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公開番号
2024172440
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090159
出願日
2023-05-31
発明の名称
耐火断熱ボード、耐火断熱構造体
出願人
株式会社ジェイエスピー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C04B
22/14 20060101AFI20241205BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】優れた耐火性、断熱性、及び形状保持性を有し、上記性能を保持できる耐火断熱ボードを提供することを目的とする。
【解決手段】エトリンガイト及び/または石膏を含む水和組成物からなり、含水量が50kg/m
3
以上であり、最表面に金属層含有被覆材を有する耐火断熱ボード。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
エトリンガイト及び/または石膏を含む水和組成物からなり、含水量が50kg/m
3
以上であり、最表面に金属層含有被覆材を有する耐火断熱ボード。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記含水量のうち、結晶水に由来する含水量が40kg/m
3
以上である、請求項1に記載の耐火断熱ボード。
【請求項3】
前記含水量のうち、自由水に由来する含水量が10kg/m
3
である、請求項1または2に記載の耐火断熱ボード。
【請求項4】
前記水和組成物の含有量が50質量%以上である、請求項1または2に記載の耐火断熱ボード。
【請求項5】
密度が200~800kg/m
3
である、請求項1または2に記載の耐火断熱ボード。
【請求項6】
請求項1または2に記載の耐火断熱ボードを含む、耐火断熱構造体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐火断熱ボード及び耐火断熱構造体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物には、様々な断熱材や耐火材が使用されており、断熱材としては、断熱効果が高く軽量で作業性が良い樹脂発泡体であるポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、及びフェノールフォーム等が使われ、また、コスト的に安価なグラスウールやロックウール等の無機系の繊維集合体も使われている。
【0003】
樹脂発泡体は有機物のため火災発生時には燃焼し、しばしば延焼による被害拡大の原因となるため、その対策が望まれている。
【0004】
一方、グラスウールやロックウール等の無機系の繊維集合体は燃えない素材を主体に構成されている。しかし、樹脂発泡体に比べ熱伝導率が高い傾向があり断熱性の点で劣り、また、繊維状であるため穿刺感を感じ、作業性に劣る問題もあった。さらに従来、施工時には繊維集合体をプラスティック製の袋に収めた荷姿とし、これを住宅の柱と外壁の間にはめ込む方法が採られているが、隙間が生じたり、経年で脱落したりするといった課題があった。
【0005】
他方、樹脂発泡体に不燃性を付与した断熱材は既に市販されている。例えば、フェノールフォームのボードの片面あるいは両面を不燃材であるアルミニウム箔、水酸化アルミニウム紙、セッコウ系板材等で積層した構造の不燃断熱ボードが挙げられる。しかし、こうした従来の不燃断熱ボードは、火災時には火炎に面した表面は燃えないものの、その熱で内部のフェノールフォームが溶けて空洞ができ、ボード自体が脱落して延焼するという課題が解決できておらず、建築基準法で定められた耐火構造仕様を満足する資材とはなっていない。
【0006】
樹脂発泡体の耐燃焼性を向上する既往の技術を例示すると、例えば、ポリウレタンフォームの耐燃焼性を向上する技術としては、アルカリ金属炭酸塩、イソシアネート類、水及び反応触媒で発泡体を形成する断熱材料に関する技術(特許文献1)や、リチウム、ナトリウム、カリウム、ホウ素、及びアルミニウムからなる群より選ばれる金属の、水酸化物、酸化物、炭酸塩類、硫酸塩、硝酸塩、アルミン酸塩、ホウ酸塩、及びリン酸塩類からなる群より選ばれる一種又は二種以上の無機化合物と水とイソシアネート類とからなる硬化性組成物で、主にトンネルの地盤改良用の注入材に関する技術(特許文献2)が知られている。
【0007】
しかし特許文献2の従来技術は、地盤改良用に開発されたものであり断熱性を得ることを目的とするものではない。特に特許文献1のように、アルカリ金属炭酸塩の30%以上の水溶液とイソシアネート類を反応させる従来の手法では、多量の水を使用することにより未反応の水が多量に残ることから、断熱材として使用するためには乾燥する必要があり、しかも得られる発泡体の気泡サイズが大きくなることから断熱性は大きくないと考えられる。
【0008】
合成樹脂発泡体を被覆して耐燃焼性を向上する技術としては、セピオライトと水溶性樹脂を主成分とする水性有機バインダーとからなる被覆を形成して表面処理を施した合成樹脂の発泡体粒子に、無機粉体とアルカリ金属ケイ酸塩を主成分とする水ガラスを含む水性無機バインダーとからなるコーティング材を更に被覆し、乾燥硬化させる断熱性被覆粒体に関する技術(特許文献3)や、合成樹脂発泡体の少なくとも一部の表面の気泡構造内に、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、アルミノケイ酸塩のうちの1種又は2種以上の混合物からなるシリカ系無機物が充填した無機物含有合成樹脂発泡体に関する技術(特許文献4)が開示されている。
【0009】
しかしこれらケイ酸塩類を用いる従来技術は、燃焼によって、樹脂発泡体が溶けて充填されたケイ酸塩自体の結合力も失われ粉化するため、断熱ボードとしての形状を保つことが難しいと考えられる。
【0010】
ビーズ法ポリスチレンフォームで形成された発泡樹脂において、発泡ビーズ間に形成された連通空隙に、酸素指数が21より大きい有機系物質からなる充填材料を充填した発泡樹脂複合構造体に関する技術(特許文献5)や、連通した空隙を有し、空隙率が5~60%である熱可塑性樹脂発泡粒子成形体の空隙に、スメクタイトを含有するセメント又は石膏の硬化物が充填されている複合成形体に関する技術(特許文献6)が知られている。
(【0011】以降は省略されています)
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