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公開番号2024170110
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087089
出願日2023-05-26
発明の名称脳活動計測システム
出願人株式会社島津製作所
代理人個人
主分類A61B 10/00 20060101AFI20241129BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】次のタスクの前に脳を安静にするレスト期間の時間を十分に確保することにより、タスクに対する脳の活動状態の計測を正確に行うことが可能な脳活動計測システムを提供する。
【解決手段】この脳活動計測システム100は、脳活動計測装置1と、タスクを提示するタスク提示装置3(23)と、被験者10の解答の入力を受け付ける入力受付部23(24)と、制限時間21c(21f)を通知する時間通知部23とを備える。脳活動計測システム100は、制限時間21c(21f)が経過したことに基づいて、被験者10からの解答の受け付けを終了して、タスク提示装置3(23)により次のタスクの提示が開始されるまで被験者10を安静にさせるレスト期間21d(21g)に移行させる制御を行う制御部2を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
被験者の脳の活動状態を計測する脳活動計測装置と、
前記脳活動計測装置により前記被験者の脳の活動状態を計測するためのタスクを提示するタスク提示装置と、
前記タスク提示装置により提示された前記タスクに対する前記被験者の解答の入力を受け付ける入力受付部と、
前記タスク提示装置による前記タスクの提示を終了してから前記被験者による前記解答の入力を受付可能な制限時間を通知する時間通知部と、
前記制限時間が経過したことに基づいて、前記被験者からの前記解答の受け付けを終了して、前記タスク提示装置により次の前記タスクの提示が開始されるまで前記被験者を安静にさせるレスト期間に移行させる制御を行う制御部とを備える、脳活動計測システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記被験者の前記解答の入力を受け付ける解答画面を表示する表示部をさらに備え、
前記制御部は、前記制限時間が経過したことに基づいて、前記表示部における前記解答画面の表示を終了して、前記レスト期間に移行する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の脳活動計測システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記制限時間内に前記被験者から前記解答を受け付けなかった場合においても、前記制限時間が経過したことに基づいて、前記レスト期間に移行する制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の脳活動計測システム。
【請求項4】
前記被験者の前記解答の入力を受け付ける解答画面を表示する表示部をさらに備え、
前記制御部は、前記タスク提示装置としての前記表示部に前記タスクを示すタスク画面を表示するタスク提示期間を経過したことに基づいて、前記表示部において、前記タスク画面を終了させて前記解答画面に遷移する制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の脳活動計測システム。
【請求項5】
前記被験者の前記解答の入力を受け付ける解答画面を表示する表示部をさらに備え、
前記解答画面は、前記入力受付部を介した前記被験者からの前記解答の入力を受け付ける入力受付領域、および、前記制限時間に関する情報を、前記表示部において並べて表示した画面を有する、請求項1または2に記載の脳活動計測システム。
【請求項6】
前記被験者の前記解答の入力を受け付ける解答画面を表示する表示部をさらに備え、
前記制御部は、前記制限時間の経過前に前記解答画面を介して前記解答の受け付けを終了させる前記被験者の操作を受け付けたことに基づいて、予め設定された前記制限時間よりも前の時間から前記レスト期間に移行させる制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の脳活動計測システム。
【請求項7】
前記被験者の前記解答の入力を受け付ける解答画面を表示する表示部をさらに備え、
前記時間通知部は、前記表示部の前記解答画面において前記制限時間に関する情報を表示させる態様、および、音を発することにより前記制限時間に関する情報を報知する態様の少なくともいずれかを含む態様で、前記制限時間を前記被験者に通知するように構成されている、請求項1または2に記載の脳活動計測システム。
【請求項8】
前記制限時間は、ユーザの操作に基づいて変更可能であり、
前記制御部は、前記被験者の脳の活動状態の計測開始前に、前記ユーザによる前記制限時間の変更の操作を受け付けたことに基づいて、前記制限時間を変更する制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の脳活動計測システム。
【請求項9】
前記タスク提示装置により提示される前記タスクは、前記被験者の身体の一部に対する刺激により提示する刺激タスク、前記被験者に計算を行わせる計算タスク、および、予め前記計算タスクが複数設定された場合において第1計算タスクが行われた後に前記第1計算タスクの計算結果を流用した第2計算タスクを行う流用計算タスクの少なくとも1つを有する、請求項1または2に記載の脳活動計測システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被験者の脳の活動状態を計測する脳活動計測システムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、被験者の脳の活動状態を計測する脳活動計測システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、被験者の脳活動データを計測する生体光計測装置(脳活動計測装置)を備える気分評価システム(脳活動計測システム)が開示されている。この気分評価システムは、認知機能を確認するための認知課題(タスク)を被験者に提示する課題期間の後、被験者の脳を安静にさせるレスト期間を設けた計測手順に沿って、被験者の脳活動データを計測するシステムである。レスト期間は、課題期間の脳の活動状態に対する相対的な変化を取得するための基準となる脳活動データを取得する期間である。
【0004】
上記特許文献1の気分評価システムは、提示デバイスと、入力デバイスと、演算部とを備えている。提示デバイスは、生体光計測装置により脳活動データを計測する際、被験者に対して認知機能を確認するための認知課題(タスク)を被験者に提示するように構成されている。提示デバイスは、表示部である。入力デバイスは、認知課題に対する解答を被験者が入力するように構成されている。演算部は、上記課題期間において、認知課題として、所定の情報(マークなど)を記憶させた後、一定時間経過後にその所定の情報を記憶できているかを確認する課題を、提示デバイスを介して被験者に提示するように構成されている。演算部は、課題期間後の上記レスト期間において、被験者による認知課題に対する解答の入力を受け付けるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-146410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の気分評価システムでは、被験者による認知課題に対する解答の入力が遅れてレスト期間の終盤に解答したような場合、被験者は、次の認知課題が始まる直前まで前の認知課題に対する解答を考えてしまうことになる。この場合、被験者の脳を次のタスクの前に安静にするレスト期間の時間を十分に確保できないので、前の認知課題による脳の活動状態が次の認知課題の際の脳の活動状態の計測に影響することが考えられる。このため、上記特許文献1の気分評価システムでは、次の認知課題(タスク)の前に脳を安静にするレスト期間の時間が十分に確保できないことに起因して、認知課題(タスク)に対する脳の活動状態の計測を正確に行えないという問題点がある。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、次のタスクの前に脳を安静にするレスト期間の時間を十分に確保することにより、タスクに対する脳の活動状態の計測を正確に行うことが可能な脳活動計測システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における脳活動計測システムは、計測光の照射および受光を行うことにより、被験者の脳の活動状態を計測する脳活動計測装置と、脳活動計測装置により被験者の脳の活動状態を計測するためのタスクを提示するタスク提示装置と、タスク提示装置により提示されたタスクに対する被験者の解答の入力を受け付ける入力受付部と、タスク提示装置によるタスクの提示を終了してから被験者による解答の入力を受付可能な制限時間を通知する時間通知部と、制限時間が経過したことに基づいて、被験者からの解答の受け付けを終了して、タスク提示装置により次のタスクの提示が開始されるまで被験者を安静にさせるレスト期間に移行させる制御を行う制御部とを備える。
【発明の効果】
【0009】
上記第一の局面における脳活動計測システムにおいて、時間通知部により通知される制限時間が経過したことに基づいて、被験者からの解答の受け付けを終了して、タスク提示装置により次のタスクの提示が開始されるまで被験者を安静にさせるレスト期間に移行させる制御を行う制御部を設ける。これにより、解答入力受付期間が終了したことに基づいて、被験者からの解答の受け付けを強制的に終了させることができるので、被験者によるタスクに対する解答の入力がレスト期間の終盤になってしまい脳を安静にするレスト期間の時間を十分に確保できない事態を回避することができる。その結果、次のタスクの前に脳を安静にするレスト期間の時間を十分に確保することにより、タスクに対する脳の活動状態の計測を正確に行うことができる。また、制限時間経過後に強制的にレスト期間に移行することにより、測定者などの補助が無くても、被験者は十分なレスト期間を得ることができるので、被験者は、脳を安静にさせた後、次のタスクに取り組むことができる。その結果、次のタスクの脳の活動状態の計測において、前のタスクによる脳の活動状態の影響を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態の脳活動計測システムの全体を示した模式図である。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測用制御部を示したブロック図である。
一実施形態の脳活動計測システムの制御装置を示したブロック図である。
一実施形態の脳活動計測システムの刺激タスク提示装置を示した概略図である。
一実施形態の脳活動計測システムの刺激タスク提示装置の側面図である。
一実施形態の脳活動計測システムのタスク期間、前レスト期間および後レスト期間を含む脳活動計測の一例を示したタイミングチャートである。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測の第1実施例におけるタスク画面を示した模式図である。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測の第1実施例における解答画面を示した模式図である。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測の第2実施例におけるタスクを示した模式図である。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測の第2実施例における解答画面を示した模式図である。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測の第3実施例における解答画面を示した模式図である。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測の第4実施例における解答画面を示した模式図である。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測の第5実施例におけるタスクを示した模式図である。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測の第5実施例における解答状態を示した模式図である。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測の第6実施例における流用計算タスクのタスク画面を示した模式図である。
一実施形態の脳活動計測システムの脳活動計測方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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