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公開番号2024171571
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088647
出願日2023-05-30
発明の名称印刷装置、印刷方法および印刷プログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241205BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】吐出安定性を得ることが可能な印刷装置、印刷方法、および印刷プログラムを提供する。
【解決手段】印刷装置は、被印刷媒体に第1下地を形成するインクを吐出するノズルである複数の第1ノズルおよび前記被印刷媒体に第1下地とは異なる第2下地を形成するインクを吐出するノズルである複数の第2ノズルを有する吐出ヘッドと、制御装置とを備え、制御装置は、第1下地を形成するための第1画像データに基づき印刷を行う第1印刷処理と、第2下地を形成するための画像データであって1パス当たりのドット密度が第1画像データよりも低い第2画像データに基づき印刷を行う第2印刷処理とを実行し、第2印刷処理では第1画像データに基づき印刷を行う場合よりも1ドット当たりのインク量が増加するように第2ノズルに印刷を行わせるインク量増加処理を実行する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
被印刷媒体に第1下地を形成するインクを吐出するノズルである複数の第1ノズルおよび前記被印刷媒体に前記第1下地とは異なる第2下地を形成するインクを吐出するノズルである複数の第2ノズルを有する吐出ヘッドと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記第1下地を形成するための第1画像データに基づき印刷を行う第1印刷処理と、
前記第2下地を形成するための画像データであって1パス当たりのドット密度が前記第1画像データよりも低い第2画像データに基づき印刷を行う第2印刷処理と、を実行し、
前記第2印刷処理では、前記第1画像データに基づき印刷を行う場合よりも1ドット当たりのインク量が増加するように前記第2ノズルに印刷を行わせるインク量増加処理を実行する、印刷装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記被印刷媒体の被印刷領域中の不規則な位置において前記1パス当たりのドット密度が前記第1画像データの前記ドット密度よりも低くなるように前記第2ノズルに印刷を行わせる、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記ノズルにより先に吐出されたインク滴の着弾位置に重なるように後のインク滴を別の前記ノズルに吐出させる重ね吐出を行う重ね吐出処理を実行し、
前記インク量増加処理において前記複数の第2ノズルによる全吐出数に対する前記重ね吐出の数の比率は、前記第1画像データに基づき印刷を行う場合に前記複数の第1ノズルによる全吐出数に対する前記重ね吐出の数の比率よりも高い、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記ノズルからインクを吐出させる吐出圧力をインクに付与するアクチュエータをさらに備え、
前記制御装置は、前記インク量増加処理において、前記第2ノズルに対応する前記アクチュエータを駆動する吐出波形を、前記第1ノズルに対応する前記アクチュエータを駆動する吐出波形とは異ならせる、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記第2ノズルに対応する前記アクチュエータを駆動する吐出波形に含まれるパルス数を、前記第1ノズルに対応する前記アクチュエータを駆動する吐出波形に含まれるパルス数よりも増加させる、請求項4に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記第2ノズルに対応する前記アクチュエータを駆動する吐出波形のパルスの周期を前記アクチュエータの固有振動の周期又は半周期と一致させる、請求項4に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御装置は、前記第2ノズルに対応する前記アクチュエータを駆動する吐出波形における吐出電圧を、前記第1ノズルに対応する前記アクチュエータを駆動する吐出波形における吐出電圧よりも上昇させる、請求項4に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記制御装置は、前記インク量増加処理において、前記第2ノズルから吐出させるべきインクの温度を前記第1ノズルから吐出させるべきインクの温度よりも上昇させる、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記制御装置は前記第2ノズルから吐出させるべきインクを前記吐出ヘッドにより加熱する、請求項8に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記第2ノズルから吐出させるべきインクを前記第2ノズルに供給する供給源をさらに備え、
前記制御装置は前記供給源において前記インクを加熱する、請求項8に記載の印刷装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばインクジェットプリンタ等の印刷装置、当該印刷装置を用いた印刷方法、および印刷装置におけるコンピュータに実行させる印刷プログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、インクジェット式の印刷を布帛に適用したDTG(Direct to Garment)プリンタが開発されている。DTGプリンタによれば、生地に直接印刷することが可能である。布帛に対する印刷においては、下地を形成するべく白インクを吐出することがある。そのため、下地を布帛の広範囲に形成する必要があることから、多量の白インクが高密度で吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-070880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多量の白インクを吐出することに起因して、当該吐出により生じる自己気流の影響が強くなってしまう。そのため、印刷中に発生するインクの微小液滴(ミスト)が吐出ヘッドのノズル面に付着する。その結果、ノズルのメニスカスブレイクが起こり、不吐出を引き起こしてしまう可能性がある。このため、吐出安定性を得ることが難しい。
【0005】
そこで、本発明は、吐出安定性を得ることが可能な印刷装置、印刷方法、および印刷プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の印刷装置は、被印刷媒体に第1下地を形成するインクを吐出するノズルである複数の第1ノズルおよび前記被印刷媒体に前記第1下地とは異なる第2下地を形成するインクを吐出するノズルである複数の第2ノズルを有する吐出ヘッドと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第1下地を形成するための第1画像データに基づき印刷を行う第1印刷処理と、前記第2下地を形成するための画像データであって1パス当たりのドット密度が前記第1画像データよりも低い第2画像データのうち前記第2画像データに基づき印刷を行う第2印刷処理と、を実行し、前記第2印刷処理では、前記第1画像データに基づき印刷を行う場合よりも1ドット当たりのインク量が増加するように前記第2ノズルに印刷を行わせるインク量増加処理を実行するものである。
【0007】
本発明に従えば、第2画像データに基づき印刷を行う場合、1パス当たりのドット密度が第1画像データよりも低いため、第1画像データに基づき印刷を行う場合よりも吐出数を減らすことができる。これにより、吐出により生じる自己気流の影響を抑制でき、もって印刷中に発生するインクの微小液滴が吐出ヘッドのノズル面に付着することを抑制することができる。したがって、ノズルのメニスカスブレイクが起こることを抑制でき、もって吐出安定性を得ることができる。また、上記のようにドット密度は低くなるものの、インク量増加処理によって1ドット当たりのインク量が増加される。これにより、印刷画像が低精細になることを防止又は抑制できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吐出安定性を得ることが可能な印刷装置、印刷方法、および印刷プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
印刷装置に備わる吐出ヘッドを含む構成を示す平面図である。
印刷装置の制御系統の構成を示すブロック図である。
吐出ヘッドにおけるノズルの配置例を示す図である。
(a)は基本色のインクにより形成された第1下地の画像の一例を示す図であり、(b)はホワイトのインクにより形成された第2下地の画像の一例を示す図である。
ドット密度低下処理の一例を説明するための図である。(a)はドットデータの一例を示す説明図であり、(b)はマスクデータの一例を示す説明図であり、(c)は(a)のドットデータに(b)のマスクデータを適用したドットデータを示す説明図である。
インク量増加処理の一例を説明するための図である。
インク量増加処理の別例を説明するための図である。
インク量増加処理の別例を説明するための図である。
インク量増加処理の別例を説明するための図である。
インク量増加処理の別例を説明するための図である。
制御装置による処理の流れを示すフローチャートである。
ドット密度低下処理の別例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る印刷装置について図面を参照して説明する。以下に説明する印刷装置は本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除および変更が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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