特許ウォッチ

公開番号2025001379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100919
出願日2023-06-20
発明の名称時計
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G04B 19/02 20060101AFI20241225BHJP(時計)
要約【課題】衝撃による支持構造の破損や指針の位置ずれを防止できる時計を提供する。
【解決手段】一形態にかかる時計(10)は、第1の指針(分針21)と、前記第1の指針(分針21)に固定される第1の磁性体(従動磁石32)と、前記第1の磁性体(従動磁石32)に対向配置される第2の磁性体(駆動磁石43)と、前記第2の磁性体(駆動磁石43)に固定される第1軸(40)と、前記第1軸(40)と連動する第1の回転車(分針用歯車42)を含む輪列機構(23)と、前記第1の磁性体(従動磁石32)を介して前記第2の磁性体(駆動磁石43)と対向配置される規制部材(24)と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
第１の指針と、
前記第１の指針に固定される第１の磁性体と、
前記第１の磁性体に対向配置される第２の磁性体と、
前記第２の磁性体に固定される第１軸と、
前記第１軸と連動する第１の回転車を含む輪列機構と、
前記第１の磁性体を介して前記第２の磁性体と対向配置される規制部材と、
を備える、時計。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記規制部材は、前記第１軸に固定される、請求項１に記載の時計。
【請求項３】
前記第２の磁性体は、磁性により前記第１の磁性体を保持し、
前記第１の磁性体及び前記第２の磁性体は、円形状に構成されるとともに、回転の周方向に分極される磁石である、請求項１に記載の時計。
【請求項４】
前記第１の磁性体及び前記第２の磁性体は軸方向において対向配置される、請求項１または２に記載の時計。
【請求項５】
前記第１の磁性体及び前記第２の磁性体は、中心に孔部を有する円環状に構成され、
前記第１軸は、軸体と、軸体の先端部に設けられるとともに、前記孔部に配され、前記第１の磁性体を、前記軸体に回転可能に支持し、前記第１の磁性体の回転の径方向の移動を規制する支持部材と、を備え、
前記規制部材は前記支持部材の先端部に固定される、請求項１に記載の時計。
【請求項６】
前記規制部材は、前記第１の磁性体の一方の面側に配置されるカバー部と、前記カバー部の他方の面側に接続され前記支持部材の先端部に固定されるピンと、を備える、請求項５に記載の時計。
【請求項７】
前記規制部材は、非磁性材料で形成され、前記第１軸に固定され、前記第１の磁性体の一方の面側に配置される規制部を有し、
前記規制部材と前記規制部材の表側に対向配置される対向部材との隙間の軸方向の寸法は、前記第１の磁性体の基端部から前記第１軸の先端部までの軸方向の寸法よりも小さい、請求項１に記載の時計。
【請求項８】
第２の指針を備え、
前記輪列機構は、前記第２の指針が固定される第２軸を有する第２の回転車を含み、
前記第１軸と前記第２軸は同軸に配置される、
請求項１に記載の時計。
【請求項９】
第３の指針を備え、
前記輪列機構は、前記第３の指針が固定される第３軸を有する第３の回転車を含み、
前記第１軸と前記第２軸と前記第３軸は同軸に配置される、
請求項８に記載の時計。
【請求項１０】
前記第１の指針は分針であり、
前記第２の指針または前記第３の指針は時針または秒針であり、
前記第１の指針、前記第１軸、前記第２の指針、前記第２軸、前記第３の指針、及び前記第３軸の少なくともいずれかが非磁性材料で構成される、請求項９に記載の時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、時計に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
腕時計などの時計は、ケースの内部に、各種部品を備える時計モジュールが収容される。時計モジュールは、文字盤、分針や時針等の指針、輪列機構、駆動源等を備える。
【０００３】
このような指針の支持構造において、４番車軸の先端部に固定された駆動磁石と、秒針軸の下部に取り付けられた従動磁石と、を備え、磁石の磁力を用いた機構が開示されている（例えば、特許文献１参照）。指針の支持構造に磁石の磁力を用いた機構において、時計が落下などによる衝撃を受けると、磁石の位置がずれ、あるいは磁石の反発力が生じる等により、支持構造の破損や指針の位置ずれが発生する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開昭５０-４６１６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、衝撃による支持構造の破損や指針の位置ずれを防止できる時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一形態にかかる時計は、第１の指針と、前記第１の指針に固定される第１の磁性体と、前記第１の磁性体に対向配置される第２の磁性体と、前記第２の磁性体に固定される第１軸と、前記第１軸と連動する第１の回転車を含む輪列機構と、前記第１の磁性体を介して前記第２の磁性体と対向配置される規制部材と、を備える。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、衝撃による支持構造の破損や指針の位置ずれを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態に係る時計の構成を示す平面図である。
同時計の構成を示す断面図である。
同時計の指針及び輪列機構の構成を示す断面図である。
同時計の指針及び輪列機構の一部の構成を示す説明図である。
同時計の磁性体の構成を示す説明図である。
同時計の指針及び輪列機構の一部の保持構造の説明図である。
第２実施形態にかかる時計の指針及び輪列機構の一部の構成を示す説明図である。
同時計の保持構造の説明図である。
同時計の保持構造の説明図である。
第３実施形態にかかる時計の指針及び輪列機構の一部の構成を示す説明図である。
第３実施形態にかかる時計の指針及び輪列機構の一部の保持構造の説明図である。
第４実施形態にかかる時計の指針及び輪列機構の一部の構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［第１実施形態］
以下、本発明の第１実施形態にかかる時計１０の構成について、図１乃至図６を参照して説明する。図１は、第１実施形態に係る時計の構成を示す平面図であり、図２は時計の構成を示す断面図である。図３は時計の指針及び輪列機構の構成を示す断面図である。図４は輪列機構の一部の構成を示す説明図であり、図５は時計の磁性体の構成を示す説明図である。図６は保持構造の説明図である。各図において、適宜構成を拡大、縮小、省略して概略的に示す。
【００１０】
図１及び図２に示すように、時計１０は、例えば腕時計であり、外郭を構成するケース１１と、ケース１１内に設けられた時計モジュール１３と、時計モジュール１３の表側を覆う時計ガラス１５と、時計モジュール１３の裏側を覆う裏蓋１６と、ケース１１の外周に配された１または複数のスイッチ１７と、を備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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