は、外部部品を製造するべく基板を3次元装飾する方法に関する。この方法は、
・セラミック基板の外面上に少なくとも一つのエナメルベース層を堆積するステップと、
・ベース層によって覆われた基板を焼成するステップと、
・基板によって形成された底部とベース層によって形成された開口との間に延びる一以上のブラインドキャビティを生成するように、ベース層を所定の装飾パターンでエッチングするステップと、
・セラミック材料及び/又は金属材料の装飾層をベース層及びキャビティに堆積させ、装飾要素を形成し、前記キャビティを充填するステップと、
・装飾層に表面加工をしてベース層に堆積された前記層のすべてを除去するステップと、
・ベース層全体を除去するべく基板、ベース層及び装飾層に摩擦仕上げをするステップと
を含む。
【0009】
特定の実装例において、本発明は、単独で、又は技術的に可能な任意の組み合わせに応じて、以下の特徴のうち一以上をさらに含み得る。
【0010】
特定の実装例において、ベース層には、焼成するステップの後に表面加工がされる。
(【0011】以降は省略されています)

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