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公開番号2025001650
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2024094434
出願日2024-06-11
発明の名称引き抜き片機構
出願人ロレックス・ソシエテ・アノニム,ROLEX SA
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類G04B 3/04 20060101AFI20241225BHJP(時計)
要約【課題】既知の引き抜き片機構を改善可能な、引き抜き片機構を提供する。
【解決手段】時計ムーブメントの引き抜き片機構100であって、機構は、引き抜き片スタッド21aといった、制御部材10と接続する接続要素21aを含む第一パーツ21と、第二パーツ22とを含む引き抜き片本体21を含む引き抜き片20であって、第一パーツ21は、第二パーツ22に取り付けられ、第一パーツ21は、(i)接続要素21aが制御部材10と係合可能な、第一位置と、(ii)接続要素21aが制御部材10と係合不可能な、第二位置、との間で、第二パーツ22に対して可動である、引き抜き片20と、第一パーツ21を第一位置へ戻すよう設計された、弾性戻し部材40と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
時計ムーブメント(200)の引き抜き片機構(100)であって、前記機構は、
引き抜き片スタッド(21a;21a’;21a”)といった、制御部材(10)と接続する接続要素(21a;21a’;21a”)を含む第一パーツ(21;21’;21”)と、第二パーツ(22;22’;22”)とを含む引き抜き片本体(21、22;21’、22’;21”、22”)を含む引き抜き片(20;20’;20”)であって、前記第一パーツは、前記第二パーツに取り付けられ、前記第一パーツは、(i)前記接続要素(21a;21a’;21a”)が前記制御部材(10)と係合可能な、第一位置と、(ii)前記接続要素(21a;21a’;21a”)が前記制御部材(10)と係合不可能な、第二位置、との間で、前記第二パーツに対して可動である、引き抜き片と、
前記第一パーツ(21;21’;21”)を前記第一位置へ戻すよう設計された、弾性戻し部材(40;21c’;30”)と、
を含む、
引き抜き片機構(100)
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第二パーツ(22;22’;22”)は、時計ムーブメント(200)の部材を制御する第一制御要素(22a;22a’;22a”)を含み、前記第一パーツ(21;21’;21”)または前記第二パーツ(22;22’;22”)は、
前記引き抜き片を割り出す第一要素(24;24’;24”)、及びまたは
前記引き抜き片を、時計ムーブメント(200)のフレーム(90)に対して案内する、第一要素(23;23’;23”)
を含む、
請求項1に記載の引き抜き片機構(100)。
【請求項3】
前記第一パーツ(21;21’;21”)は、前記第二パーツ(22;22’;22”)に対して、制御部材の縦軸(A1)に垂直または実質的に垂直な方向へまたは平面内で、可動、とりわけ独占的に可動である、
請求項1または2に記載の引き抜き片機構。
【請求項4】
前記第一及び第二パーツは、前記第一位置において、互いに固定される、とりわけ前記第一及び第二パーツを接続する滑り接続の一自由度をブロックすることが意図される、前記弾性戻し部材(40;21c’;30”)の影響下で、互いに対して戻される、
請求項1から3のいずれか一項に記載の引き抜き片機構。
【請求項5】
前記滑り接続の前記軸は、フレーム(90)に対して前記引き抜き片を案内する前記第一要素の前記軸(A2;A2’)に平行または実質的に平行である、
請求項4に記載の引き抜き片機構。
【請求項6】
前記滑り接続の前記軸は、フレーム(90)に対して前記引き抜き片を案内する前記第一要素の前記軸(A2”)に垂直または実質的に垂直である、
請求項4に記載の引き抜き片機構。
【請求項7】
前記滑り接続は、前記接続要素(21a’)に属する補完的形状と係合する、輪郭(22c’)を含む、
請求項4から6に記載の引き抜き片機構。
【請求項8】
前記滑り接続は、2つの穴(22b、22c)と係合する、2つの案内ピン(21b、23)を含む、
請求項4から6のいずれか一項に記載の引き抜き片機構。
【請求項9】
前記滑り接続は、2つのピン(23”、24”)と係合する、2つの長円開口(21d”、22b”)を含む、
請求項4から6のいずれか一項に記載の引き抜き片機構。
【請求項10】
前記第一パーツ(21’)と前記第二パーツ(22’)は、互いに配置される部分を含み、前記第一パーツ及びまたは前記第二パーツは、前記第二パーツ(22’)と前記接続要素(21a’)との間に、可撓性区域(21c’)またはブレード(21c’)として、前記弾性戻し部材(21c’)を含む、
請求項1から7のいずれか一項に記載の引き抜き片機構。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、引き抜き片機構に関する。本発明はまた、当該引き抜き片機構を含む、時計ムーブメントに関する。本発明はまた、当該時計ムーブメントまたは当該引き抜き片機構を含む、時計に関する。本発明はまた、当該時計ムーブメントまたは当該時計を操作する方法に関する。本発明はまた、当該時計ムーブメントまたは当該時計の組立及び解体の方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
時計ムーブメント内で、制御部材または制御真は、ムーブメントの巻き上げ、修正、または各種機能の設定を可能にすることが意図される。そのため、制御真は、設定レバーと、またはより具体的には、
- 引き抜き片に所属し、真の溝内へ係合されるスタッドといった接続要素を用いて、制御真をムーブメントへ固定する、
- 引き抜き片と引き抜き片ばねとの間の協働を介して、定義された軸方向位置へ制御真を割り出す、
- 各種巻き上げ、修正、または設定機能の作動を可能にするように機構の部品を構成するため、制御真の軸方向位置に応じて、機構の部品の位置を制御する、
といった複数の機能を実施可能な、引き抜き片と協働する。
【0003】
時計胴部へ、ムーブメントを取り付け、またはムーブメントを取り外し可能にするために、制御真は、ムーブメントから取り外し可能である必要がある。このため、引き抜き片は、一般的には、引き抜き片が真の溝の範囲外になり、後者が時計職人によりムーブメントか取り外し可能な点まで、時計職人により外される。
【0004】
当該行為は、ムーブメントの厚み内で引き抜き片を移動することを必然的に伴い、このため当該引き抜き片上に自由空間を必要とする。このため、当該空間は、ムーブメントの他のシステムのためには使用不可能である。
【0005】
加えて、引き抜き片の当該移動は、引き抜き片が、機構の他の部品と、絡み合って引っ掛かり、または交錯する可能性があるため、様々な異なる不具合の主要因であることがある。このような場合、ムーブメントの正しい操作を復旧するため、ムーブメントをケースから取り外し、潜在的に部分的に分解する必要がある。
【0006】
こうした問題を軽減するため、
- 制御真の取り外しを、所定の位置で実施することを要求する、
- 機構のいくつかの部品を、引き抜き片が交錯することが不可能なほど、十分に厚く設計する、
といった、様々な解体または設計戦略が一般的に用いられる。
【0007】
こうした戦略は、機能性と厚さの意味で、制約を導入するものである。
【0008】
先行技術のいろいろな文献は、真と係合する引き抜き片接続要素のみに作用することで、制御真の取り外しを可能にする解決策を開示する。しかしながら、これら解決策は、上述の欠点の全ては克服不可能である。特に、先行技術は、制御真が挿入されると、自発的に自身をムーブメントに固定することを可能にしない。
【0009】
特許文献1は、制御真の溝と協働することが意図される係止片を含む、並進可動な引き抜き片が設けられた、設定機構を開示する。当該機構の特定の特徴は、係止片は、引き抜き片内で2つの角度位置を占めることができる、2つのウィングを有するスロットが設けられたことである。片を1/4回転させることで、係止構成から解除構成への遷移を、そしてその逆を提供する。係止構成において、係止片は、真を引き抜き片へ固定するため、ウィングが真の溝と係合するように配置される。解除構成において、ウィングは、真の取り外しを可能にするため、真の外部輪郭と適合する。
【0010】
特許文献2は、制御真の溝と協働することが意図されるねじが設けられた引き抜き片を含む機構を開示する。制御真を引き抜き片へ固定するため、ねじは、その端部が溝と係合可能なまで、引き抜き片内へねじ込まれる。反対に、制御真をムーブメントから取り外し可能にするため、ねじは、その端部が溝の範囲外になるまで、ねじ抜きされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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