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公開番号
2024170686
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2021171116
出願日
2021-10-19
発明の名称
新規医薬
出願人
興和株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
31/7068 20060101AFI20241204BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】COVID-19の治療薬としての新規な医薬を提供する。
【解決手段】イベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせてなる医薬、イベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせてなるSARS-CoV-2感染症の予防及び/又は治療薬、イベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせてなるCOVID-19の予防及び/又は治療薬に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
イベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせてなる医薬。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
イベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせてなるSARS-CoV-2感染症の予防及び/又は治療薬。
【請求項3】
イベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせてなるCOVID-19の予防及び/又は治療薬。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、SARS-CoV-2感染に基づく疾患の予防及び/又は治療薬に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
COVID-19(日本名:新型コロナウイルス感染症)は、2019新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって発症する感染症である。COVID-19は、2019年11月に中華人民共和国の武漢で発生が確認され、同年12月にWHOに報告された感染症であり、これ以降世界的に感染が拡大している。その症状は、発熱、空咳、疲労、喀痰、息切れ、咽頭痛、頭痛、筋肉痛、関節痛、嗅覚異常、味覚異常などから始まり、重症例では肺炎が重症化して呼吸不全に陥り、死亡の転帰をとるものである。
その感染力、罹患した際の重症化率等未だ不明な点があることに加え、新型であることから有効な治療法も未だ模索中であり、世界中の人々を不安に陥らせている。
【0003】
これまでに、多数の既存薬物のスクリーニングがなされ、イベルメクチンがSARS-CoV-2感染に基づく疾患、COVID-19の治療薬として期待されている(非特許文献1)。
また、モルヌピラビル(Molnupiravir)は、ウイルスのRNA複製時に複製エラーを生じさせることで抗ウイルス作用を示すことが知られており、SARS-CoV-2感染に基づく疾患、COVID-19の治療薬として期待されている(非特許文献2)
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166354220302011
Translational Research 218: 16-28. (April 2020).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、SARS-CoV-2感染に基づく疾患、COVID-19の予防及び/又は治療のための新たな医薬を提供することにある。特に、軽症や中等症のCOVID-19の予防及び/又は治療のための医薬を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
イベルメクチンは、すでに本邦において、腸管糞線虫症及び疥癬の治療薬として錠剤が用いられているが、抗ウイルス活性を有することから、SARS-CoV-2感染に基づく疾患、COVID-19の予防及び/又は治療としても、経口投与可能な薬物として期待されている。
また、モルヌピラビル(Molnupiravir)は、抗ウイルス作用を示すことから、SARS-CoV-2感染に基づく疾患、COVID-19の経口投与可能な治療薬として期待されている
そこで、本発明者らは、SARS-CoV-2の感染抑制又はCOVID-19の予防及び/又は治療のために、イベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせることに着目し、本発明に至った。
【0007】
すなわち、本発明は、次の発明[1]~[3]を提供するものである。
[1]イベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせてなる医薬。
[2]イベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせてなるSARS-CoV-2感染症の予防及び/又は治療薬。
[3]イベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせてなるCOVID-19の予防及び/又は治療薬。
【発明の効果】
【0008】
本発明のイベルメクチン及びモルヌピラビルの組み合わせてなる医薬によれば、SARS-CoV-2の感染抑制又はCOVID-19の予防及び/又は治療に効果を発揮、すなわち、COVID-19の症状(発熱、咳、息切れ、筋肉痛、鼻汁、咽頭痛、頭痛、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、臭覚異常、味覚異常)を改善又は消失する。また、イベルメクチン及びモルヌピラビルはいずれも経口投与により効果を発揮する薬物であり、従前知られるレムデシベル、カシリビマブ、イムデビマブ、ソトロビマブ等の注射剤とは異なり、投薬が簡便であることから、病院でなく、通常のクリニックでも処方や投薬が可能である。また、イベルメクチンの抗ウイルス作用の機序と、モルヌピラビルの抗ウイルス作用の機序とが異なるので、これらの併用によって抗ウイルス作用が増強されることが期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のイベルメクチン及びモルヌピラビルを組み合わせてなる医薬は、SARS-CoV-2の感染抑制又はCOVID-19の予防及び/又は治療に効果を発揮するものである。
【0010】
本発明で用いるイベルメクチンは、イベルメクチンとして、少なくともイベルメクチンB
1a
又はイベルメクチンB
1b
のいずれかを含めばよく、イベルメクチンB
1a
とイベルメクチンB
1b
のいずれも含む混合物が好ましく、イベルメクチンB
1a
を90%以上、イベルメクチンB
1b
を10%未満含有する混合物がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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