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公開番号2024171725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088891
出願日2023-05-30
発明の名称動力伝達装置製造方法
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類F16H 57/037 20120101AFI20241205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】動力伝達装置のノイズの発生等を抑制する。
【解決手段】デフケース3Aを転がり軸受10を介してデフキャリア1の内部に回転可能に支持する動力伝達装置100を製造する動力伝達装置製造方法において、軸受け穴1Aの穴径の寸法公差を第1公差としてデフキャリア1を作成し、第1公差の下限許容値から上限許容までの範囲を複数nに等分して下限許容値側から第1範囲、・・・第n範囲とし、外形寸法の寸法公差をそれぞれ第1範囲、・・・第n範囲とするn種類の転がり軸受10を作成し、作成されたデフキャリア1を、穴径が第1範囲のものを第1種キャリア、・・・第n範囲のものを第n種キャリアとして分類し、第1種キャリアには、外形寸法の寸法公差が第1範囲の第1種転がり軸受を、・・・第n種キャリアには、外形寸法の寸法公差が第n範囲の第n種転がり軸受を、それぞれ隙間嵌めにより固定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
駆動源から入力される駆動力を左右の駆動輪に分配する差動装置を収容したデフケースを、転がり軸受を介してデフキャリアの内部に回転可能に支持する動力伝達装置を製造する動力伝達装置製造方法において、
前記転がり軸受を配置する軸受け穴の穴径の寸法公差を第1公差として前記デフキャリアを作成し、
前記第1公差の下限許容値から上限許容までの範囲を複数nに等分して下限許容値側から第1範囲、第2範囲、・・・第n範囲とし、外形寸法の寸法公差をそれぞれ前記第1範囲、前記第2範囲、・・・前記第n範囲とするn種類の前記転がり軸受を作成し、
作成された前記デフキャリアを、前記穴径が前記第1範囲のものを第1種キャリア、前記第2範囲のものを第2種キャリア、・・・前記第n範囲のものを第n種キャリアとして分類し、
前記第1種キャリアには、外形寸法の寸法公差が前記第1範囲の第1種転がり軸受を、前記第2種キャリアには、外形寸法の寸法公差が前記第2範囲の第2種転がり軸受を、・・・前記第n種キャリアには、外形寸法の寸法公差が前記第n範囲の第n種転がり軸受を、それぞれ隙間嵌めにより固定することを特徴とする、動力伝達装置製造方法。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
請求項1に記載の動力伝達装置製造方法において、
前記nが2である、動力伝達装置製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の動力伝達装置製造方法において、
前記第1種キャリアと前記第1種転がり軸受、前記第2種キャリアと前記第2種転がり軸受、・・・及び前記第n種キャリアと前記第n種転がり軸受のいずれの組み合わせも、前記軸受け穴と前記転がり軸受との間に所定の隙間寸法が設定されている、動力伝達装置製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の動力伝達装置製造方法において、
前記転がり軸受に、前記寸法公差がいずれの範囲に属するのかを示すマーキングを施す、動力伝達装置製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の動力伝達装置製造方法において、
前記デフキャリアを分類したら、前記第1種キャリア~前記第n種キャリアのいずれなのかを示すマーキングを施す、動力伝達装置製造方法。
【請求項6】
請求項1に記載の動力伝達装置製造方法において、
前記デフキャリアはアルミ系材料により形成されている、動力伝達装置製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用の動力伝達装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
車両用の動力伝達装置として、差動装置を収容したデフケースをテーパローラベアリングまたはボールベアリング等の転がり軸受を介してデフキャリアの内部に回転可能に支持したものが知られている。
【0003】
ところで、軽量化の観点等から、デフキャリアの材料にはアルミニウム系材料が用いられることが多い。一方、転がり軸受のアウターレースには鉄系材料が用いられることが多い。このため、デフキャリアはアウターレースに比べて熱膨張率が大きくなり、高温時にはデフキャリアのケースに圧入された転がり軸受に対する締め付け力が低下し、ノイズの発生や転がり軸受の寿命の低下を招くという問題がある。
【0004】
この問題を解消するための構成として、特許文献1には、アウターレースが圧入される筒状部に、鉄系材料からなる外側環状部材を外嵌する構成が開示されている。当該構成によれば、熱膨張率が比較的大きなアルミニウム系の材料からなる筒状部が、熱膨張率が比較的小さな鉄系材料からなる外側環状部材によって外側から締め付けられているから、温度上昇に伴う筒状部の熱膨張を抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-127643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記文献の構成では外側環状部材という一般的には用いられない部品が必要となり、これを組み付ける作業も必要になる。また、転がり軸受のアウターレースを圧入する構成には有効であるが、圧入しない構成では効果が望めない。
【0007】
そこで本発明は、部品点数を増やすことなく、かつアウターレースを圧入しない構成でも、ノイズの発生や転がり軸受の寿命の低下を抑制し得る動力伝達装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある態様によれば、駆動源から入力される駆動力を左右の駆動輪に分配する差動装置を収容したデフケースを、転がり軸受を介してデフキャリアの内部に回転可能に支持する動力伝達装置を製造する動力伝達装置製造方法が提供される。この方法は、転がり軸受を配置する軸受け穴の穴径の寸法公差を第1公差としてデフキャリアを作成し、第1公差の下限許容値から上限許容までの範囲を複数nに等分して下限許容値側から第1範囲、第2範囲、・・・第n範囲とし、外形寸法の寸法公差をそれぞれ第1範囲、第2範囲、・・・第n範囲とするn種類の転がり軸受を作成し、作成されたデフキャリアを、穴径が第1範囲のものを第1種キャリア、第2範囲のものを第2種キャリア、・・・第n範囲のものを第n種キャリアとして分類し、第1種キャリアには、外形寸法の寸法公差が第1範囲の第1種転がり軸受を、第2種キャリアには、外形寸法の寸法公差が第2範囲の第2種転がり軸受を、・・・第n種キャリアには、外形寸法の寸法公差が第n範囲の第n種転がり軸受を、それぞれ隙間嵌めにより固定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記の各態様によれば、ノイズの発生や転がり軸受の寿命の低下を抑制し得る動力伝達装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る製造方法を適用する動力伝達装置の断面図である。
図2は、図1のII部の拡大図である。
図3は、動力伝達装置の製造工程の概略図である。
図4は、本発明の実施形態に係る製造方法で製造する際の管理寸法を示す図である。
図5は、比較例に係る製造方法で製造する際の管理寸法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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