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公開番号
2024137765
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2024031099
出願日
2024-03-01
発明の名称
時計のクラッチ装置
出願人
ランゲ ウーレン ゲーエムベーハー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
27/04 20060101AFI20240927BHJP(時計)
要約
【課題】開放状態において部品の動きを妨害しないか又は過度な摩擦によって妨げないようにする時計用クラッチ装置。
【解決手段】軸2上で自由に回転可能であると共に軸線方向に変位可能に配置されたクラッチ入力ホイール1を備え、軸上に堅固に配置されたクラッチ出力ホイール6と、軸上で自由に回転すると共に軸線方向に変位可能に配置された第1クラッチディスク4であって、ばね力によってクラッチ入力ホイールに当接し、またクラッチ入力ホイールを、第2クラッチディスク3に対して、摩擦係合的に当接するよう負荷し、更に、第1クラッチディスクにおける周方向の外周面において半径方向外側に向けて開放された環状溝7であって、環状溝内に爪8が半径方向に係合し、第1クラッチディスクが、クラッチ入力ホイールを負荷する結合位置から、クラッチ入力ホイールから持ち上げられる非結合位置に移動し、爪が、軸2に対して軸線方向に移動するよう駆動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
時計のクラッチ装置であって、
・軸線方向に固定された軸(2)上で自由に回転可能であると共に軸線方向に変位可能に配置された、回転駆動されるクラッチ入力ホイール(1)と、
・前記軸(2)上に堅固に配置されたクラッチ出力ホイール(6)と、
・前記軸(2)上で自由に回転可能であると共に軸線方向に変位可能に配置された第1クラッチディスク(4)であって、ばね力によって前記クラッチ入力ホイール(1)に当接するよう負荷可能であり、また前記クラッチ入力ホイール(1)を、前記軸(2)上に相対回転不可能かつ軸線方向に堅固に固定された第2クラッチディスク(3)に対して、摩擦係合的に当接するよう負荷可能な前記第1クラッチディスク(4)と、
・前記第1クラッチディスク(4)における周方向の外周面において半径方向外側に向けて開放された環状溝(7)であって、該環状溝内に爪(8)が半径方向に係合し、該爪(8)により、前記第1クラッチディスク(4)が、前記クラッチ入力ホイール(1)を負荷する結合位置から、前記クラッチ入力ホイール(1)から持ち上げられる非結合位置に移動可能な前記環状溝(7)と、
を備え、
前記爪(8)が、前記軸(2)に対して軸線方向に移動するよう駆動可能であるクラッチ装置において、
前記第1クラッチディスク(4)が、半径方向内側又は外側の摩擦ディスク領域(11)と、前記摩擦ディスク領域を半径方向に包囲するか又は取り囲むと共に、前記環状溝(7)を有するクラッチリング(12)とで構成され、前記内側の摩擦ディスク領域(11)及び前記クラッチリング(12)が、転がり軸受によって互いに半径方向に接続されていることを特徴とする、クラッチ装置。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のクラッチ装置であって、前記内側の摩擦ディスク領域(11)及び前記クラッチリング(12)が、玉軸受(13)によって互いに半径方向に接続されていることを特徴とする、クラッチ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のクラッチ装置であって、前記爪(8)が、前記軸(2)に対して非作動位置と作動位置との間で変位可能であることを特徴とする、クラッチ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のクラッチ装置であって、前記爪(8)が、手動で作動可能なリセットプッシャにより、第1クラッチディスク(4)が負荷されない非作動位置から、前記第1クラッチディスク(4)が持ち上げられる作動位置に移動可能であることを特徴とする、クラッチ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のクラッチ装置であって、前記爪(8)が、前記軸(2)に対して平行に変位可能にガイドされたガイド軸(9)に配置され、該ガイド軸が、前記リセットプッシャによって直接的又は間接的に移動可能であることを特徴とする、クラッチ装置。
【請求項6】
請求項1~5の何れか一項に記載のクラッチ装置であって、前記第1クラッチディスク(4)が、圧縮ばね(5)によってクラッチ入力ホイール(1)と摩擦係合的に当接するよう負荷されていることを特徴とする、クラッチ装置。
【請求項7】
請求項1~6の何れか一項に記載のクラッチ装置であって、前記軸線方向に固定された軸(2)が、秒カウンタホイールと係合するクラッチ出力ホイールを相対回転不可能に支持していることを特徴とする、クラッチ装置。
【請求項8】
請求項1~7の何れか一項に記載のクラッチ装置であって、前記軸によって相対回転不可能に支持された更なるクラッチ出力ホイールが、分カウンタホイールと係合していることを特徴とする、クラッチ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計のクラッチ装置に関し、このクラッチ装置は、軸線方向に固定された軸上で自由に回転可能であると共に軸線方向に変位可能に配置された、回転駆動されるクラッチ入力ホイールと、軸上に堅固に配置されたクラッチ出力ホイールと、軸上で自由に回転可能であると共に軸線方向に変位可能に配置された第1クラッチディスクであって、ばね力によってクラッチ入力ホイールに当接するよう負荷可能であり、またクラッチ入力ホイールを、軸上に相対回転不可能かつ軸線方向に堅固に固定された第2クラッチディスクに対して、摩擦係合的に当接するよう負荷可能な上記第1クラッチディスクと、第1クラッチディスクにおける周方向の外周面において半径方向外側に向けて開放された環状溝であって、環状溝内に爪が半径方向に係合し、この爪により、第1クラッチディスクが、クラッチ入力ホイールを負荷する結合位置から、クラッチ入力ホイールから持ち上げられる非結合位置に移動可能な上記環状溝とを備え、爪は、軸に対して軸線方向に移動するよう駆動可能である。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
このような時計用クラッチ装置では、クラッチ装置の開放状態において、爪が第1クラッチディスクと係合したままであることが知られている。これにより、クラッチ装置における部品の動きが妨害されるか又は摩擦によって妨げられる。例えばクロノグラフでは、クラッチ装置が開かれなければならないが、爪及びその作動要素の影響下で回転させなければならない機能状態が存在する。このことは、例えば、クロノグラフの針をゼロに設定する場合に当てはまる。
【0003】
この場合、クラッチ装置の機能及び構成は矛盾している。なぜなら、一方では、クラッチばねは、クラッチ力を伝達するための全ての要求を満たすほどに強力でなければならないからである。他方では、クロノグラフ針のゼロ設定がスムーズに僅かな力で可能であるのが好適である。クラッチが閉じているときにクラッチ力を生じさせるクラッチばねは、クラッチが開いているときにも効果を有するが、クラッチの軸線方向経路の分だけより強く付勢されている。クラッチの開放状態では爪が係合しており、クラッチばねの力によって負荷される。この場合、クラッチばねは、外側の作動要素に対して摩擦モーメントを発生させ、クロノグラフ針をゼロ設定するときにゼロ設定の動きを妨げる。しかし、このことは、ゼロ設定時に生じる力を可及的僅かに抑えるという目的と矛盾する。クラッチによって伝達すべきモーメント、作動要素の設計、並びにクラッチ装置及びクロノグラフ機構に対する他の要求によっては、満足のいく解決策又は実用的な解決策すら見い出せないほど要求が矛盾する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、冒頭に述べたタイプの時計用クラッチ装置において、上述した欠点を回避し、開放状態において部品の動きを妨害しないか又は過度な摩擦によって妨げないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するため、本発明は、第1クラッチディスクが、半径方向内側又は外側の摩擦ディスク領域と、この摩擦ディスク領域を半径方向に包囲するか又は取り囲むと共に、環状溝を有するクラッチリングとで構成され、内側の摩擦ディスク領域及びクラッチリングが、転がり軸受によって互いに半径方向に接続されていることを特徴とする。
【0006】
好適には、時計は、クロノグラフである。
【0007】
本発明に係る構成により、クラッチ装置の開放状態において、爪に対する摩擦が少なくとも大幅に低減される。なぜなら、爪は、もはや第1クラッチディスクと直接的に係合するのではなく、転がり軸受と係合するからである。クロノグラフの場合、このことは、ゼロ設定時に爪とクラッチ装置との間の摩擦が著しく低減されることを意味する。
【0008】
いわゆる接続された分ゼロ設定の原理では、秒カウンタも、閉じた輪列を介して分カウンタからゼロに設定される。
【0009】
クラッチ装置は、この輪列の一部として複数回回転する。この場合、爪に対する摩擦は特に悪影響を及ぼす。この摩擦と、爪及び第1クラッチディスクにおける摩耗の増加が回避される。
【0010】
好適には、第1クラッチディスク及びクラッチリングは、玉軸受によって互いに半径方向に接続されている。
(【0011】以降は省略されています)
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