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公開番号2024170084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087049
出願日2023-05-26
発明の名称流体制御弁ユニット及びバルブタイミング変更装置
出願人株式会社ミクニ
代理人個人
主分類F16K 3/24 20060101AFI20241129BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】流体制御弁ユニットで、構造の簡素化、部品点数の削減、低コスト化、組付け作業の簡素化を図り、異物の侵入を防止し、スリーブを所定位置に保持する。
【解決手段】流入口74,連通口75,76,底側端部70a及び開口側端部70bを有し軸線Sを画定するスリーブ70,スリーブ内に配置されて連通口を開閉するスプール80を含む流体制御弁Vと、スリーブを嵌合させる内周面51,連通口に通じる通路55,56,底側端部70aに対向する環状受け部53,開口部52を有する筒状の通路部材50と、底側端部70aと環状受け部53の間に配置されたフィルタ部材60と、通路部材50に収容されたスリーブ70の開口側端部70bを受けるストッパ部材110を備え、フィルタ部材60は、環状平板部61、環状平板部に囲まれたフィルタ部62、環状平板部から延出する板バネ片63を含むように金属板バネ材により一体的に形成されている。
【選択図】図7

特許請求の範囲【請求項1】
流入口,外部に連通する連通口,底側端部,及び開口側端部を有し軸線を画定する有底筒状のスリーブ,前記スリーブ内に摺動自在に配置されて前記連通口を開閉するスプールを含む流体制御弁と、
前記スリーブを嵌合させる内周面,前記連通口に通じる流体の通路,前記軸線の方向において前記底側端部に対向する環状受け部,前記環状受け部に隣接して形成され流体を流入させる開口部を有する筒状の通路部材と、
前記底側端部と前記環状受け部の間に配置されたフィルタ部材と、
前記通路部材に収容された前記スリーブの前記開口側端部を受けるストッパ部材と、を備え、
前記フィルタ部材は、環状平板部,前記環状平板部に囲まれたフィルタ部,及び前記環状平板部から延出して前記軸線の方向に付勢力を及ぼす板バネ片を含むように,金属板バネ材により一体的に形成されている、
ことを特徴とする流体制御弁ユニット。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記通路部材は、前記軸線の方向において前記開口側端部に隣接し前記内周面よりも凹む環状溝部を有し、
前記ストッパ部材は、前記スプールを離脱可能に受けるべく,前記環状溝部に嵌め込まれたスナップリングである、
ことを特徴とする請求項1に記載の流体制御弁ユニット。
【請求項3】
前記フィルタ部材は、前記環状平板部が前記環状受け部に当接し、前記板バネ片が前記底側端部に当接するべく配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の流体制御弁ユニット。
【請求項4】
前記フィルタ部は、エッチング処理により形成された複数の微小孔を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の流体制御弁ユニット。
【請求項5】
前記板バネ片は、前記環状平板部の外縁から延出して屈曲するように形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の流体制御弁ユニット。
【請求項6】
前記スリーブは、前記底側端部の領域において、前記フィルタ部材を通過した流体を前記流入口に供給するべく外壁に形成された肉抜き通路と、前記フィルタ部材の前記板バネ片を当接させる当接部を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の流体制御弁ユニット。
【請求項7】
前記肉抜き通路は、前記軸線の周りに互いに離隔して形成された第1肉抜き通路及び第2肉抜き通路を含み、
前記当接部は、前記第1肉抜き通路と前記第2肉抜き通路の間に位置する幅狭当接部と、前記肉抜き通路から外れた幅広当接部を含み、
前記板バネ片は、前記環状平板部の周方向に等間隔で配置された、第1板バネ片、第2板バネ片、及び第3板バネ片を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の流体制御弁ユニット。
【請求項8】
前記第1板バネ片は、前記幅狭当接部に当接すると共に、前記幅狭当接部を挟み込む一対の挟持片を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の流体制御弁ユニット。
【請求項9】
前記流体制御弁は、前記流入口からの流体の流入を許容するべく,前記スリーブの内側に配置されたチェック弁を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の流体制御弁ユニット。
【請求項10】
前記スナップリングは、前記通路部材内に形成された排出通路を流れる流体を排出し得る排出口を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の流体制御弁ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体制御弁ユニット及び流体制御弁ユニットを用いた内燃エンジンのバルブタイミング変更装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の流体制御弁ユニットとしては、軸線を中心とする挿通孔を有するバルブボディと、バルブボディ内に密接して挿入された有底円筒状のスリーブと、スリーブ内に摺動自在に配置されたスプール弁体と、スプール弁体を軸線方向に付勢するべくスリーブ内に配置されたバルブスプリングと、バルブボディの先端部(底壁)とスリーブの一端部(底側端部)の間に配置されたチェック弁と、スリーブの他端部(開口側端部)に当接する固定部材と、チェック弁とバルブボディの底壁の間に配置された弾性部材(Oリングをなすシール部材)を備えた油圧制御バルブが知られている。(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
この油圧制御バルブにおいて、チェック弁は、円筒状のボディ部と、ボディ部内において軸線方向に移動自在に配置されたボール弁体と、ボール弁体を閉弁方向に付勢するコイルばねと、ボディ部に対してかしめ固定されたフィルタ部材を備えている。
そして、スリーブは、軸線方向における一端部がバルブボディの先端部(底壁)とチェック弁のボディ部の間に配置された弾性部材(シール部材)により保持され、軸線方向における他端部がバルブボディの内壁面に圧入された環状の固定部材により保持された構造になっている。
【0004】
ここで、スリーブの一端部に付勢力を及ぼすシール部材は、チェック弁のボディ部を介して付勢力を及ぼす構造であり、又、フィルタ部材は、ボディ部にカシメ固定される構造であるため、構成部品が多く、構造が複雑であり、又、組付け作業が煩雑である。また、スリーブの他端部を保持する固定部材は、バルブボディの内壁面に圧入により固定されているため、スプール弁体の往復動による衝撃や経時変化等により、固定部材が脱落する虞がある。
【0005】
また、他の流体制御弁ユニットとしては、軸線を中心とする挿通孔を有する連結ボルトと、連結ボルト内に収容されたスプール及びリテーナと、スプールとリテーナの間に配置されたスプールスプリングと、リテーナにOリングを挟んで接続されたチェックバルブを備え、チェックバルブが、ボールホルダと、ボールホルダに設けられた円錐状のオイルフィルタと、チェックボールと、チェックスプリングを含む制御弁が知られている。(例えば、特許文献2を参照)。
【0006】
この制御弁において、ボールホルダ及びオイルフィルタの形状が複雑であり、又、軸線方向に付勢力を及ぼす弾性部材としてOリングを採用しているため、構成部品が多く、構造が複雑であり、組付け作業が煩雑である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-124643号公報
特開2017-122418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化、部品点数の削減、低コスト化、組付け作業の簡素化を図り、異物の侵入を防止し、スリーブを所定位置に保持して機能上の信頼性を確保できる、流体制御弁ユニット及びそれを用いたバルブタイミング変更装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の流体制御弁ユニットは、流入口,外部に連通する連通口,底側端部,及び開口側端部を有し軸線を画定する有底筒状のスリーブ,スリーブ内に摺動自在に配置されて連通口を開閉するスプールを含む流体制御弁と、スリーブを嵌合させる内周面,連通口に通じる流体の通路,軸線の方向において底側端部に対向する環状受け部,環状受け部に隣接して形成され流体を流入させる開口部を有する筒状の通路部材と、底側端部と環状受け部の間に配置されたフィルタ部材と、通路部材に収容されたスリーブの開口側端部を受けるストッパ部材とを備え、フィルタ部材は、環状平板部,環状平板部に囲まれたフィルタ部,及び環状平板部から延出して軸線の方向に付勢力を及ぼす板バネ片を含むように,金属板バネ材により一体的に形成されている、構成となっている。
【0010】
上記流体制御弁ユニットにおいて、通路部材は、軸線の方向においてスリーブの開口側端部に隣接し内周面よりも凹む環状溝部を有し、ストッパ部材は、スプールを離脱可能に受けるべく環状溝部に嵌め込まれたスナップリングである、構成を採用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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