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公開番号2024172463
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090198
出願日2023-05-31
発明の名称テープ先端処理治具およびテープ先端処理方法
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人,個人
主分類H05K 13/02 20060101AFI20241205BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】部品供給テープの収納部を開く刃先をカバーテープとキャリアテープとの間に的確に導くことを可能とする。
【解決手段】キャリアテープ62の1番目のポケット63A(収納部)の壁面631を凹ませることができる。したがって、部品供給テープ60の先端691に挿入された刃先571が下側にずれたとしても、壁面631のうち下側に凹んだ部分(刃先案内路66)に当該刃先571を進入させることができる。その結果、刃先571がポケット63の壁面631に突き刺さるのを回避して、当該刃先571をカバーテープ67とキャリアテープ62との間に的確に導くことを可能となる。
【選択図】図13B
特許請求の範囲【請求項1】
一列に配列された複数の収納部を有するキャリアテープと、前記キャリアテープに接着されて前記複数の収納部それぞれの開口を塞ぐカバーテープとを有する部品供給テープの先端部分に処理を実行するテープ先端処理治具であって、
前記キャリアテープの先端から1番目の収納部と2番目の収納部との間のインターバル部のうち前記1番目の収納部に隣接する部分と、前記1番目の収納部を規定する壁面のうちの前記インターバル部に隣接する壁面とに少なくとも重複する押圧対象領域において前記キャリアテープを押圧することで、前記押圧対象領域において前記キャリアテープを凹ませるテープ押圧部材を備えるテープ先端処理治具。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記テープ押圧部材によって押圧される前記部品供給テープを支持するテープ受け部材をさらに備え、
前記テープ受け部材が前記キャリアテープ側から前記部品供給テープを支持しつつ前記テープ押圧部材が前記押圧対象領域において前記カバーテープ側から前記部品供給テープを前記テープ受け部材側に押圧することで、前記押圧対象領域において前記キャリアテープを凹ませる請求項1に記載のテープ先端処理治具。
【請求項3】
前記テープ受け部材を変位可能に支持する第1支持部と、
前記テープ受け部材を前記テープ押圧部材に向けて付勢する第1付勢部材と
をさらに備え、
前記テープ押圧部材が前記カバーテープに当接するとともに前記テープ受け部材が前記キャリアテープに当接した状態から前記テープ押圧部材が前記部品供給テープを前記テープ受け部材側に押圧すると、前記テープ受け部材は、前記部品供給テープを介した前記テープ押圧部材の押圧に応じて変位するとともに、前記第1付勢部材の付勢力によって前記部品供給テープを前記テープ押圧部材との間に挟み込む請求項2に記載のテープ先端処理治具。
【請求項4】
前記テープ押圧部材を変位可能に支持する第2支持部と、
オペレータによって操作される操作部と、
前記操作部と前記第2支持部との間に設けられて、前記テープ押圧部材を前記操作部に対して前記テープ受け部材に向けて付勢する第2付勢部材と
をさらに備え、
前記テープ押圧部材が前記カバーテープに当接するとともに前記テープ受け部材が前記キャリアテープに当接した状態から前記操作部が前記テープ押圧部材に向けて操作されると、前記操作部が前記第2付勢部材を介して前記テープ押圧部材を前記テープ受け部材側に変位させて、前記テープ押圧部材は前記第2付勢部材の付勢力によって前記部品供給テープを前記テープ受け部材との間に挟み込む請求項3に記載のテープ先端処理治具。
【請求項5】
前記テープ押圧部材と前記テープ受け部材とを互いに離間させるように付勢する第3付勢部材をさらに備えた請求項4に記載のテープ先端処理治具。
【請求項6】
前記部品供給テープの下側に位置する下側プレス部材と、
前記部品供給テープの上側に位置する上側プレス部材と
をさらに備え、
前記部品供給テープは、前記押圧対象領域よりも前記部品供給テープの先端側において、前記カバーテープおよび前記キャリアテープのうち前記キャリアテープのみに設けられた、前記部品供給テープの長手方向に沿った切り込みを有し、
前記キャリアテープは、前記切り込みを境界として前記部品供給テープの幅方向に隣接する第1キャリア領域および第2キャリア領域を有し、
前記下側プレス部材は、前記キャリアテープの前記第1キャリア領域に向けて突出した突出部位を有し、
前記上側プレス部材は、前記突出部位に嵌合可能な篏合部位を有し、
前記下側プレス部材と前記上側プレス部材とが前記部品供給テープを挟み込むのに応じて、前記突出部位が前記第1キャリア領域を選択的に下側から持ち上げることで、前記カバーテープのうち前記第1キャリア領域上に位置する第1カバー領域を持ち上げるとともに、前記第1カバー領域の持ち上げに追従して前記第2キャリア領域上に位置する第2カバー領域が前記第2キャリア領域から上方に離間することによって、前記第2キャリア領域と前記第2カバー領域との間に空間を形成する請求項1ないし5のいずれか一項に記載のテープ先端処理治具。
【請求項7】
前記テープ押圧部材は、前記テープ受け部材側に突出する突起を有し、前記突起によって前記部品供給テープを押圧し、
前記テープ受け部材は、前記テープ押圧部材側に開いた溝を有し、前記溝は、前記部品供給テープを押圧する前記突起に前記部品供給テープを介して対向しつつ前記部品供給テープを受ける請求項2に記載のテープ先端処理治具。
【請求項8】
前記1番目の収納部および前記2番目の収納部は部品を収納しない請求項1に記載のテープ先端処理治具。
【請求項9】
一列に配列された複数の収納部を有するキャリアテープと、前記キャリアテープに接着されて前記複数の収納部それぞれの開口を塞ぐカバーテープとを有する部品供給テープの先端部分に処理を実行するテープ先端処理方法であって、
前記キャリアテープの先端から1番目の収納部と2番目の収納部との間のインターバル部のうち前記1番目の収納部に隣接する部分と、前記1番目の収納部を規定する壁面のうちの前記インターバル部に隣接する壁面とに少なくとも重複する押圧対象領域において前記キャリアテープを押圧することで、前記押圧対象領域において前記キャリアテープを凹ませる工程を備えるテープ先端処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、一列に配列された複数の収納部(ポケット)を有するキャリアテープと、キャリアテープに接着されて複数の収納部それぞれの開口を塞ぐカバーテープとを有する部品供給テープを用いて収納部に収納された部品を供給する技術に関し、特にカッターによって収納部をスムーズに開くための前処理をキャリアテープに実行する技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
部品供給テープのキャリアテープに収納された部品を部品供給位置に供給するフィーダを備え、部品供給位置に供給された部品を基板に実装することで部品実装基板を生産する部品実装機が知られている(特許文献1、2等)。この部品実装機では、部品を部品供給位置に移動させる前に、当該部品を露出させる必要がある。例えば自動で部品供給テープをローディング可能なフィーダを用いる部品実装機においては、当該部品の収納部を覆っているカバーテープをキャリアテープから剥離させて当該部品を露出させるために、片剥離方式と両開き方式との2種類が提案されている(非特許文献1)。いずれの方式も、ブレードやスクレーパなどの露出処理機構部の刃先をキャリアテープとカバーテープとの間に挿入することで部品を露出させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5884083号
特許第6320001号
【非特許文献】
【0004】
一般社団法人 電子情報技術産業協会、“オートローディングフィーダ対応のエンボステーピング仕様に関する技術報告書”、[online]、2018.11、一般社団法人 電子情報技術産業協会 標準化センター、[令和3年9月21日検索]、インターネット<URL : https://www.jeita.or.jp/japanese/standard/book/ETR-7030_J/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1および特許文献2では、刃先の挿入性を高めるために、露出処理の前処理としてキャリアテープの先端部を凹ませることで挿入用の空間(以下「挿入空間」という)をカバーテープとキャリアテープとの間に形成している。より詳しくは、カバーテープとキャリアテープとの境界に凹部形成用の治具を挿入することで、凹部を上記挿入空間として形成している。しかしながら、部品供給テープの先端に挿入された後に、刃先がカバーテープとキャリアテープの間より下側にずれて、収納部の壁面に突き刺さる場合があった。このような場合、刃先によって収納部を適切に開くことができない。
【0006】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、部品供給テープの収納部を開く刃先をカバーテープとキャリアテープとの間に的確に導くことを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るテープ先端処理治具は、一列に配列された複数の収納部を有するキャリアテープと、キャリアテープに接着されて複数の収納部それぞれの開口を塞ぐカバーテープとを有する部品供給テープの先端部分に処理を実行するテープ先端処理治具であって、キャリアテープの先端から1番目の収納部と2番目の収納部との間のインターバル部のうち1番目の収納部に隣接する部分と、1番目の収納部を規定する壁面のうちのインターバル部に隣接する壁面とに少なくとも重複する押圧対象領域においてキャリアテープを押圧することで、押圧対象領域においてキャリアテープを凹ませるテープ押圧部材を備える。
【0008】
本発明に係るテープ先端処理方法は、一列に配列された複数の収納部を有するキャリアテープと、キャリアテープに接着されて複数の収納部それぞれの開口を塞ぐカバーテープとを有する部品供給テープの先端部分に処理を実行するテープ先端処理方法であって、キャリアテープの先端から1番目の収納部と2番目の収納部との間のインターバル部のうち1番目の収納部に隣接する部分と、1番目の収納部を規定する壁面のうちのインターバル部に隣接する壁面とに少なくとも重複する押圧対象領域においてキャリアテープを押圧することで、押圧対象領域においてキャリアテープを凹ませる工程を備える。
【0009】
このように構成された本発明では、キャリアテープの1番目の収納部の壁面を凹ませることができる。したがって、部品供給テープの先端に挿入された刃先が下側にずれたとしても、壁面のうち下側に凹んだ部分に当該刃先を進入させることができる。その結果、刃先が収納部の壁面に突き刺さるのを回避して、当該刃先をカバーテープとキャリアテープとの間に的確に導くことを可能となる。
【0010】
また、テープ押圧部材によって押圧される部品供給テープを支持するテープ受け部材をさらに備え、テープ受け部材がキャリアテープ側から部品供給テープを支持しつつテープ押圧部材が押圧対象領域においてカバーテープ側から部品供給テープをテープ受け部材側に押圧することで、押圧対象領域においてキャリアテープを凹ませるように、テープ先端処理治具を構成してもよい。かかる構成では、テープ受け部材によって部品供給テープを支持しつつテープ押圧部材によってキャリアテープを押圧することで、キャリアテープの1番目の収納部の壁面を確実に凹ませることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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