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公開番号2024172503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090268
出願日2023-05-31
発明の名称トリガー式液体噴出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B05B 11/00 20230101AFI20241205BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】トリガー部に意図しない変形等が生じることを抑制することができ、良好な品質が確保されたトリガー式液体噴出器を提供すること。
【解決手段】容器体Aに装着される噴出器本体2と、噴出孔4が形成されたノズル部3とを備え、噴出器本体は、縦供給筒部10と、弾性部材52によって前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部61を有するトリガー機構60とを備え、トリガー部は、上方から下方に向かうに従い前方に傾斜するように延びるトリガー本体65と、トリガー本体に一体に形成され、上方から下方に向かうにしたがってトリガー本体の前面よりも前方に向けて突出した傾斜面を有する突出部100とを備え、突出部は、トリガー部に対して応力が作用する作用領域の前方に配置されているトリガー式液体噴出器1を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、
前記噴出器本体は、
前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、
弾性部材によって前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、
前記トリガー部は、
上方から下方に向かうに従い前方に傾斜するように延びるトリガー本体と、
前記トリガー本体に一体に形成され、上方から下方に向かうにしたがって前記トリガー本体の前面よりも前方に向けて突出した傾斜面を有する突出部と、を備え、
前記突出部は、前記トリガー部に対して応力が作用する作用領域の前方に配置されていることを特徴とするトリガー式液体噴出器。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載のトリガー式液体噴出器において、
前記トリガー機構は、前記トリガー部の後方への移動に伴って主シリンダ内を加圧して、主シリンダ内の液体を前記縦供給筒部内に供給すると共に、前記トリガー部の前方に向けた復元移動に伴って前記主シリンダ内を減圧して、前記容器体内の液体を前記縦供給筒部内に吸い上げ、且つ前記主シリンダ内に導入する主ピストンを備え、
前記トリガー本体は、前記主ピストンの前方に配置され、
前記突出部は、前記トリガー本体の上端部に形成されていると共に、前記トリガー部のうち少なくとも前記弾性部材及び前記主ピストンからの応力が作用する作用領域の前方に配置されているトリガー式液体噴出器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のトリガー式液体噴出器において、
前記突出部は、前記トリガー本体の幅方向に間隔をあけて少なくとも3つ以上形成され、
3つ以上の前記突出部のうち、前記幅方向の外側に位置する2つの外側突出部の前記傾斜面は、傾斜勾配が同一とされ、
3つ以上の前記突出部のうち、2つの前記外側突出部よりも前記幅方向の内側に配置される少なくとも1つの前記突出部の前記傾斜面は、前記外側突出部の前記傾斜面に対して傾斜勾配が異なっている、トリガー式液体噴出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
トリガー部の操作によって容器体内から液体を吸い上げ、噴出孔を通じて液体を噴出するトリガー式液体噴出器が知られている。
この種のトリガー式液体噴出器として、例えば下記特許文献1に示されるように、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、液体を前方に向けて噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備えたトリガー式液体噴出器が知られている。
【0003】
噴出器本体は、容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、縦供給筒部から前方に向けて延びた射出筒部と、トリガー部の後方への移動によって、液体を縦供給筒部内から射出筒部内に導入させると共に、射出筒部内から噴出孔側に向けて射出させるトリガー機構と、を備えている。トリガー部は、射出筒部に組み合わされた弾性アーム部によって、前方に向けて付勢されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-34982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記従来のトリガー式液体噴出器では、トリガー部の上端部に、弾性アーム部からの前方に向けた応力(弾性付勢力)や、主ピストンからの前方に向けた応力等、各種の応力が作用し易い。そのため、トリガー部の上端部(支点部)付近に対して応力が局所的に集中し易く、トリガー部に意図しない変形等が生じるおそれがあった。
【0006】
特に、環境負荷低減の要望から、製品全体の合成樹脂量の低減化を図った場合、トリガー部自体が軽量化され、剛性が低下し易くなってしまう。さらに操作性を向上するために、トリガー部の全長を長くすることで、トリガー部を後方に向けて引き易く(回転操作し易く)した場合には、トリガー部の上端部付近に強い応力(回転モーメント)が作用し易くなってしまう。
従って、これらの場合には、トリガー部に意図しない変形等が生じてしまうといった課題が顕著に生じ易くなってしまう。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、トリガー部に意図しない変形等が生じることを抑制することができ、良好な品質が確保されたトリガー式液体噴出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、前記噴出器本体は、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、弾性部材によって前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、前記トリガー部は、上方から下方に向かうに従い前方に傾斜するように延びるトリガー本体と、前記トリガー本体に一体に形成され、上方から下方に向かうにしたがって前記トリガー本体の前面よりも前方に向けて突出した傾斜面を有する突出部と、を備え、前記突出部は、前記トリガー部に対して応力が作用する作用領域の前方に配置されていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るトリガー式液体噴出器によれば、弾性部材による付勢力に抗してトリガー部を操作して後方に移動させることで、液体を縦供給筒部内から噴出孔側に向けて流通させることができ、噴出孔から外部に向けて液体を噴出させることができる。
また液体の噴出後、トリガー部の操作を解除すると、弾性部材の付勢力(弾性復元力)によってトリガー部を前方に向けて付勢して、該トリガー部を復元移動させることができる。これにより、容器体内の液体を縦供給筒部内に吸い上げることができ、次回の噴出に備えることができる。
【0010】
特に上述した液体噴出の過程において、トリガー部には、例えば付勢部材からの付勢力に起因する応力等が作用する。この場合であっても、トリガー本体には、上方から下方に向かうにしたがってトリガー本体の前面よりも前方に向けて突出した傾斜面を有する突出部が設けられている。しかも突出部は、トリガー部に対して応力が作用する作用領域の前方に配置されている。従って、トリガー部の操作時に、トリガー本体に対して応力が伝わったとしても、該応力を傾斜面の傾斜に沿って分散させることができ、応力が局所的(1か所)に集中して作用することを抑制することができる。
従って、トリガー部の全体に応力を分散させることができ、トリガー部に意図しない変形等が生じることを抑制することができる。さらに、例えば製品全体の合成樹脂量の低減化を図って、環境負荷の低減化を図ることや、トリガー部の全長を長くしてトリガー部の操作性を向上すること等も可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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