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公開番号
2024169318
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2024068927
出願日
2024-04-22
発明の名称
鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C04B
28/08 20060101AFI20241128BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】 粉状製鋼スラグを含む材料と、水と、の混合物の適切な流動性を確保することが可能な鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法を提供する。
【解決手段】
鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法は、CaO、SiO
2
、P
2
O
5
を含む製鋼スラグ及び、高炉スラグ微粉末を含む結合材を含む材料と、水と、を混合して混合物を生成する混合ステップと、前記混合物を硬化させる硬化ステップと、を有する。前記製鋼スラグは、CaO/SiO
2
の質量比が1.4以上であり、かつP
2
O
5
の含有量が0.3質量%以下である。前記混合ステップにおいて、前記水、前記製鋼スラグ及び、前記結合材が次の関係を満たすように添加される。
水の体積/(結合材の体積+製鋼スラグの体積)=0.60~0.90
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
CaO、SiO
2
、P
2
O
5
を含む製鋼スラグ及び、高炉スラグ微粉末を含む結合材を含む材料と、水と、を混合して混合物を生成する混合ステップと、
前記混合物を硬化させる硬化ステップと、を有し、
前記製鋼スラグは、CaO/SiO
2
の質量比が1.4以上であり、かつP
2
O
5
の含有量が0.3質量%以下であり、
前記混合ステップにおいて、前記水、前記製鋼スラグ及び、前記結合材が次の関係を満たすように添加される、鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法。
水の体積/(結合材の体積+製鋼スラグの体積)=0.60~0.90
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
前記混合物の前記製鋼スラグの含有量は、1m
3
あたり370kg以下である、請求項1に記載の鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法。
【請求項3】
前記製鋼スラグの最大粒径が15mm以下である、請求項1又は、2に記載の鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、製鋼スラグを含む材料と、水と、を混合した混合物を硬化して生成される鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
二次精錬スラグや溶融還元スラグ等、還元精錬で発生する一部の製鋼スラグは、他の製鋼スラグよりもP
2
O
5
の含有量が少ないものがある。CaO/SiO
2
で示される塩基度が高い製鋼スラグは主な鉱物相としてダイカルシウムシリケートを含む。P
2
O
5
の含有量が少ない製鋼スラグでは、製鋼スラグが凝固する過程においてダイカルシウムシリケートがα‘型からγ型に相変態する。
【0003】
塩基度が1.4以上でありかつ、P
2
O
5
が0.3質量%以下である製鋼スラグは前記相変態によって粉化する傾向がある。前記塩基度とP
2
O
5
質量%の条件とを満たすスラグを以下、粉状製鋼スラグと称する。
【0004】
粉状製鋼スラグは、粒度が細かいため水和固化体の骨材として適していない。このような粉状製鋼スラグを水和固化体として利用する試みが行われている。例えば、特許文献1には、粉粒状の製鋼スラグと潜在水硬性を有するSiO
2
含有物質とを含む混合物に水を加えて混合した後、所定の圧力で成形するスラグ硬化体の製造方法が記載されている。
【0005】
ところで、製鋼スラグは、路盤材の材料として用いることも行われている。例えば、特許文献2には、製鋼スラグ、高炉スラグ微粉末及び、水を含む組成物を転圧して締め固めた鉄鋼スラグ含有組成物を舗装版として用いられることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-114547号公報
特開2015-196631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の製造方法を用いた場合、粉状製鋼スラグの流動性が悪いため施工性が悪化する問題がある。このため、特許文献1の製造方法では、所定の圧力で成形することが行われている。したがって、当該成形のために用いる専用の設備を新たに設ける必要があり、導入コストの点で改善が求められている。また、当該設備の操作は、煩雑であり作業効率の点で改善が求められている。
【0008】
また、特許文献2の記載に従って、粉状鉄鋼スラグを用いて鉄鋼スラグ含有組成物を製造すると、粉状鉄鋼スラグと水とを含む混合物の流動性が著しく低く、鉄鋼スラグ含有組成物の製造が困難となる問題がある。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、粉状製鋼スラグを含む材料と、水と、の混合物の適切な流動性を容易に確保することが可能な鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明は以下の特徴を有する。
[1]
CaO、SiO
2、
P
2
O
5
を含む製鋼スラグ及び、高炉スラグ微粉末を含む結合材を含む材料と、水と、を混合して混合物を生成する混合ステップと、
前記混合物を硬化させる硬化ステップと、を有し、
前記製鋼スラグは、CaO/SiO
2
の質量比が1.4以上であり、かつP
2
O
5
の含有量が0.3質量%以下であり、
前記混合ステップにおいて、前記水、前記製鋼スラグ及び、前記結合材が次の関係を満たすように添加される、鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法。
水の体積/(結合材の体積+製鋼スラグの体積)=0.60~0.90
[2]
前記混合物の前記製鋼スラグの含有量は、1m
3
あたり370kg以下である、[1]に記載の鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法。
[3]
前記製鋼スラグの最大粒径が15mm以下である、[1]又は、[2]に記載の鉄鋼スラグ水和固化体の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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