TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025014852
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117764
出願日
2023-07-19
発明の名称
回転ベゼル構造及び時計
出願人
セイコーウオッチ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
19/28 20060101AFI20250123BHJP(時計)
要約
【課題】従来技術と比較して回転ベゼルをより好適に取り付けることができる回転ベゼル構造及びこの回転ベゼル構造を備えた時計を提供する。
【解決手段】回転ベゼル構造1は、時計ケース2と、環状の弾性部材3と、回転ベゼル4と、を備える。弾性部材3は、時計ケース2の径方向の外周部に取り付けられる。回転ベゼル4は、時計ケース2よりも径方向の外側に設けられ、弾性部材3を介してのみ時計ケース2と係合するとともに、弾性部材3との摩擦係合によって時計ケース2に対して回転可能に保持される。時計ケース2の外周部には、弾性部材3の一部を収容する第一凹部27が形成されている。回転ベゼル4の内周部には、弾性部材3の一部を収容する第二凹部40が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
時計ケースと、
前記時計ケースの径方向の外周部に取り付けられる環状の弾性部材と、
前記時計ケースよりも前記径方向の外側に設けられ、前記弾性部材を介してのみ前記時計ケースと係合するとともに、前記弾性部材との摩擦係合によって前記時計ケースに対して回転可能に保持される回転ベゼルと、
を備える回転ベゼル構造。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記弾性部材は、ゴム製の材料により形成されている請求項1に記載の回転ベゼル構造。
【請求項3】
前記回転ベゼルは、前記時計ケースの軸方向の一方側から前記時計ケースに取り付けられ、
前記弾性部材のうち少なくとも前記軸方向の一方側には面取り部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の回転ベゼル構造。
【請求項4】
前記弾性部材の延在方向と直交する断面視において、前記弾性部材の内周部は、前記時計ケースの外周面に沿う平面部を有する請求項1又は請求項2に記載の回転ベゼル構造。
【請求項5】
前記時計ケースの前記外周部には、前記弾性部材の一部を収容する第一凹部が形成されており、
前記回転ベゼルの内周部には、前記弾性部材の一部を収容する第二凹部が形成されており、
前記第一凹部及び前記第二凹部に前記弾性部材が収容され、かつ前記時計ケースに前記回転ベゼルが取り付けられた状態において、前記時計ケースの前記外周部と前記回転ベゼルの前記内周部とは互いに隙間を有して対向する請求項1又は請求項2に記載の回転ベゼル構造。
【請求項6】
前記第二凹部は、前記第一凹部と比べて前記時計ケースの軸方向に沿う幅寸法が大きい請求項5に記載の回転ベゼル構造。
【請求項7】
前記第一凹部の前記径方向に沿う深さ寸法は、前記第二凹部の前記径方向に沿う深さ寸法よりも大きい請求項5に記載の回転ベゼル構造。
【請求項8】
請求項1に記載の回転ベゼル構造と、
前記時計ケースの内側に配置されたムーブメントと、
を備える時計。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転ベゼル構造及び時計に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、腕時計等の時計のケースに回転ベゼルが取り付けられる構成が知られている。これらの時計では、時計ケース(時計本体)に対して回転ベゼルを好適に取り付ける技術が種々提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、時計ケースに回転可能に取り付けられた回転ベゼルと、回転ベゼルの凹凸部と係合する係合突起を有し径方向に弾性変形可能な弾性部材と、を有する回転ベゼル構造が開示されている。凹凸部及び係合突起は、半径方向に対して所定角度で傾斜している。特許文献1に記載の技術によれば、凹凸部及び係合突起間の係合角度が比較的緩やかな順方向に回転ベゼルを回転させた場合には、弾性部材が径方向に弾性変形することにより回転ベゼルの順方向への回転が許容される。一方、逆回転力が作用した時には凹凸部及び係合突起が強固に係合することにより、回転ベゼルの逆回転が抑制される。よって、順方向への回転時に適度なクリック感を付与しつつ回転ベゼルの逆回転を抑制できる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-186355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載の技術にあっては、時計ケースに対する回転ベゼルの軸方向に関する保持方法について詳しく開示されていない。ここで、図5は、従来技術に係る時計ケース902と回転ベゼル904の係合状態を説明するための時計910の断面図である。図5に示すように、従来技術にあっては、時計ケース902の軸方向の一方(図5の上方)から回転ベゼル904を嵌め込んだ後、時計ケース902に設けられた突起961と回転ベゼル904に設けられた突起962とが互いに係合することにより、回転ベゼル904が軸方向に離脱しないように保持される。また、径方向へのがたつきを抑制するために、時計ケース902の外周部と回転ベゼル904の内周部との間にOリング965が設けられる。
【0006】
しかしながら、このような従来技術にあっては時計ケース902と回転ベゼル904の係合部分が金属同士の食いつけとなるため、分解及び組み付けを複数回繰り返した場合に金属部品が削れて部品が劣化するおそれがあった。よって、長期的なメンテナンスが行い難いという課題があった。また、係合する部分(図5の突起961及び962)について高い寸法精度が要求されるため、製造の難易度が高くなるおそれがあった。さらに、回転ベゼルの断面積が小さい場合に係合部分が変形したり、耐摩耗性の低い材料を用いた場合に組み付けが行えない等、製造性や設計自由度の点で課題があった。
【0007】
そこで、本発明は、従来技術と比較して回転ベゼルをより好適に取り付けることができる回転ベゼル構造及びこの回転ベゼル構造を備えた時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一つの形態の回転ベゼル構造は、時計ケースと、前記時計ケースの径方向の外周部に取り付けられる環状の弾性部材と、前記時計ケースよりも前記径方向の外側に設けられ、前記弾性部材を介してのみ前記時計ケースと係合するとともに、前記弾性部材との摩擦係合によって前記時計ケースに対して回転可能に保持される回転ベゼルと、を備える。
【0009】
この構成によれば、時計ケースと回転ベゼルとが弾性部材を介してのみ係合するので、時計ケースと回転ベゼルとの係合部分において金属同士の食いつけが発生しない。これにより、時計ケース及び回転ベゼルの係合部分が削れることによる金属部品の劣化を抑制できる。また、係合強度が弱まった場合には弾性部材を交換するだけでよいので、繰り返しの分解及び組み付けが可能となる。よって、従来技術と比較して長期的なメンテナンスを行うことができる。また、時計ケースと回転ベゼルとの係合部分に弾性部材を用いることにより、弾性部材により加工精度の誤差を吸収できる。このため、時計ケースと回転ベゼルとが直接係合する従来技術と比較して、時計ケース及び回転ベゼルにおける係合部分の加工難易度を緩和できる。よって、製造性を高めることができる。また、時計ケースと回転ベゼルとが直接接触しないので、時計ケース及び回転ベゼルの材料に依らず組み付けを行うことができる。さらに、分解時における各部品の変形を抑制できる。すなわち、金属部品同士を係合させる従来技術にあっては、分解時に梃子の原理を利用した取り外し治具を使用しており、回転ベゼルの断面積が小さい場合には分解時の応力で部品が変形し易かった。これに対して本発明の構成によれば、金属同士の食いつけではないため分解時に部品が変形し難い。よって、従来技術と比較して回転ベゼル等の部品を小型化することができる。これにより、回転ベゼル構造の設計自由度を向上できる。
したがって、従来技術と比較して回転ベゼルをより好適に取り付けることができる回転ベゼル構造を提供できる。
【0010】
また、前記回転ベゼル構造において、前記弾性部材は、ゴム製の材料により形成されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
目覚し時計
8日前
セイコーウオッチ株式会社
時計
1か月前
セイコーウオッチ株式会社
電子時計
1か月前
セイコーエプソン株式会社
電子時計
23日前
カシオ計算機株式会社
時計
24日前
日本電波株式会社
電波時計レピータ
1日前
カシオ計算機株式会社
電子時計
23日前
シチズン時計株式会社
腕時計
2日前
セイコーエプソン株式会社
電子制御式機械時計
3か月前
セイコーエプソン株式会社
時計用部品及び時計
8日前
オメガ・エス アー
時計の文字盤を製造する方法
1か月前
シチズン時計株式会社
機械式時計
1か月前
シチズン時計株式会社
機械式時計
1か月前
セイコーウオッチ株式会社
回転ベゼル構造及び時計
2日前
セイコーウオッチ株式会社
時計用文字板および時計
8日前
セイコーエプソン株式会社
リアルタイムクロック装置
2か月前
セイコーエプソン株式会社
時計用部品および時計
23日前
カシオ計算機株式会社
機器、時計及び機器の製造方法
12日前
セイコーエプソン株式会社
時計用文字板および時計
12日前
セイコーエプソン株式会社
アンテナ内蔵式電子時計
1か月前
セイコーウオッチ株式会社
巻上機構、時計用ムーブメントおよび時計
2か月前
カシオ計算機株式会社
電子機器、電子時計、リセット制御回路およびリセット方法
17日前
カシオ計算機株式会社
スイッチ装置、電子機器及び時計
2か月前
カシオ計算機株式会社
電子機器および時計
1か月前
ブランパン・エス アー
クロノグラフ機構、時計ムーブメント及び時計
3か月前
セイコーエプソン株式会社
時計用部品セット、及び時計用部品セットの製造方法
3か月前
カシオ計算機株式会社
時計用部材、時計及び時計用部材の製造方法
2日前
ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス
計時器用ベアリング
1か月前
ロレックス・ソシエテ・アノニム
引き抜き片機構
24日前
セイコーエプソン株式会社
時計用歯車の製造方法、板状部材、時計用歯車、及び時計
23日前
カシオ計算機株式会社
表示装置、電子機器、時計及び表示装置の製造方法
1か月前
カシオ計算機株式会社
腕装着装置および時計
3か月前
ロレックス・ソシエテ・アノニム
軽量且つ頑丈な時計部品
1か月前
カシオ計算機株式会社
電子時計
3か月前
カシオ計算機株式会社
電子機器、制御方法及びプログラム
2か月前
オメガ・エス アー
時計ムーブメントのための部品
3か月前
続きを見る
他の特許を見る